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肝臓クリニカルアップデート 2022年12月号(Vol.8 No.2)【特集】最新・転移性肝腫瘍の外科治療と遺伝子検査の治療への考え方

  • ページ数 : 140頁
  • 書籍発行日 : 2022年12月
  • 電子版発売日 : 2023年3月6日
¥3,850(税込)
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商品情報

内容

特集 最新・転移性肝腫瘍の外科治療と遺伝子検査の治療への考え方
遺伝子検査の基礎知識:ゲノム検査はどんな場合に行うか?臨床医として知っておくべきこと/胃癌 A:胃癌肝転移の外科治療/胃癌 B:胃癌肝転移への遺伝子検査はどのように手術・薬物療法に反映されるべきか ほか

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序文

序文
最新 ・ 転移性肝腫瘍の外科治療と遺伝子検査の治療への考え方


私が研修医時代,遠隔転移の存在は,各種ガイドライン上でステージⅣと診断され,患者さん本人や家族に有効な治療オプションが示せず苦悩した覚えがあります。近年,化学療法の進歩には目を見張るものがあります。ヒトの全ゲノム解析を契機とした遺伝子情報や次世代シークエンサーなどの技術革新により,個々の癌の遺伝子情報の集積が可能となりました。これにより,癌進行のメカニズムやコンパニオン遺伝子などが明らかとなりこの情報を軸とした分子標的薬治療が追加され日常診療の一部となっています。さらに,遺伝子情報により免疫チェックポイント阻害薬という新たなカードを有効に切れる患者さんの集団も特定されつつあります。

近年の手術技術革新による安全性の担保と各種化学療法の進歩により,遠隔転移であっても外科治療の介入により長期予後が望める患者さんの集団が,mass dataで示されたことで,2021年に世界初の各領域を跨いだ転移性肝がん診療ガイドラインが刊行されました。しかし,急速に膨張する基礎領域の情報を日常診療でどのように役立てていくべきか困惑している臨床家も多いと思います。よって遺伝子の情報をどのように読み解き,どのように役立てていくべきかを分かりやすく解説することが必要と思っていました。肝臓診療を受け持つ先生方は各種臓器からの転移性肝腫瘍に遭遇する頻度も高く治療の標準化のためにはガイドラインをベースとした共通認識が必要と考えます。

本コンセプトに基づき,ガイドラインを担当された先生方を中心に各領域のエキスパートの先生方に執筆をお願いいたしました。ガイドラインには掲載できなかった示唆に富む素晴らしい内容も多く,実臨床とガイドラインを繋ぐ実用書に仕上がっています。本書の執筆にご協力いただいた先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。


山崎慎太郎
日本大学消化器外科

目次

特集 最新・転移性肝腫瘍の外科治療と遺伝子検査の治療への考え方

序文 最新・転移性肝腫瘍の外科治療と遺伝子検査の治療への考え方

日本大学消化器外科 山崎慎太郎

1)遺伝子検査の基礎知識:ゲノム検査はどんな場合に行うか?臨床医として知っておくべきこと

東京医科歯科大学病院がん先端治療部・臨床腫瘍科/同大学院医歯学総合研究科臨床腫瘍学分野 加納 嘉人

2)胃癌 A:胃癌肝転移の外科治療

静岡県立静岡がんセンター胃外科 高橋 恭太,他

2)胃癌 B:胃癌肝転移への遺伝子検査はどのように手術・薬物療法に反映されるべきか

NTT 東日本関東病院腫瘍内科 水上 拓郎

3)大腸癌 A:大腸癌肝転移の集学的治療における外科的介入の重要性

山鹿市民医療センター外科 別府  透,他

3)大腸癌 B:大腸癌肝転移の治療において遺伝子検査はどのように手術・薬物療法に反映されるべきか

近畿大学医学部内科学腫瘍内科部門 川上 尚人

4)胆膵癌 A:胆道癌肝転移の外科治療

日本大学消化器外科 吉田 直樹,他

4)胆膵癌 B:膵臓癌肝転移の外科治療

帝京大学医学部外科学講座 佐野 圭二

4)胆膵癌 C:胆膵癌肝転移の治療として,遺伝子検査はどのように手術,薬物療法に反映されるべきか

神奈川県立がんセンター消化器内科 上野  誠

5)GEP-NET A:神経内分泌腫瘍肝転移の外科治療

獨協医科大学肝・胆・膵外科 青木  琢

5)GEP-NET B:神経内分泌腫瘍肝転移の治療に遺伝子検査はどのように手術・薬物療法に反映されるべきか

国立がん研究センター中央病院肝胆膵内科 肱岡  範

6)GIST :GIST 肝転移の外科治療

東邦大学医療センター大橋病院外科 浅井 浩司,他

7)乳腺・婦人科癌 A:乳癌肝転移に対する外科治療

大分大学消化器・小児外科 平下禎二郎,他

7)乳腺・婦人科癌 B:卵巣癌肝転移の外科治療

東京女子医科大学産婦人科 田畑  務,他

7)乳腺・婦人科癌 C:卵巣癌・乳癌肝転移の治療と遺伝子検査

がん研有明病院乳腺センター乳腺外科/先端医療開発科がんゲノム医療開発部 上野 貴之

8)転移性肝腫瘍の病理診断とゲノム検査を依頼するときのポイント

金沢大学医薬保健研究域医学系人体病理学 佐々木素子

座談会

HCV撲滅に向けた地域 ・ 院内における取り組み

座長:泉  並木

討論者:加川 建弘,玄田 拓哉,島上 哲朗,厚川 正則,小笠原定久

連載

若手に役立つ議論・オピニオンリーダーからのメッセージ

・Intermediate stage 肝細胞癌の治療:TACE のみでできるだけ治療し,薬物療法を温存する

姫路赤十字病院内科 多田 俊史

・レンバチニブ投与後 sequential 治療で TACE の効果を増強させる

手稲渓仁会病院消化器病センター 田中 一成,他

画像診断と病理

・NAFLD/NASH 肝細胞癌の臨床的特徴

千葉大学大学院医学研究院消化器内科学 小笠原定久,他

・NASH/NAFLD の病理

慶應義塾大学病院病理診断科 辻川 華子,他

新しい診断・薬の情報

・C 型肝炎に対する抗ウイルス治療の適応拡大

国立国際医療研究センター肝炎・免疫研究センター肝炎情報センター 竹内 泰江,他

・NASH/NAFLD の画像診断

九州大学臨床放射線科学 村山  僚,他

各都道府県における肝疾患対策取り組みの現状

・岐阜県における肝炎対策の現状─肝炎ウイルスのlocal eliminationをめざして─

岐阜大学大学院消化器内科学 清水 雅仁,他

エキスパート外科医に聞いてみよう

・PSC に対する肝移植の現況

千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学 久保木 知,他

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書籍情報

  • ISBN:9784865175042
  • ページ数:140頁
  • 書籍発行日:2022年12月
  • 電子版発売日:2023年3月6日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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