大阪府済生会中津病院編 PCIで使い倒す OCT/OFDI徹底活用術

  • ページ数 : 160頁
  • 書籍発行日 : 2019年3月
  • 電子版発売日 : 2019年8月30日
6,600
(税込)
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商品情報

内容

OCT/ODFIガイドPCIの達人になるための1冊!!

PCIのモダリティとして,近年その有用性に注目が集まっている光干渉断層法(OCT/OFDI)と,それをPCI施行において徹底的に活用するための方法を詳細に解説した書籍。OCT/OFDIガイドPCIを成功させるために,その第一人者・志手淳也先生率いる大阪府済生会中津病院の独自のテクニックや工夫を,明瞭な解説と豊富な症例画像により余すところなく解説。囲み記事「中津スタイル ここがコツ」「ここに注意」「Advice」などを読めば,つまずきやすいケースをうまく乗り越えるための重要ポイントがすぐに理解できる。
明日からの臨床にすぐに使えて役に立つ,OCT/OFDIガイドPCI実践書の決定版 !!

序文

2005年に初めてtime domain OCTを施行し,IVUSでは見えない薬剤溶出性ステント(DES)の新生内膜が観察できたことは今でも覚えている。当初,OCTはDESのフォローアップ,不安定プラークの同定など,研究主体のイメージングモダリティであった。

2009年からfrequency domain OCTが登場し,フレームレートの増加に伴いスキャンスピードが飛躍的に速く,画像取得が容易となり,PCIガイドとしての可能性を感じた。以後,試行錯誤を繰り返しながらOCTガイドPCIのノウハウを検討してきた。いつの日か,OCTガイドPCIがroutine toolとして皆に受け入れられることを夢見てきた。

2012年に神戸大学医学部附属病院から大阪府済生会中津病院に赴任し,研究主体から臨床主体の勤務に変わった。メディカル,コメディカルスタッフの協力もあって,PCIの件数は徐々に増え,年間600件台となり,そのうちOCTガイドが約7割を占めるようになった。

OCTは,IVUSでは取得できない数々の画像情報をもたらしてくれる。いわゆる,影絵からテレビ画像へのような進歩である。中津病院では血管造影像よりも,OCTによる冠動脈内腔マップをPCIガイドとして主に用いるようになった。これらをいかにPCIに活かすか,そして,冠動脈フラッシングによる造影剤使用量の増加をいかに抑えるかが重要と思われる。

本書では,当院のスタッフらが培ってきたOCTガイドPCIに関するあらゆるノウハウが紹介できればと願って企画をした。

本書が,皆様方の日常PCIに少しでもお役に立てれば幸いである。


2019年2月

大阪府済生会中津病院副院長・循環器内科部長
志手 淳也

目次

I章 OCT/OFDIガイドの基礎

1 どのような患者にOCT/OFDIを使うのか?

OCT/OFDIガイドPCIのメリット

OCT/OFDIとIVUSの選択の実際

まとめ

2 OCT/OFDIの機器,ソフトウェアの機能

OCT/OFDIの機器,カテーテルの基本性能

OCT/OFDIのソフトウェア機能

3 OCT/OFDIカテーテルのセットアップ方法

OCTのセットアップ

OFDIのセットアップ方法

撮像前のセットアップ

4 いかに鮮明に,造影剤を少なく画像を取得するか

【Tips 1】PCI前後の多方向造影は本当に必要?

【Tips 2】「バルーン拡張後,ステント留置後の確認造影」も本当に必要?

【Tips 3】OCT/OFDI直前の「テストショット」を忘れずに!

【Tips 4】インジェクションスピードは必要最低限で

【Tips 5】プルバックは必要な部分だけ

【Tips 6】低分子デキストランLによるフラッシュ

【Tips 7】ガイドエクステンションを用いる

最後に

5 OCT/OFDIの静止画像・動画の描出・バックアップ方法

OCTのデータ抽出方法

OFDIのデータ抽出方法

OCTデータのバックアップ

OFDIデータのバックアップ

II章 OCT/OFDIガイドPCIの実践

1 通常病変のステント留置ガイド

通常の病変にOCT/OFDIを使う理由

症例1

症例2

症例3

症例4

2 分岐部病変

分岐部病変におけるステント留置部位,ステント径,ステント選択決定のポイント

OCT/OFDIの所見から側枝閉塞を予測する

ステント留置後のチェックポイント

OCT/OFDIの三次元(3D)画像の特徴

分岐直後のjust stentingにOCT/OFDIを活用するポイント

3D画像再構築のためのOCT/OFDI撮像のTips & Tricks

最終OCTのチェックポイント

3 石灰化病変

石灰化病変のOCT/OFDI画像

石灰化の分布・厚みの評価

ロータブレータが必要かどうかの判断

ロータブレータバーサイズの決定方法

ステント留置の適応

症例呈示

4 長病変

PCIストラテジーの決定

症例呈示

5 小血管

小血管における治療のエビデンス:ステントか,DCBか?

小血管におけるステントレスストラテジー

小血管におけるステント径の決定法

症例呈示

6 急性冠症候群

ACS病変観察のためのストラテジー

culprit lesionに対するステント留置方法

ACSの発症機序がvulnerable plaque破綻以外と考えられる場合のストラテジー

ステント留置後のoptimaization

責任病変以外のTCFAの検出,各種内服薬によるvulnerable plaque安定化の可能性について

まとめ

7 ステントフォロー・ステント再狭窄

ステント留置慢性期のOCT/OFDI評価のポイント

新生内膜および再狭窄病変のOCT/OFDI所見

OCT/OFDI所見に基づいたステント再狭窄病変に対する治療戦略

症例呈示

8 合併症対策:OCT/OFDIカテーテルがスタックした場合の対処法

症例呈示

9 Appendix

画像資料

新たなOPTIS™ OCT Imagingシステム

AptiVue™ソフトウェアの開発

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書籍情報

  • ISBN:9784758319508
  • ページ数:160頁
  • 書籍発行日:2019年3月
  • 電子版発売日:2019年8月30日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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