ここがポイント! 整形外科疾患の理学療法 第3版

  • ページ数 : 440頁
  • 書籍発行日 : 2023年1月
  • 電子版発売日 : 2023年1月25日
¥7,150(税込)
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商品情報

内容

すぐに役立つ臨床での「コツ」や「ヒント」が満載の1冊!

2003年の発刊より、類書にはない臨床で役立つ「コツ」や「ヒント」が好評を博してきた本書が、17年ぶりの改訂となった。
最新の内容にアップデートするとともに、より多くの「コツ」と「ヒント」を盛り込むことで、手技に対する深い理解を促すだけでなく学生の興味関心を強く引きつけることも期待できる。
また、紙面はフルカラーとなり、格段に見やすく、視覚的に理解しやすいものとなった。

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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序文

序文

第2版が刊行されてから約17年も経ってしまいました。多くの方々にご愛読いただいていたのに、改訂が遅くなり申し訳なく思います。この長い期間に、整形外科疾患の治療も長足の進歩を遂げており、それに合わせて理学療法の考え方も変化してきました。特にここ数年を見渡しても診療ガイドラインが数多く改訂されており、2016年からざっと見ただけでも「変形性股関節症」「橈骨遠位端骨折」「腰痛」「関節リウマチ」「前十字靭帯損傷」「大腿骨頸部/転子部骨折」「腰椎椎間板ヘルニア」「腰部脊柱管狭窄症」「頸椎症性脊髄症」「画像診断」……など枚挙に暇がない状態です。これらを鑑みて、本書でもできる限り最新の情報を取り入れるよう努力してきました。そのため、さらに完成が遅れるというジレンマも生じましたが、今回やっと発刊にこぎつける運びとなりました。本当にお待たせいたしました。

もちろん、私たちが臨床で培ってきた検査測定、理学療法のポイントについてもより深く広く、かつ実践的に取り入れています。さらには、版を重ねるごとに内容が増えて難解になるという書籍を作るうえでありがちな問題が生じないよう、初学者や学生、理学療法士以外の医療に関わる皆さまにも、よりわかりやすく内容が伝わるように努力いたしました。その分、ページ数は増えましたが、フルカラー化はもとより、レイアウトの大幅な刷新、既刊で人気のあった「ちょっとヒント」や「リハの常識それほんと?」などのコラムもより充実し、これらを見ているだけでも十分楽しめる内容になったかと思います。この本が、読者の皆さまの臨床現場でいつでも気軽に手に取ってもらえる存在となれば幸いです。

序文を終えるにあたり、今回も監修にあたっていただいた冨士武史先生、快く資料提供していただいた滋賀医科大学社会医学講座 一杉正仁先生、きた整形外科 喜多貞夫先生、緑風会病院リハビリテーション科 加藤紀仁先生、川村義肢株式会社、晩ご飯だけで快くモデルを引き受けてくれた教員および学生諸氏、原稿が遅くてご迷惑をかけっぱなしの金原出版株式会社の藤嶋也寸彦様に深謝いたします。


2023年1月

河村 廣幸  小柳 磨毅  淵岡 聡

目次

第1章 理学療法を行う前に知っておくべきこと

I.評価

II.理学療法

・ちょっとヒント

 合併症? 併存症? 随伴症?/関西人には使えない疼痛スケール?/疑ってはいけないが、すべてを信じてもいけない/積み木の原理/たまたまか、いつもか/異常姿勢、試してみればわかります/上前腸骨棘の探し方/筋力検査したいの? 筋力を知りたいの?/膝関節裂隙の探し方/角度計の大きさ/重錘での筋力増強/効果があるのは上げるとき? 下げるとき?/最大筋力/1RM? 10RM? 本当に知ってますか?/股関節外転筋の筋力増強について/端座位での膝関節筋力増強/筋肉の性質の考慮/重錘ベルトのつけ方/肘関節の伸展制限/腋窩支持で腋窩神経麻痺?/松葉杖を前に出してください?/松葉杖の握り/車椅子の移動

・リハの常識 それホント?

 松葉杖歩行練習の常識

・ドクターからの一言

 周径測定/部分荷重/松葉杖練習/手根管症候群

 

第2章 画像のみかた

I.画像のみかた

・ドクターからの一言

 骨の模型

・ちょっとヒント

 「ヒバク」/CTだけでわかるものにMRIは使わない

 

第3章 腰痛

I.腰痛の評価のために

II.腰痛の評価の実際

III.腰痛の理学療法

IV.原因疾患別の理学療法の注意点

・ちょっとヒント

 痛みか痺れか?/腰がふらつく/感度と特異度/SLRってなに?/ファーラー肢位やらギャッチアップやら/医療職のための背筋強化/そういうあなたは大丈夫?

・リハの常識 それホント?

 腰仙角/反り腰は腹筋筋力低下?/SLRどこまで上げる

・ドクターからの一言

 痛くてできないのか、痛くなるからできないのか/椎間板造影の再現痛/心因性要素の存在/腹筋、背筋を上手く「使う」/椎間板ヘルニアでの安静/脊椎圧迫骨折/腰痛の治療

 

第4章 腰椎部手術前後の理学療法

I.腰椎部手術の理解のために

II.腰椎部手術前後の理学療法

・ちょっとヒント

PF? PLIF? って、な〜に?/足趾での新聞紙破り

・ドクターからの一言

 脊椎の手術と固定性/足関節自動運動:calf pumping/2分割式装具

 

第5章 肩関節周囲炎(五十肩・凍結肩)と周辺疾患

I.肩関節周囲炎の評価のために

II.肩関節周囲炎の評価

III.肩関節周囲炎の理学療法

・ちょっとヒント

 クランク?/肩甲上腕リズム/肩痛で握力低下/ブロックの効かない患者/肩関節内外旋の指導/意外に難しい肩関節内外転

・リハの常識 それホント?

 マニピュレーション/肩関節輪転器

・ドクターからの一言

 筋緊張

 

第6章 骨折

I.骨折をみるために

II.骨折の評価

III.骨折の理学療法

・ちょっとヒント

 骨折すると丈夫になる?

・ドクターからの一言

 骨癒合日数

 

第7章 高齢者の骨折

I.高齢者の骨折の部位と頻度・発生機転

II.高齢者の骨折の評価

III.高齢者の骨折の理学療法

IV.高齢者4大骨折別の理学療法

V.高齢者の骨折予防

・ちょっとヒント

 転倒後症候群/スリッパは怖い/筋力の分布/視力・聴力の老化/転倒の衝撃/知っておいた方がよい聴性打診:patellar-pubic percussion(PPP)test/脱臼したんじゃないですか?という質問/転子部骨折での大腿外側部痛

・リハの常識 それホント?

 プッシュアップ?/立ち上がるときに前屈!

・ドクターからの一言

 大腿骨近位部骨折の固定術

 

第8章 変形性関節症

I.変形性関節症の評価のために

II.変形性関節症の評価の実際

III.変形性関節症に対する理学療法の概略

IV.変形性股関節症

V.変形性膝関節症

・ちょっとヒント

 変形性関節症患者の臥位/背臥位で股関節伸展角度を測定する/スクワット/股関節疾患での荷物持ち/先天性股関節脱臼ですが……/hip-spine syndrome/股関節内外旋筋力増強/下肢の抱え方/変形性膝関節症に対しても股関節の筋力増強を!

・リハの常識 それホント?

 膝蓋跳動/骨盤の側方傾斜

・ドクターからの一言

 日本人の変形性股関節症

 

第9章 人工股関節全置換術・人工膝関節全置換術

I.人工股関節全置換術

II.人口膝関節全置換術

III.人工関節用語集

・ちょっとヒント

 セメントレスでの術後荷重時期/人工関節の緩み(loosening)/人工骨頭置換術/涙痕(tear drop)/THA・BHA術前後の比較/脱臼予防の指導について/ベッド⇔車椅子移乗/1本杖の支持側/その他の観血的治療/膝周囲骨切り術(around the knee osteotomy;AKO)/post- cam 機構ってなに?/深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症/人工膝関節の側方不安定性

・リハの常識 それホント?

THA 後の自動SLR運動

・ドクターからの一言

 人工股関節のデザインとセメント/脱臼肢位/一般論ですが・・・・

 

第10章 関節リウマチ

I.関節リウマチの評価のために

II.関節リウマチの評価の実際

III.関節リウマチの治療

IV.関節リウマチのリハビリテーション

・ちょっとヒント

 リューマチ? リウマチ?/リウマチ患者との接し方/ドミノ効果(domino effect)/朝のこわばりと温熱/百均も覗こう/杖先の覆い/挙上した肩が戻せない!

・ドクターからの一言

 関節リウマチの薬物治療/仙人杖

 

第11章 頚椎と頚髄疾患

I.脊椎・脊髄疾患の概要

II.頚椎・頚髄疾患の評価

III.頚椎・頚髄疾患の治療(保存的療法)

IV.頚椎部手術と理学療法

・ちょっとヒント

 急に下手になった?/頚椎疾患と糖尿病・狭心症/おかしな筋出力/C3/4のレベルは頚髄のどこ?/痙性・痙縮・痙直/理学療法士の評価に腱反射は必要か?/打腱器/iPadで調べる脊髄症評価・JOACMEQ/誤飲と誤嚥の違い/ブロック注射は一時的?(私の場合)/軸性疼痛/最近、椎弓切除術より椎弓形成術が多い理由/術後の痛み/起立性低血圧?/血圧と脈拍測定/歩行器での立ち上がり/ティルトテーブルの起立時間/治療ベッドでの患者の位置/車椅子での姿勢

・リハの常識 それホント?

 10秒テスト

・ドクターからの一言

 頚椎牽引/頚椎前方固定術/カラー装着/術後せん妄

 

第12章 いわゆる肩こり

I.肩こりの概略

・ちょっとヒント

 炭酸系入浴剤/スマホの持ち方/メガネで肩こり

・リハの常識 それホント?

 地獄のショルダーシュラッグ

 

第13章 膝の靭帯損傷

I.膝の靱帯損傷

・ちょっとヒント

MRI検査/自家腱?同種腱?/アイシングと湿布

・ドクターからの一言

 方法で異なる靱帯再建術後リハ

 

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書籍情報

  • ISBN:9784307750622
  • ページ数:440頁
  • 書籍発行日:2023年1月
  • 電子版発売日:2023年1月25日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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