手指衛生とハンドケア

  • ページ数 : 72頁
  • 書籍発行日 : 2022年1月
  • 電子版発売日 : 2022年2月2日
¥1,100(税込)
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商品情報

内容

手指衛生の基本から手荒れとハンドケアの最新知見まで手指の清潔と健康を導くエッセンス満載!

● 手指衛生の基本から、手荒れとハンドケアの最新知見をプロがトータルに解説します。
● 手指衛生はどう実践すればいい? 手荒れはどうしたらいい? そんな医療従事者を悩ませる問題を解決し、診療やケアのパフォーマンスを高めます。
● 手荒れを予防し、手指の清潔と健康の維持を導く、これまでにない1冊が登場しました。

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序文

はじめに


多くの医療従事者は、日々の業務の中で手荒れを感じていると思います。特に低温・乾燥の環境は、肌に悪い影響を与えます。皆さんの手は、冬になると多かれ少なかれガサついて荒れた感じになるのではないでしょうか?

遠隔医療など、医療従事者と患者の接触を伴わない医療も展開されてきていますが、医療の基本は未だに医療従事者と患者との触れ合いです。私たちの手がなければ、多くの医療を行うことができません。その一方で、手が様々な感染症や病原体を媒介することが知られています。したがって、良質の医療を提供するための基本的事項の一つが、手指衛生であるわけです。

手指衛生は、他の医療技術と同じく、進歩を遂げてきました。私が医師になった頃、アルコール手指消毒剤は存在しませんでした。患者の診察やケアの前に手指衛生を行う習慣も、考えも、資材もありませんでした。その後、様々な研究によって、感染対策の最も重要な一要素が手指衛生であることがわかってきました。医療現場での感染症の伝播は着実に減少しています。

その一方で、手指衛生は医療従事者の手荒れという別の問題も生み出しています。一般人は、外出から帰宅した際、排泄の後などに手を洗うわけですが、医療従事者はそれらに加えて業務でも頻繁に手指衛生を行います。もちろん、業種によっては医療従事者以上に手を洗うこともあるでしょう。これらの場合も含め、頻繁な手指衛生は手の皮膚にとって非常に過酷なことであり、多くの医療従事者が手荒れに悩まされる結果となります。

本書では、良質な医療の基本である手指衛生だけでなく、その結果として頻繁に発生する手荒れについても焦点を当て、必要な手指衛生を行った上で手荒れを発生させない、発生してもその症状を和らげ治癒に導く、ハンドケアについても多くの頁を割いて解説しています。

本書が、医療現場における手指衛生に関する理解の一助となること、医療従事者や頻繁に手を洗う業種の方々の手荒れに関するお悩みの一助になることを、願ってやみません。


二〇二二年一月吉日

山形大学医学部附属病院 検査部・感染制御部 部長・病院教授
森兼啓太

目次

はじめに

①手指衛生の重要性

②CDCガイドラインにおける手指衛生

③WHO手指衛生のガイドラインと「5つのタイミング」

④手指衛生のエビデンス

⑤手指衛生の方法

⑥手指衛生の問題点

⑦手指衛生のモニタリング

⑧手指衛生を徹底する方策

⑨手指衛生と手荒れの関係

⑩手荒れ対策におけるハンドケアのエビデンス

⑪ハンドケアの方法

⑫ハンドケアのタイミング

⑬ハンドケアを取り入れる方策

おわりに

文献

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書籍情報

  • ISBN:9784860921460
  • ページ数:72頁
  • 書籍発行日:2022年1月
  • 電子版発売日:2022年2月2日
  • 判:B6判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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