• m3.com 電子書籍
  • 消化器クリニカルアップデート 2024年(Vol.6 No.1)【特集】Meet the expert~プロが教える内視鏡基本手技とコツ

消化器クリニカルアップデート 2024年(Vol.6 No.1)【特集】Meet the expert~プロが教える内視鏡基本手技とコツ

  • ページ数 : 128頁
  • 書籍発行日 : 2024年9月
  • 電子版発売日 : 2024年10月26日
3,960
(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 72pt ( 2 %)
m3ポイント:1%相当 point-info
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

【特集】Meet the expert~プロが教える内視鏡基本手技とコツ
上部内視鏡のスクリーニング─上部消化管癌を見落とさない─/ 上部消化管の精密検査─上部消化管がんを疑ったとき,どうするか/ 上部緊急内視鏡の基本とコツ(止血・穿孔・異物) ほか

序文

序文

近年の内視鏡手技の進歩は目覚ましい発展を遂げている。これにより難易度の高い先進的な手技やこれまでは外科手術に頼っていた手技の多くが内視鏡で広く行われている。その一方で,領域別に細分化されていることにより,若い内視鏡医の育成方法や教育システムの構築は重要な課題である。専門医制度が開始され,内科医だけではなく,内視鏡医を目指す若手が減少傾向にあるなかで,どの施設においても「教育」はとても重要なテーマであろう。これまでも各領域別の著書や教科書は多数あるが,細分化された今,広く内視鏡手技すべてを網羅した書物はないのではないかと思う。本特集は,これから,あるいは現在内視鏡手技修得を目指している方々に基本のすべてをエキスパートから学ぶというコンセプトで企画された。

私が内視鏡手技を学んだ時代は,指導医の手技を,とにかく見て覚えるということが唯一の指導法であった。もちろん,言葉では多くを解説されていたし,いくつかの教科書はすでに存在していたが,エキスパートの境地に至っていない自分にとっては,指導医の言葉や教科書の文章をすべて理解することは,不可能であった。簡単にいうと難しいことを言われても,自分の頭のなかで整理ができない状態である。このため,唯一の学習法は“いわゆる背中を見て学ぶ” ことしかなかった時代である。いかに多く介助者につくか,検査室に入りエキスパートの動作を見逃さないようにしていたものである。少しでもそのチャンスが来るように,介助者の取り合い,症例の取り合いをしていたものである。現在は,時代もかわりさまざまな手技修得のためのツールが揃っている。教科書はもちろん,DVD や動画付きの成書,ハンズオントレーニングの機会,学会でのビデオセッション,ライブセミナーへの参加など多彩である。若い先生には,安全な内視鏡手技施行のために,これらの機会を生かして自身の内視鏡手技修得に役立てていただきたい。しかし,時代は変わってもexpert の手技を実際に見ること,そこから学ぶ大切さは変わらない。内視鏡手技が多彩となり細分化,専門化が進んだいま,一番重要なことは,とにかく上手なエキスパートから基本手技を学んでいくことである。高い技術を有する指導者の,細かな手の動き,考え方,デバイスの選択を直接みることに勝るものはない。さらに付け加えると,基本がしっかりと修得できていなければ,難易度の高い治療手技を行うべきではなく,基本手技がきちんと身についたからこそ,安全な応用・治療手技が成り立つ。本特集ではMeet the expert と題し,『上部内視鏡のスクリーニング』,『上部消化管の精密検査』,『上部緊急内視鏡の基本とコツ(止血・穿孔・異物)』,『大腸内視鏡挿入法と観察法の基本とコツ』,『大腸ポリープ切除手技の基本とコツ』,『胆膵EUS・EUS-FNA の基本とコツ』,『ERCP の基本手技とコツ(挿管,乳頭処置)』の7つの極めて基本的な内視鏡手技について,それぞれの分野のエキスパートに解説いただいた。冒頭には,そのエキスパートからのメッセージも動画として添えられている。なかなか直接会う機会がない方々にとっては,誌上でお会いして話を聞き学ぶ体験ができると考えている。本書が若手医師だけではなく,内視鏡に携わるすべての医療者の明日からの診療に役立つことを願っている。


潟沼 朗生
手稲渓仁会病院消化器内科消化器病センター

目次

トピックス

新専門医制度─消化器病領域における現状と課題─

 愛媛大学大学院消化器・内分泌・代謝内科学 日浅 陽一,他

特集 Meet the expert~プロが教える内視鏡基本手技とコツ

序文

 手稲渓仁会病院消化器内科消化器病センター 潟沼 朗生

1)上部内視鏡のスクリーニング─上部消化管癌を見落とさない─

 がん研有明病院消化器内科 木戸 恒陽,他

2)上部消化管の精密検査─上部消化管がんを疑ったとき,どうするか

 東京大学大学院医学系研究科次世代内視鏡開発講座 久保田 大,他

3)上部緊急内視鏡の基本とコツ(止血・穿孔・異物)

 札幌医科大学医学部消化器内科学講座 吉井 新二

4)大腸内視鏡挿入法と観察法の基本とコツ

 国立がん研究センター中央病院内視鏡科 斎 藤  豊,他

5)大腸ポリープ切除手技の基本とコツ

 群馬大学医学部附属病院光学医療診療部 竹内 洋司

6)胆膵 EUS・EUS-FNA の基本とコツ

 獨協医科大学医学部内科学(消化器)講座 嘉 島  賢,他

7)ERCP の基本手技とコツ(挿管,乳頭処置)

 手稲渓仁会病院消化器内科消化器病センター 潟沼 朗生

連載企画

私の履歴書

人生の遠回りに無駄なんて一つもない!

 昭和大学江東豊洲病院消化器センター 田邊 万葉

 井上晴洋先生よりコメント

今できることをできるだけ

 群馬大学医学部附属病院消化器・肝臓内科 保坂 浩子

 秋山純一先生よりコメント

外から見た日本医療への提言─今後の医療界に期待すること─

 徳島県知事 後藤田正純

留学のススメ〜 Try and fail,but never fail to try!

 東京女子医科大学消化器内科 中井 陽介

今日のカンファレンス

内視鏡後に吐き気とめまいが止まりません…

 がん研究会有明病院上部消化管内科 平澤 俊明,他

消化器医にちょっと役立つ豆知識

 1) プレゼンスライドの作り方について(全3回)

  第 3 回:伝えたいことを訴求するためのビジュアル表現

   日本大学芸術学部 片桐 祥太

 2) 腹痛を診る(全 4 回) 第 4 回:家族性地中海熱

  竹山病院内科 中野 弘康

 3) 外科医からみた虫垂炎あれこれ(全 3 回) 第 2 回:身体所見と手術所見の対比

  永寿総合病院外科 青山 純也,他

 4) メタ解析を読む(全 4 回) 第 2 回:メタ解析について〜文献を探そう!

  のぶまさクリニック 高垣 伸匡

ライブセミナーレポート

第 3 回東京メトロポリタン国際内視鏡ライブ

─The 3rd Tokyo Metropolitan International Endoscopy Live─

 東京医科大学臨床医学系消化器内科学分野 殿塚 亮祐,他

地域医療の現状

沖縄県南部の基幹病院における地域医療の現状

 友愛医療センター消化器病センター 二宮 基樹

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:226.4MB以上(インストール時:455.9MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:905.6MB以上

  • android icon

    AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:226.4MB以上(インストール時:455.9MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:905.6MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784865176087
  • ページ数:128頁
  • 書籍発行日:2024年9月
  • 電子版発売日:2024年10月26日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。