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- 15レクチャーシリーズ 理学療法テキスト 内部障害理学療法学 循環・代謝 第3版
商品情報
内容
循環・代謝機能障害に対する理学療法を展開するためには病態や治療に対する知識が必須である.解剖学や生理学を踏まえて病態に応じた診断や評価,治療を系統的に学び,介入の中心となる運動療法について要点とその理論的背景や安全管理の実践方法も学習する.
改訂にあたり,心エコーの診かたや循環器系と相互に影響しあう多蔵器との関連性についても追記し,わかりやすく解説した.
学生が苦手とする心電図(特に不整脈)の読み方.波形をより多く提示し,見るべきポイント,間違いやすい点を簡潔に解説した.
序文
序文(第3 版)
本書は2010年に初版,そして2017年に第2版を上梓し,その後も目まぐるしく進歩するこの領域の情報をアップデートして臨床・研究・教育に活かしていただくために,初学者にも十分な知識基盤と最新の情報を共有することを意図して参りました.今回の第3版も基礎知識から今日のトレンドと,これから展望される科学としての理学療法を捉えるための一冊として活用いただければ幸いです.
世界中に猛威をふるった新型コロナウイルス感染症もある程度沈静化し,一方で,自然災害や戦禍の絶えない社会が日常となってしまうことに対する畏怖の念を抱かざるを得ませんが,良くも悪くもさまざまなことを乗り越えて時間は流れ続けますし,理学療法の臨床と教育と研究も日々さらに進歩と変化を繰り返しています.特に,循環器や集中治療の領域における黎明期から理学療法士の信条とされていたことでありますが,フレイルやサルコペニアあるいは入院関連能力低下(HAD)や集中治療獲得性筋力低下(ICU-AW)などの身体機能や認知機能を含めた全人的な評価に基づく治療計画や目標の設定を重視する考え方が今日の医療チームの認識に汎化されつつあることや,心臓リハビリテーション指導士,糖尿病療養指導士,心不全療養指導士,集中治療理学療法士などの臨床における卒後学習制度が整備され,それらが理学療法の専門性を求めているという責任を自覚する必要があります.
者は2023年に日本呼吸・循環器合同理学療法学会学術大会2023(第9回日本呼吸理学療法学会・第7回日本循環器理学療法学会合同開催,略称RCVPT2023)を合同大会長として開催いたしました.多くの優秀な研究者と臨床家と教育者とが集まり,討論し,お互いに敬意を共有することができましたことに感謝するとともに,学会が目指す新たな理学療法学の発展に本書をお役立ていただけるよう祈念しております.
2024年11月
責任編集 木村雅彦
目次
LECTURE 1 循環器系および腎臓の構造と機能 (小倉 彩)
1.循環器系の役割
2. 心臓の構造と機能
3.血管の構造と機能
4.心臓の血管
5.心ポンプ機能と心拍出量
6.血圧と血流
7.循環器系の調節機構
8.腎臓の構造と機能
Step up
1.血管内皮細胞とその役割
2.血管内皮機能障害と動脈硬化
3.血管内皮機能の測定方法
LECTURE 2 心電図と心臓超音波検査の診かた (木村雅彦)
1.心電図のしくみ:測定方法と波形の意味
2.心電図の基本波形
3.心電図記録のルール
4.不整脈とは
5.心筋虚血(狭心症,心筋梗塞)の心電図変化
6.心臓超音波(心エコー)
Step up 心電図の判読
LECTURE 3 エネルギー代謝と栄養 (小倉 彩)
1.生命活動とエネルギー
2.炭水化物(糖質)の代謝
3.脂質の代謝
4.蛋白質の代謝
5.運動とエネルギー供給
6.栄養摂取と食事療法
Step up
1.炭水化物(糖質)以外の栄養素のはたらき
2.日本食品標準成分表
LECTURE 4 運動耐容能とその評価 運動時のエネルギー代謝と循環器の応答 (木村雅彦)
1.運動耐容能とは
2.運動時のエネルギー代謝
3.エネルギー供給のための酸素運搬
4.酸素摂取量(V4O2)を尺度とした運動耐容能の評価
5.運動耐容能の評価方法
6.酸素摂取量(V4O2)を用いた運動処方
Step up
1.心肺運動負荷試験における呼気ガス分析とランプ負荷
2.心肺運動負荷試験によって得られる指標の意義
LECTURE 5 循環器疾患(1)心不全 (近藤和夫)
1.定義
2.基礎疾患
3.分類
4.症状,徴候
5.心不全の代償機序
6.重症度分類
7.検査,診断
8.治療
9.心不全の経過と進展ステージ
Step up デバイス治療
LECTURE 6 循環器疾患(2)虚血性心疾患 (田畑 稔)
1.疫学
2.病態
3.診断
4.治療
Step up
1.循環器病対策推進基本計画(第2期)の現状と課題1
2.その他の施策:脳卒中と循環器病克服5 か年計画(第2次)
LECTURE 7 循環器疾患(3)心臓弁膜症,心筋症 (田畑 稔)
1.心臓弁膜症
2.心筋症
Step up
1.機械弁と生体弁の選択
2.機械的補助循環の種類と適応
LECTURE 8 循環器疾患(4)大動脈疾患,末梢動脈疾患 (田畑 稔)
1.大動脈疾患
2.末梢動脈疾患
Step up 静脈血栓塞栓症(VTE)の理学療法と予防
LECTURE 9 循環器疾患(5)その他の心不全と基礎疾患 (木村雅彦)
1.高血圧症と動脈硬化
2.不整脈性心不全と心房細動
3.肺高血圧症
4.たこつぼ心筋症(心理的ストレス)
5.悪性新生物(悪性腫瘍)
6.終末期の緩和ケアとアドバンス・ケア・プランニング(ACP)
Step up
1.睡眠呼吸障害
2.多様な背景を有する心不全患者
LECTURE 10 糖尿病 病態,検査,治療,合併症 (小倉 彩,小倉太一)
1.日本における糖尿病の疫学
2.糖尿病とは
3.糖尿病の症状
4.糖尿病の分類
5.糖尿病の検査と診断
6.糖尿病の治療
7.糖尿病合併症
Step up 高齢者糖尿病
LECTURE 11 心臓と多臓器連関 (近藤和夫)
1.血流の再配分
2.心臓と多臓器連関
3.循環器病対策推進基本計画
Step up
1.total vascular care
2.循環器疾患と便秘
LECTURE 12 循環器理学療法の実際(1)総論 (木村雅彦)
1.循環器理学療法の歴史的変遷
2.急変時の対応
3.循環器病に対するリハビリテーションの構築
Step up
1.チーム医療と学会認定資格制度
2.早期一次救命処置(BLS)の意義
LECTURE 13 循環器理学療法の実際(2)早期・急性期 (木村雅彦)
1.早期・急性期における循環器理学療法の概要
2.病態とその管理状況の評価
3.急性期(phaseⅠ)の介入方法と標準プログラム
Step up 急変時の基本的対応
LECTURE 14 循環器理学療法の実際(3)回復期 (田畑 稔)
1.回復期における循環器理学療法の概要
2.運動の適否判断
3.介入方法
Step up
1.入院関連能力低下(HAD)を呈する高齢心不全患者の割合と特徴
2.インターバルトレーニング(間欠的トレーニング)
3.遠隔心臓リハビリテーション
LECTURE 15 循環器理学療法の実際(4)維持期(生活期) (近藤和夫)
1.維持期(?活期)の?臓リハビリテーションの概要
2.介護保険下でのリハビリテーション
3.在宅医療
4.地域包括ケアシステム
5.終末期医療(ターミナルケア)
Step up 災害時における循環器理学療法 (木村雅彦)
巻末資料
TEST 試験 (木村雅彦)
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書籍情報
- ISBN:9784521750101
- ページ数:224頁
- 書籍発行日:2024年12月
- 電子版発売日:2025年1月8日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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