Heart View 2024年4月号 肺高血圧治療 ~今どこに進んでいるのか~

  • ページ数 : 104頁
  • 電子版発売日 : 2024年3月9日
3,300
(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 60pt ( 2 %)
m3ポイント:1%相当 point-info

商品情報

内容

特集:肺高血圧治療 ~今どこに進んでいるのか~
≫ 「Heart View」最新号・バックナンバーはこちら
「Heart View」年間購読、受付中!

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
「購入済ライセンス一覧」よりオンライン環境でPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。

序文

企画にあたって

大郷 剛(国立循環器病研究センター心臓血管内科部門・肺循環科特任部長/医療安全管理部部長)


肺高血圧症は肺動脈圧の上昇により右心不全をきたす希少難病であり,約25年前までは現実的に使用可能な有効な治療法はなく,まさに「不治の病」でした。しかし,この25年の間にプロスタサイクリン経路,エンドセリン経路,nitric oxide 経路の3系統の肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療薬が登場し,運動耐容能や生命予後は大きく改善してきました。

しかし,現在使用可能な薬剤をもってしても十分な病状の改善が得られない場合もあり,また,いまだに根治はできず,「不治の病」であることは変わりありません。重症例への治療,現行の治療薬への不応例,心肺病変や静脈病変の合併した病態などさまざまな病態が明らかになり,この疾患のunmet ニーズは多く存在しています。より多くの患者さんを救命していくためには,さらなるPAH における病態の理解,そして克服できていない病態への新たな治療が求められています。

近年の肺高血圧症における診断,治療のさまざまな進化に伴い,2022年にはヨーロッパ心臓病学会/ ヨーロッパ呼吸器学会(ESC/ERS)の肺高血圧症診断治療ガイドラインが改訂されました。さらにそれに伴い,国内のさまざまな肺高血圧症ガイドラインの改訂も視野に入っており,現在の,そしてこれからの肺高血圧治療はどうあるべきかを再考する時期にきています。

本企画は,これからの肺高血圧診療を考えながら,現在のベストプラクティスのために役立つ最新の知見を各分野のエキスパートの先生方にご紹介いただき,これからこの分野を目指す先生方にも理解していただけるようにご解説いただきました。本書が皆様に常に活用され肺高血圧症診療と発展の一助となるよう願っています。

目次

特集:肺高血圧治療 今どこに進んでいるのか  企画・構成/大郷剛

[識る]

1 肺高血圧症:疫学と歴史  田邉信宏

2 診断基準の変更でPH診療はどう変わるのか?~ 2022年ESC/ERSガイドライン改訂におけるPH新基準を踏まえて~  田村雄一

3 PAHにおける遺伝学的検査はPH診療を変えるか?  桃井瑞生,平出貴裕,片岡雅晴

4 左心疾患とPHを合併する場合の診療はどうするか?~心疾患合併PAHおよび2群PHの診療~  波多野 将

5 PH診療において右心機能評価をどう生かすか?  島 秀起,辻野一三

[診る]

6 膠原病性PAHをできるだけ見逃さず,早期に診断するためには  安岡秀剛

7 日常診療に潜むCTEPHを見逃さないコツ  足立史郎

8 運動負荷右心カテーテルをPH診療にどう生かすか?  伊波 巧

9[Expertise]NO吸入薬をPH診療にどう生かすか?  上田 仁

[治す]

10 現状での最適なPAH治療とは?~ 2022年ESC/ERSガイドライン改訂を踏まえて~  杉村宏一郎

11 呼吸器疾患とPHを合併する場合の治療はどうするか?~ PGI2吸入薬のエビデンスを踏まえて~  杉浦寿彦

12 CTEPHにおける肺動脈バルーン形成術の適応と限界は?  下川原裕人

13 小児PH治療の特徴:疫学,診断の観点も含めて  土井庄三郎

14[Expertise]PAHに対する新規治療アプローチ-ソタテルセプト-  眞田喬行

15[Expertise]肺動脈除神経治療(PADN)とは  浅野遼太郎,大郷 剛

連載

・心臓の解剖

[知っておきたい知識 -疾患の病態生理から治療へつなげる解剖学-]

第29回 心エコー図検査に活かす心臓構造  井川 修

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:12.4MB以上(インストール時:28.2MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:49.5MB以上

  • android icon

    AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:12.4MB以上(インストール時:28.2MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:49.5MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784008102804
  • ページ数:104頁
  • 電子版発売日:2024年3月9日
  • 判:A4変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。