泌尿器外傷診療ガイドライン2022年版

  • ページ数 : 135頁
  • 書籍発行日 : 2022年8月
  • 電子版発売日 : 2022年9月9日
¥4,180(税込)
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商品情報

内容

泌尿器外傷全般に関して臓器別にCQ形式で編集された本邦初のガイドラインです。

腎尿管外傷、膀胱外傷、尿道外傷、生殖器外傷の4つの領域に分けられ、30のCQで構成されています。
実臨床での疑問が解決され、すぐにでも役立つガイドラン!
是非、ご覧ください。

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序文

巻頭言


このたび,泌尿器外傷診療ガイドラインが出版されることになりました。これまで,泌尿器科全般にわたる外傷の診療ガイドラインはなかったため,初版ということになります。腎,尿管,膀胱,尿道に加えて精巣や陰茎まで含めて作成されました。本ガイドライン作成にあたっては,日本泌尿器科学会専門領域委員会の外傷・救急医療部会が中心となって,日本泌尿器科学会,日本外傷学会,日本IVR 学会のなかから作成委員を選出しました。腎外傷診療ガイドラインが前身となったため,腎外傷のパートのボリュームがやや多めになっていますが,泌尿器科医として遭遇しそうな泌尿器科の外傷についてはほぼ網羅されています。領域ごとに作成された診療のアルゴリズムは非常にわかりやすく,是非とも参考にしていただきたいと思います。泌尿器科領域における外傷に対しては,初期治療を誤ると大きな機能障害が残ったり,QOLを著しく低下させることがあるため,本書を十分に活用して診療に当たられることを強く望みます。


2022年8月

日本泌尿器科学会理事長
野々村祝夫




作成にあたって


このたび刊行された泌尿器外傷診療ガイドラインは,泌尿器外傷全般に関して臓器別にCQ形式で編集されたわが国初のガイドラインです。

令和3年中の24時間以内の交通事故死者数は2,636人と近年減少を続けていますが,交通外傷は比較的若い世代に多く,少子高齢化時代における若い世代の生産年齢人口への寄与は大きく外傷診療の充実は重要です。さらに,医療現場において手術や処置による医原性外傷の対応は不可避です。尿管や尿道では医原性外傷が多く,患者のQOLを損ねて治療期間の延長や医療費を増大させ,ひいては医療訴訟に発展する可能性もあります。

海外ではすでに泌尿器外傷全般のガイドラインが存在しますが,わが国の医療提供体制に則したガイドラインを制定する意義があります。日本泌尿器科学会では,最も頻度が高い腎外傷診療ガイドラインを2016年に発刊しました。そして初版より5年が経過し,この改訂に合わせて泌尿器外傷全般のガイドラインを作成することとなりました。作成委員には日本泌尿器科学会のほか日本外傷学会および日本IVR学会からも推薦いただきました。なお,成書形式による日本外傷学会監修の外傷初期診療ガイドラインJATECおよび外傷専門診療ガイドラインJETECが判を重ねていますが,これらとは整合性を図るよう努めました。

本ガイドライン作成の目的は,医原性外傷を含めた泌尿器外傷の標準的な診断治療指針を示すことで,患者の救命のみならず臓器機能の温存と合併症を最小限にすることです。本ガイドラインは強制力を持たず,使用にあたっては患者・家族の個別性,医療機関の状況なども勘案して担当医が決定すべきですが,泌尿器外傷に携わる先生方の日常診療に役立つことを執筆者一同心より願っております。

今回の発刊にあたり,膨大な量の文献を吟味し作成作業にあたっていただいた作成委員の先生方,司書の方々,事務局の皆様に厚く御礼申し上げます。さらに,本ガイドラインをご評価いただいた評価委員会および学会のガイドライン委員会の先生方にも感謝いたします。最後に,編集でご苦労をおかけした医学図書出版編集部の皆様に深甚なる感謝を申し上げます。


2022年8月

泌尿器外傷診療ガイドライン作成委員長
日本泌尿器科学会専門領域委員会外傷・救急医療部会
中島洋介

目次

泌尿器外傷診療ガイドライン 作成の経緯と手順

腎外傷の診療アルゴリズム

尿管外傷の診療アルゴリズム

骨盤骨折に伴う尿道外傷の初期治療アルゴリズム

騎乗型尿道外傷の初期治療アルゴリズム

医原性尿道外傷の初期治療アルゴリズム

続発した尿道狭窄症に対する治療アルゴリズム

Ⅰ.腎尿管外傷

CQ1 わが国における受傷機転の特徴は?

CQ2 腎外傷の診療の特徴と望ましい施設の要件は?

CQ3 腎外傷の頻度と程度は?

CQ4 腎外傷における他臓器合併損傷の頻度と程度は?

CQ5 腎外傷の損傷分類にはどのようなものがあるか? その有用性や問題点は?

CQ6 腎外傷の診療に有用な臨床所見はどのようなものがあるか?

CQ7 腎外傷の診療に有用な検査所見はどのようなものがあるか?

CQ8 腎外傷の診療に有用な画像診断法はどのようなものがあるか?

CQ9 腎外傷に対する非手術療法(nonoperative management:NOM)の適応と方法は? 合併症の種類と頻度,診断,治療は?

CQ10 腎外傷に伴う尿溢流はドレナージが必要か?

CQ11 腎外傷に対する非手術療法(nonoperative management:NOM)での経カテーテル動脈塞栓術(transcatheter arterial embolization:TAE)の適応と合併症は? 合併症の種類と頻度,診断,治療は?

CQ12 腎外傷に対する手術療法(operative management:OM)の適応と術式は? 合併症の種類と頻度,診断,治療は? 他臓器合併損傷に対する開腹時のrenal exploration の適応は?

CQ13 腎外傷の診療における小児と成人の相違点は?

CQ14 尿管外傷の受傷機転の特徴と診断に有用な臨床所見,検査所見,画像診断法はどのようなものがあるか?

CQ15 尿管外傷の初期治療法,待機的治療法にはどのようなものがあるか?

Ⅱ.膀胱外傷

CQ16 膀胱外傷の受傷機転は何か?

CQ17 膀胱外傷における他臓器合併損傷の頻度と程度は?

CQ18 膀胱外傷の診断に有用な臨床所見,検査,画像診断法はどのようなものがあるか?

CQ19 膀胱外傷に対する保存的治療の適応と方法は?

CQ20 膀胱外傷に対する外科的治療の適応と方法は?

Ⅲ.尿道外傷

CQ21 尿道外傷の受傷機転は何か?

CQ22 尿道外傷の診断に有用な臨床所見,検査,画像検査にはどのようなものがあるか?

CQ23 尿道外傷の適切な初期治療は何か?

CQ24 尿道外傷の合併症にはどのようなものがあるか?

CQ25 続発する尿道狭窄症に対する適切な治療は何か?

Ⅳ.生殖器外傷

CQ26 陰茎折症の診断に有用な臨床所見,画像診断法は何か?

CQ27 陰茎折症の適切な治療法,注意すべき後遺症は何か?

CQ28 精巣破裂の診断に有用な臨床所見,画像診断法は何か?

CQ29 精巣破裂の外科的治療選択:温存か,摘除か?

CQ30 陰茎切断の外科的治療選択:接合か,断端形成か?

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書籍情報

  • ISBN:9784865174878
  • ページ数:135頁
  • 書籍発行日:2022年8月
  • 電子版発売日:2022年9月9日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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