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- 心エコー 2025年2月号(26巻2号) 新しいASE人工弁機能評価ガイドラインを読み解く
商品情報
内容
特集は「新しいASE人工弁機能評価ガイドラインを読み解く」.2024年人工弁機能評価ガイドラインの改訂ポイント/心エコー医・技師が知っておきたい人工弁の種類と特徴/大動脈弁位人工弁狭窄の重症度評価/僧帽弁位人工弁逆流の重症度評価/三尖弁位人工弁狭窄・逆流の重症度評価 等を取り上げる.連載として,症例問題[Web動画連動企画]労作時呼吸困難で息切れ外来を受診した1例,[COLUMN]論文から学ぶ Up to Date 等を掲載.
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序文
人工弁とともに進歩する心エコー図
1950年代に人工心肺を用いた開心術がはじまり,1960年代に人工弁が開発されると,心臓弁膜症患者の予後は大きく改善しました.それまでは心臓弁膜症で心不全になると,限られた薬物療法と安静くらいしか治療がありませんでしたので,まさに人工弁の登場は,心臓弁膜症患者にとっては福音であり,希望をもたらすエポックメイキングな出来事であったわけです.一方で,人工弁の登場は,血栓弁や生体弁劣化など,人工弁合併症との新たな戦いのはじまりであったともいえます.人工弁の種類や留置法は時代とともに進歩を続けていますが,それに合わせて新たな合併症や問題点が見つかっています.いうまでもなく,心エコー図は人工弁機能評価の主役です.人工弁の機能異常を見落とせば,重篤な心事故にもつながりかねません.常に人工弁の進歩に合わせて知識をアップデートし,正しい方法で人工弁機能評価を行うことは,心エコーを担う医師・技師の責務といえます.
2024年に,世界の基準となっている米国心エコー図学会(ASE)人工弁機能評価ガイドラインが,15年ぶりに改訂になりました.この間に経カテーテル大動脈弁植え込み術(TAVI)は普及し,さまざまな新しい人工弁も登場しました.TAVIは,外科的大動脈弁置換術に比べて弁周囲逆流が多く,その弁周囲逆流が予後に大きな影響を与えることが明らかになりました.それに伴い,心エコー図による人工弁周囲逆流の評価法が進歩しました.また,TAVIではHALTなどの合併症も知られるようになり,CTやMRIによる評価法も進歩しました.さらに,新たな人工弁もいくつか登場しました.
本号は,2024年ASE人工弁機能評価ガイドラインの中から心エコーにとって重要なトピックを取り上げて特集を組み,専門家の先生方にわかりやすく解説いただきました.ぜひとも,本号を役立てて最新の人工弁評価法を身につけていただき,臨床の場でご活躍いただければ幸いです.
大門雅夫
目次
【特 集】
2024年人工弁機能評価ガイドラインの改訂ポイント……華 臻圣・板橋裕史
心エコー医・技師が知っておきたい人工弁の種類と特徴……山田隆熙・真鍋 晋
生体弁のSVDって何ですか?……石山裕介・原田顕治
機械弁の異常について教えてください……堀田 怜
人工弁のPPMって何ですか?……菅原政貴
TAVI弁のHALTって何ですか?……竹田泰治
大動脈弁位人工弁狭窄の重症度評価……平田久美子
大動脈弁位人工弁逆流の重症度評価……井上翔太・中西弘毅
僧帽弁位人工弁狭窄の重症度評価……宮坂陽子
僧帽弁位人工弁逆流の重症度評価……水上尚子
肺動脈弁位人工弁狭窄・逆流の重症度評価……根本佳子
三尖弁位人工弁狭窄・逆流の重症度評価……福光 梓
【症例問題】[WEB連動企画]
労作時呼吸困難で息切れ外来を受診した1例……小保方 優
【COLUMN】
論文から学ぶ Up to Date……岩野弘幸
Something new, Something special
人工知能(AI)の発展により,ソノグラファーの仕事はどうなる?……水上尚子
伊藤 浩の3分で読める!イイ話―第5回―
AS患者の予後~今昔物語~……伊藤 浩
【投 稿】
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書籍情報
- ISBN:9784011102602
- ページ数:112頁
- 書籍発行日:2025年2月
- 電子版発売日:2025年1月31日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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