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- 関根 智紀
- 「Medical Technology」別冊 超音波エキスパート 17 腎・泌尿器領域の超音波検査
商品情報
内容
●大好評「 超音波エキスパートシリーズ」の17冊目として待望の「腎・泌尿器領域」が登場.
●腎・泌尿器領域のスクリーニング検査から,各種疾患の鑑別,また透析腎の診かたなどについてわかりやすく解説.
●超音波像だけでなくCTやMRI検査との関連や,血液生化学と尿検査からみた腎・泌尿器疾患についても扱って,多角的な診かたを盛り込んだ充実の内容.
序文
序
超音波検査の大きな利点の一つは,装置さえ目の前にあれば,すべての被検者にすみやかに検査を行うことができる点にあると思われる.例えばCT 検査であれば,もし被検者が妊娠可能な年齢の女性であれば,まず妊娠の有無を確かめなければならないし,乳幼児や不穏状態の被検者では鎮静剤使用が必要なこともある.これはMRI検査の場合も同様であり,さらに閉所恐怖症で検査できない被検者も案外と多いものである.超音波検査ではそのような心配は全くなく,乳幼児であろうと,妊婦であろうと,すみやかに検査は可能であり,熟練した検者であればリアルタイムで診断が導かれることすらある.さらには装置の大きさがはるかに違う.CT,MRIでは被検者を検査台に移動させる必要があるが,超音波検査では被検者は動かさず,装置の方を移動することが容易にできる.最近ではポケットサイズの携帯型装置も多数の種類が普及しており,充電さえしておけばコードレスで在宅でも長時間の超音波検査が連続して行える.
さてこのように長所・利点の多い超音波検査であるが,その最大の欠点は診断能が検者の技量に左右される点ではないだろうか.ある程度経験を積んだ検者が行えば,等しくある程度の所見が得られるような教育・指導が欠かせないのはいうまでもないが,特に泌尿器科領域では超音波専門医が全国的に少なく,所属する医療機関に泌尿器科医がいない施設も多いため,教育・指導を受けられる機会が少ないのが現状ではないだろうか?
今まで残念ながら近くに適当な指導者がいなかったため,腎・泌尿器領域の超音波検査に消極的だった検査技師の方々にとって,基本的な知識やルーチンテクニックを少しでも提供でき,今まで以上に腎・泌尿器領域の超音波検査に積極的になっていただければ,編集者そして執筆者一同このうえない喜びです.
2016年11月
編者を代表して 千葉 裕
目次
I.総論―知っておきたい基本的知識
II.各論―さらに一歩進めた検査をするために
III.透析腎の検査を進めるうえでの注意点
IV.症状を有する泌尿器領域の超音波検査
V.正しい診断のための知識
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書籍情報
- ISBN:9784006129467
- ページ数:128頁
- 書籍発行日:2016年11月
- 電子版発売日:2019年5月3日
- 判:A4変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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