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- 新篇眼科プラクティス 12 眼内レンズの知識を深める
商品情報
内容
本書は,眼科医・眼科医療関係者が知っておくべき眼内レンズ関連知識について,豊富な図版を用いビジュアルにまとめた.白内障で来院する患者は多いが,特に眼内レンズは,事前に知識を仕入れた患者から質問を受けることも珍しくない.そのため,眼科医は適切に答えるべく,基本的な知識を整備し,知識を最新のものにアップデートする必要がある.そのようなニーズまで満たすべく,基礎から最新情報まで余すところなくまとめた一冊.
序文
「眼内レンズの知識を深める」序文
この情報化時代,多くの患者さんが受診前にインターネット等で医学情報を調べてこられますが,眼内レンズに関しては,とくに事前に知識を仕入れてくる方が増えているように思います.ウェブページであったり,本であったり,知り合いの経験であったり,あるいは患者間の情報交換などによって.もちろん専門家ではありませんので,知識が不完全であったり,間違っていたりすることもありますが,年配の患者さんであっても最新の情報に通じている方が少なくありません.
その背景には,眼内レンズに関する選択肢が増加の一途を辿っていることがあります.最大の選択肢はもちろん,単焦点眼内レンズにするか,多焦点眼内レンズにするかです.そして,多焦点眼内レンズにもいくつかの種類があって,見え方の特徴が異なり,価格に差があって,さらには選定療養ではなく,保険診療で使用できる多焦点眼内レンズも増えている,など多くのオプションがあります.
眼科臨床において白内障の診療・治療は大きなウエイトを占めます.毎日多くの患者さんが来られ,白内障手術や眼内レンズに関する質問をされます.我々はそれにきちんと答えるべく,基本的な知識を整備し,そしてその知識を継続的にアップデートして,最新のものにしておかなくてはいけません.
本書は,臨床の最前線に立たれている眼科医あるいは眼科医療関係者が知っておくべき眼内レンズ関連知識をまとめることを目的として企画しました.文字での説明は少なめにし,できるだけ多くの写真,イラスト,表,フローチャートなどを入れて,ビジュアルで理解できるように工夫しました.多くのエキスパートの先生方に時間を割いていただき,御執筆いただきました.この場を借りて御礼申し上げます.
2023年9月
大鹿哲郎
目次
【総説】
眼内レンズはどのように進化してきたか
【解説】
Ⅰ.眼内レンズの基礎
1.眼内レンズの素材
[T]眼内レンズ成形法
2.眼内レンズの光線透過率
3.眼内レンズの光学特性
Ⅱ.術前検査
1.手術前検査一般
2.視機能検査
3.眼軸長・角膜曲率測定
4.眼内レンズ度数計算式
[T]角膜形状異常眼(円錐角膜・LASIK後)での度数計算
[O]強度近視眼の眼内レンズ度数選択
Ⅲ.付加価値眼内レンズ
1.トーリック眼内レンズ
[O]トーリック眼内レンズの軸ずれを起こさないために
[O]トーリック眼内レンズの軸がずれたら?
[T]術中収差解析装置
2.多焦点眼内レンズ
1)種類
[T]海外で使用されている多焦点眼内レンズ
2)適応・インフォームド・コンセント
3)術前検査・術中の注意点
4)有水晶体眼内レンズ:ICL
3.有水晶体眼内レンズ
Ⅳ.種々の状況における眼内レンズ挿入
1.インジェクターの使い方
2.水晶体囊拡張リング(CTR)
3.後囊破損時の眼内レンズ挿入
[O]囊内固定と囊外固定で度数はどれくらい変更する?
4.眼内レンズ二次挿入―囊の支えがある場合
5.眼内レンズ強膜縫着
6.眼内レンズ強膜内固定
7.ピギーバック
[O]モノビジョン
8.小児白内障
[A]人工虹彩
Ⅴ.術後経過・合併症
1.術後屈折の経時変化
2.屈折誤差―タッチアップ,入れ替え,ピギーバック
3.前囊収縮
4.後発白内障
5.液状後発白内障
6.グリスニングとSSNG
7.Toxic anterior segment syndrome(TASS)
[C]Late-onset TASS
8.眼内レンズ偏位と傾斜
9.眼内レンズ脱臼
10.眼内レンズ虹彩捕獲
11.眼内レンズ摘出:カートリッジ法
12.眼内レンズ摘出:切開法・折り曲げ法
[O]眼内レンズ摘出用創口作成の工夫
13.眼内レンズと眼底視認性
Ⅵ.各社の眼内レンズ
1.エイエムオー・ジャパン株式会社
2.興和株式会社
3.参天製薬株式会社
4.株式会社NIDEK
5.日本アルコン株式会社
6.HOYA株式会社
7.ビーバービジテックインターナショナルジャパン株式会社
8.眼内レンズ定数一覧
索引
Topics=[T]
One Point Advice=[O]
Advanced Techniques=[A]
Controversy=[C]
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書籍情報
- ISBN:9784830656255
- ページ数:224頁
- 書籍発行日:2023年10月
- 電子版発売日:2023年10月13日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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