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  • 急性・慢性冠動脈疾患の診療ガイドラインを実臨床で使いこなすための一冊

急性・慢性冠動脈疾患の診療ガイドラインを実臨床で使いこなすための一冊

  • ページ数 : 92頁
  • 書籍発行日 : 2023年5月
  • 電子版発売日 : 2023年5月11日
3,740
(税込)
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商品情報

内容

プライマリケアで遭遇しやすいケースを解説しながら,
日常診療に活用できる以下4つの診療ガイドラインの内容をこの一冊に収録!


2022年JCSガイドラインフォーカスアップデート版 安定冠動脈疾患の診断と治療
2020年JCSガイドラインフォーカスアップデート版 冠動脈疾患者における抗血栓療法
急性冠症候群ガイドライン(2018年改訂版)
慢性冠動脈疾患診断ガイドライン(2018年改訂版)

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序文

序文


本書作成の目的

本邦を含めた先進国において、冠動脈疾患は依然として有病率・死亡率の高い重要な疾患領域です。近年では多くの大規模臨床試験を受けてエビデンスが創出され、これらを受けて日本循環器学会でも2018 年以降でも比較的短期間に複数のガイドラインを発行しました。


・ 安定冠動脈疾患の診断と治療(2022 年JCS ガイドラインフォーカスアップデート版)

・ 冠動脈疾患患者における抗血栓療法(2020 年JCS ガイドラインフォーカスアップデート版)

・ 急性冠症候群ガイドライン(2018 年改訂版)

・ 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン(2018 年改訂版)

・ 安定冠動脈疾患の血行再建ガイドライン(2018 年改訂版 日本循環器学会/日本心臓血管外科学会合同ガイドライン)


こうして冠動脈疾患領域の診療の多くの部分は整理されましたが、一方でまだまだコンセンサスの到達には多くの議論が必要な領域も残っており、改めて冠動脈疾患領域の多様性・複雑性が浮き彫りにされてきました。

それではこのような複雑な領域のガイドラインを現場ではどのように利活用すればよいでしょうか。“ガイドライン”はその特性上、推奨の根拠となる多くのエビデンスの記載は不可避であり、ややもすると専門的かつ複雑に捉えられがちです。“ガイドライン”やエビデンスのエッセンスを抽出し、実臨床(Practice)に落とし込むことで、そのギャップを補填するために、本書“ガイドブック”を作成する運びとなりました。

本書では現場対応としてまず身に着けておきたい急性疾患に関するポイントを解説し、その後慢性疾患、さらにいくつかの特殊な病態に関して解説する構成といたしました。プライマリケアと専門施設ではその診療の特性が大きく異なりますが、プライマリケアに関しては実務、一方専門診療に関しては方針決定のために必要な議論に主眼を置いてまとめました。本書が最善の診療の実践に役立てるよう願っております。


2023 年3 月吉日

南野  徹

目次

第1章 急性冠症候群(ACS)

 Scene 1 かかりつけ医の初期診療

ケースファイル1 : STEMIの初期診療の流れ

ACS疑いをみたらまず行うべき2つのStep

【Step 1】ACSのファーストタッチ:バイタルサイン・診察・問診

【Step 2】ACSを疑ったら速やかに12誘導心電図を

     ST上昇の誘導箇所から病変部位を推測

     STEMIで注意すべき下壁梗塞パターン

     ST上昇しないSTEMIもある

     見落とされがちなNSTE-ACS心電図変化

     STE-ACSで最も注意すべき重症虚血

ケースファイル2 : NSTE-ACSの初期診療の流れ

【Step 3】NSTE-ACSでは問診・心電図の後にリスク評価

     見逃してはいけないACSの鑑別疾患

     ACS患者を専門病院に搬送する前の治療

     ACS患者を専門病院に紹介するタイミングの例

 Scene 2 専門施設での診療

ケースファイル1のその後 : STEMI

Heart Team DiscussionとShared Decision Making

STEMIの血行再建は可及的速やかに

心原性ショックに挑む!速やかな補助循環の導入

致死性不整脈には急性期と亜急性期で異なる対応

退院に向けて必要な包括的医療

 Scene 3 かかりつけ医のフォローアップ

第2章 安定冠動脈疾患

 Scene 1 かかりつけ医の初期診療

安定冠動脈疾患の初期診療の流れ

安定しているかどうかは問診で判断する

その症状の原因は冠動脈疾患らしいか?

[ここまでのまとめ]冠動脈疾患がある可能性の推定

安定冠動脈疾患患者を専門病院に紹介するタイミングの例

安定冠動脈疾患では早めに薬物療法を開始する

 Scene 2 専門施設での診療

安定冠動脈疾患では非侵襲的検査の選択が重要

様々な非侵襲的画像検査

安定冠動脈疾患に対するCAGと血行再建 —適応とタイミング—

安定冠動脈疾患の血行再建方法

 Scene 3 かかりつけ医のフォローアップ

安定冠動脈疾患のフォローアップのパターン

[安定冠動脈疾患・ACS共通]至適薬物療法の管理目標

PCI後の抗血栓(抗血小板・抗凝固)療法

PCI後の抗血栓療法の休薬・継続

付録

特殊な冠動脈疾患:MINOCA/INOCA

特別な考慮が必要な病態

専門医座談会

1.かかりつけ医はACS搬送前にどの程度の評価を行うべきでしょうか?

2.かかりつけ医はACS 搬送前にどの程度の治療を行うべきでしょうか?

3.冠動脈診療における理想のハートチームとは?

4.Pretest-probability,Clinical Likelihood,Patient-Reported Outcome は本当に必要なのですか?

5.かかりつけ医に知ってもらいたいdeferral・非侵襲的画像検査に関する知識は?

6.LDL-C,血圧,血糖等,CAD の内科的管理はどのくらい厳密に行えばよいのでしょうか?

7.激論!残された課題!特別な配慮が必要な病態

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書籍情報

  • ISBN:9784897754628
  • ページ数:92頁
  • 書籍発行日:2023年5月
  • 電子版発売日:2023年5月11日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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