呼吸器外科 Knack & Pitfalls 専門医のための 呼吸器外科の要点と盲点Ⅰ

  • ページ数 : 310頁
  • 書籍発行日 : 2010年5月
  • 電子版発売日 : 2022年3月18日
¥19,800(税込)
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商品情報

内容

呼吸器外科の領域において日常診療に役立つ“コツ”と,陥ってはならない“落とし穴”をまとめた実践的なシリーズ!

呼吸器外科Knack & Pitfallsシリーズ全2巻のうちの第I巻目.結核の外科として端を発した呼吸器外科は,現在その多くの部分を胸部腫瘍外科,特に肺癌の外科治療に重点化して医学の一役を担っている.第I巻は原発性肺癌を中心に取り上げ,解剖から手技,術後管理まで網羅した.肺癌の外科治療における考え方やポイント,コツと落とし穴までをまとめた1冊.

あわせて読む → 呼吸器外科 Knack & Pitfalls 専門医のための 呼吸器外科の要点と盲点Ⅱ

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序文

医のための呼吸器外科の要点と盲点
序文

本シリーズは,「Knack & Pitfalls シリーズ」の1 冊として2001 年に呉屋朝幸教授の編集で発刊された「一般外科医のための呼吸器外科の要点と盲点」を受けて企画されました.前書は外科研修医や一般外科医を対象としており,より高い専門性を要求される呼吸器外科専門医に必要な知識や技術の習得には,物足りなさがありました.

その後,肺癌をはじめとする胸部腫瘍の増加に伴う呼吸器外科専門医の質的要求が高まりをみせ,専門医向け書籍の必要性を唱える声に応えるべく,このたび新たに「呼吸器外科Knack &Pitfalls シリーズ」として2 巻構成で「専門医のための呼吸器外科の要点と盲点Ⅰ・Ⅱ」を企画・発刊する運びとなりました.

結核の外科として端を発した呼吸器外科は,現在その多くの部分を胸部腫瘍外科,特に肺癌の外科治療に重点化して医学の一役を担っています.近年卒後ローテート研修の義務化や外科専門医資格取得のための研修に伴い,呼吸器外科を多くの若い医師達が履修・経験するようになってきていますが,卒後間もない彼らにとって呼吸器外科はまだまだ馴染みの薄い領域のようです.一方呼吸器外科に長年携わってきた専門医にとって,己の技術を見直す機会を得ることは少なく,また新しい技術を受け入れることに対して抵抗感を感じることも少なからずあると思います.

本書では,一般呼吸器外科医が日常遭遇する頻度の高い疾患の診断・治療から,肺移植という高度専門的医療まで,さまざまな読者が各々のレベルと興味にあわせて必要な知識,技術,さらには“コツ”といわれる領域の技量さえも得られるような内容にいたしました.従いまして,成書や論文からは得にくい診療における「コツや落とし穴」についても,著者らの長年の経験を基に解説を試みていただきました.

本「呼吸器外科Knack & Pitfalls シリーズ」は2 巻構成で編集し,専門医として知っておくべき知識を網羅したつもりです.第1 巻は呼吸器外科医に必要な解剖から原発性肺癌の術式までを詳細に解説し,第2 巻は原発性肺癌の術後管理からフォローアップまでと転移性肺腫瘍,気胸・肺囊胞,縦隔疾患,胸膜・胸壁疾患,外傷,移植,医療安全までを日本を代表する専門医の先生方に解説していただきました.

そのため呼吸器外科初心者の先生方には呼吸器外科の奥深さをお伝えでき,また専門医の皆様には最新の呼吸器外科の知識と技術がわかりやすくご提供できたのではと思います.本書が,呼吸器外科を初めて学ぶ研修医はもとより,経験を積んだ専門医の先生方の日常診療の一助になれば幸いです.


2010年5月

土屋了介
横井香平
櫻井裕幸

目次

I.肺と周辺臓器解剖のKnack & Pitfalls

1.肺の解剖

2.肺の解剖:肺葉,肺区域の分類とそのランドマーク

3.胸腔内の神経の解剖

4.胸腔内の大血管・リンパ管の解剖

5.リンパ節の解剖

6.心臓の解剖

7.その他の知っておくべき解剖

II.原発性肺癌のKnack & Pitfalls

1.診断のKnack & Pitfalls

 1.肺癌の存在を疑う症状・症候

 2.臨床検査値と腫瘍マーカー

 3.画像診断の進め方

 4.手術を前提とした総合画像診断

 5.肺癌の病理

2.手術適応決定のKnack & Pitfalls

 1.組織型と病期に基づいた手術適応の決定

 2.病期が決定できない時,どのような方針が成り立つか?

 3.確定診断の得られていない場合:画像上肺癌が疑われる時どう対処するか?

 4.身体機能からみた手術適応の決定

 5.年齢からみた手術適応の決定

3.術前管理のKnack & Pitfalls

 1.必要な検査項目

 2.必須処置一覧

 3.呼吸機能低下例の術前管理

 4.その他,高リスク患者の術前管理

 5.インフォームドコンセント

4.肺切除一般手技のKnack & Pitfalls

 1.肺切除の必須アイテム

 2.麻酔と術中管理

 3.開胸方法

 4.閉胸方法

 5.VATSによるアプローチ─開胸方法として

 6.気管支断端の処理

 7.血管処理

 8.肺の剥離,切離,縫合方法

 9.リンパ節郭清

5.肺切除術式別のKnack & Pitfalls

 1.肺葉切除術

  1)肺葉切除に使用する主な器具

  2)右肺上葉切除術

  3)右肺中葉切除術

  4)右肺下葉切除術

  5)左肺上葉切除術

  6)左肺下葉切除術

  7)右肺二葉切除術(上中葉切除術,中下葉切除術)

 2.肺全摘術

  1)右肺全摘術

  2)左肺全摘術

 3.区域切除術

  1)区域切除術の総論

  2)右肺上葉の区域切除術

  3)右肺下葉の区域切除術

  4)左肺上葉の区域切除術

  5)左肺下葉の区域切除術

 4.部分切除術

  1)部分切除術の適応

  2)部分切除術の手技

 5.胸腔ドレナージ

6.肺切除特殊手技のKnack & Pitfalls

 1.気管・気管支形成術

  1)気管支形成術

  2)管状肺葉切除術

  3)管状肺全摘術および気管分岐部切除術

  4)非定型的気管支形成術

  5)気管形成術

 2.肺尖部胸壁浸潤癌(Pancoast腫瘍)

  1)手術適応

  2)アプローチ方法

  3)手術手技

 3.胸膜・胸壁合併切除

 4.心膜合併切除

 5.横隔膜合併切除

 6.左房合併切除

 7.上大静脈合併切除

 8.大動脈合併切除

 9.Completion pneumonectomy

 10.心嚢ドレナージ

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書籍情報

  • ISBN:9784830623288
  • ページ数:310頁
  • 書籍発行日:2010年5月
  • 電子版発売日:2022年3月18日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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