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格段にうまくいくEVTの基本とコツ 第3版~症例でわかるデバイスの選択・操作とトラブルシューティング

  • ページ数 : 430頁
  • 書籍発行日 : 2023年8月
  • 電子版発売日 : 2023年7月27日
9,900
(税込)
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商品情報

内容

新たなデバイス,複雑症例を大幅に追加した待望の第3版!

EVTの入門&実践マニュアルに第3版が登場!新たなデバイスの使い分け,複雑病変の対処法を大幅追加.実践に役立つ症例やweb動画,手技のコツやトラブルシューティングも充実.初学者にも熟練者にもオススメ!

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序文

第3版の序

初版の出版から12 年,改訂版の出版から8 年が過ぎた.改訂版においては冠動脈のみならず全身の血管診療にあたることは循環器医にとって標準的なことになったと執筆したが,今や,特に下肢末梢動脈診療においては,ガイドライン改訂において,血管外科医,放射線科と協力して作成するにいたっている.したがって,本書は初版時,循環器医への啓蒙のために出版したが,今や循環器医のみならず,血管外科医,放射線科の若手医師への末梢動脈血管内治療(EVT)の入門書としての役割を担うことになった.

本邦のEVT は諸外国とは異なり,循環器医が中心となって発展してきたため,0.014 ガイドワイヤーが好まれ,マイクロカテーテル,CTO 専用ワイヤー,モノレールバルーンの開発が行われ,また手技においてもリエントリーデバイスが未承認のため,各種逆行性アプローチが発達した.また,血管内超音波(IVUS)はPCI において世界で最も高頻度に使用されているが,EVT においても高率に使用され,石灰化病変の評価に有効な光干渉断層法(OFDI)も臨床使用が可能となった.IVUS ガイドEVT はアンギオガイドよりも血管イベント低下のみならず費用対効果にも優れていることが欧米より報告され,イメージングガイドEVT は世界が注目し,日本がその中心的役割を担っている.

改訂版作成時は浅大腿動脈領域においてステントは薬剤溶出性ステント(Zilver® PTX®)を含む3 種類が臨床使用可能となったと記載したが,その後ステントグラフト(VIABAHN®),interwoven ステント(Supera™),薬剤溶出性ステント(ELUVIA™)が臨床使用可能となっている.また,今や浅大腿動脈領域治療の中心的役割を担っている薬剤溶出バルーン(DCB)は3 種類が使用可能となっており,さらに新規参入が予定されている.このような多くの新規デバイスの導入により病変形態に応じた治療戦略が構築できるようになった.末梢動脈において無症候性頸動脈,無症候性腎動脈領域は内科的治療の進化により,無作為比較試験でエビデンスを確立することができずEVT の適応は減少している.一方で下肢末梢深部静脈領域に専用の静脈ステント,血栓吸引デバイスが承認され,海外とのデバイスラグの解消が期待される.また,腎動脈デナベーション治療も新たなデバイスが開発されエビデンスが蓄積し新たな臨床使用が近づいている.このように,この8 年間でEVT 領域に大きな変化が生じたために,第3 版への改訂が必要となった.

私の経験からは,EVT 学習の最も効率的な方法は教科書を読むよりも熟練した術者の手技を見ることであり,私も毎年国内外のライブコースへ参加した.国内外におけるEVT ライブコースはWEB 環境も整備され格段に増加したが,皆がいつもこのような会に参加できるわけでなく,ライブで見たような実技を中心とした教科書があればこれからのEVT を志す若手医師に大いに参考になることは間違いない.初版,改訂版と同様に現場でEVT を数多く施行している先生に執筆をお願いし,症例を多く盛り込み,より実践的でライブに参加しているような感覚で読んでいただければとの思いで編集した.本書がこれからEVT をはじめようとする若手医師の手引書となり,経験医師にとっても新たな気づきとなり,患者の予後改善につなげていただく手助けになることを願う.


2023年7月

福岡山王病院 病院長
横井宏佳

目次

第1章 下肢動脈

A 基本

 1.下肢動脈の血管造影【藤原昌彦】

 2.下肢閉塞性動脈疾患に対する血管内治療の適応【飯田 修】

 3.バイパス術の適応【東 信良】

 4.ガイドワイヤーの種類と選択【浦澤一史】

 5.デバイスの種類と選択【藤原昌彦】

 6.血管内イメージング【中村 茂】

 7.穿刺法【安藤 弘】

 8.治療エンドポイントの決め方【林 典行,中村正人】

 9.下肢閉塞性動脈硬化症(PAD)の薬物療法【横井宏佳】

 10.術後フォロー【宮下裕介】

B 単純病変

 1.腸骨動脈【山内靖隆,宮本 明】

 2.浅大腿動脈【鈴木健之】

 3.膝下動脈【坂本伸吾,河原田修身】

 4.トラブルシューティング【曽我芳光】

C 複雑病変

 1.腸骨動脈

  1)高度石灰化を伴う大動脈分岐部【宮本 明】

  2)Leriche症候群に対する血管内治療【飯田 修】

  3)外腸骨から総大腿動脈閉塞【山岡輝年】

  4)Trans-radial EVT【篠崎法彦】

 2.浅大腿動脈

  1)高度石灰化【飛田一樹】

  2)長区域閉塞(体表エコーガイド)【滝村英幸】

  3)長区域閉塞(IVUSガイド)【早川直樹】

  4)長区域閉塞(逆行性アプローチ)【丹 通直】

  5)長区域閉塞(Knuckle wire法)【仲間達也】

  6)ステント内再狭窄・再閉塞【堀江和紀】

 3.膝下動脈

  1)高度石灰化【佐藤友保】

  2)長区域閉塞(逆行性アプローチ)【安藤 弘】

  3)Below the ankleインターベンション【椿本恵則】

  4)No option CLTI【仲間達也】

 4.総大腿動脈【岩田 曜】

 5.腹部大動脈狭窄【宇都宮誠】

 6.急性下肢動脈閉塞(ALI)【安齋 均】

D 画像診断の活用

 1.CT【原口和樹,川﨑友裕】

 2.体表エコー【徳田尊洋,平野敬典】

 3.IVUS【川﨑大三,中田 文】

 4.OFDI【上月 周】

 5.血管内視鏡【辻村卓也,石原隆行】

第2章 腎動脈・上腸間膜動脈・腹腔動脈

 1.血管造影【山本義人】

 2.血管内治療の適応【山本義人】

 3.血管内治療の実際(症例)【山本義人】

《Topic》腎デナベーション療法【横井宏佳】

第3章 鎖骨下動脈

 1.鎖骨下動脈の血管造影【藤原昌彦】

 2.血管内治療の適応【藤原昌彦】

 3.血管内治療の実際(症例)【藤原昌彦】

第4章 頸動脈

 1.頸動脈のカテーテル検査【伊苅裕二】

 2.血管内治療の適応【伊苅裕二】

 3.血管内治療の実際(症例)【伊苅裕二】

第5章 下肢静脈

 1.急性肺塞栓症・深部静脈血栓症:カテーテル治療【山本 剛,上田達夫】

 2.下肢静脈瘤【孟 真,根本寛子】

 3.深部静脈疾患【横井宏佳】

 4.下大静脈フィルター【安齋 均】

第6章 透析シャント

 1.末梢血管【末光浩太郎】

 2.中心静脈【堀田祐紀】

第7章 腹部大動脈瘤

 1.腹部大動脈瘤【中井貴大,市橋成夫】

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書籍情報

  • ISBN:9784758113014
  • ページ数:430頁
  • 書籍発行日:2023年8月
  • 電子版発売日:2023年7月27日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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