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- 脊椎脊髄ジャーナル 38巻 2号 びまん性特発性骨増殖症(DISH)に対する治療の現状
商品情報
内容
特集にあたって・・・永島英樹
DISHの総論と疫学・・・中島宏彰,他
DISH患者における脊椎骨折の特徴と問題点・・・山田賢太郎,他
DISH患者の脊椎骨折で生じ得る重篤合併損傷・・・佐藤雄亮,他
DISH患者の脊椎骨折に対する手術の工夫―経皮的手術・・・武田和樹,他
DISH患者の脊椎骨折に対する手術の工夫―側臥位手術・・・生熊久敬,他
DISH患者の脊椎骨折に対する手術の工夫―Single or Double Endplates Penetrating Screw(SEPS/DEPS)法・・・竹内拓海,他
DISH患者の脊椎損傷の治療―Open 法へのこだわり・・・土海敏幸,他
DISH患者における腰椎変性疾患の特徴と治療・・・大槻文悟
序文
特集にあたって
びまん性特発性骨増殖症(DISH)について,2000年まではあまり議論がなかったかと記憶しているが,2005年頃から高齢者に多いとされるDISH 患者の脊椎骨折に関する報告が増えてきたように思う.過去の文献をまとめた研究によれば,日本人の有病率は15% くらいで,男性に多い.DISH 患者の椎体骨折はごく軽微な外傷で生じることが多いが,ほとんどの症例がいわゆる圧迫骨折ではなくて,AO 分類でいうところのType B3 となるhyperextension である.X 線だけでは直ちに診断できないこともあり,診断遅延も問題となっている.
DISH は,4 椎体以上にわたる連続した靭帯骨化を伴うものをいう.この状態にある高位では,可動性を失って長管骨のようになっているので,自ずと治療方法も通常の骨粗鬆症性椎体骨折とは別物として計画しなければならない.さまざまな治療方法が提案されて乱立状態のようになっていること,前回本誌で特集してからすでに5年が経過していることから,DISH に対する治療について現時点での立ち位置を共有しておきたいと考えて,本特集を企画した.
この特集では,DISH の総論と疫学から始まり,DISH 患者における脊椎骨折の特徴と問題点,重篤な合併損傷について解説したあとで,脊椎骨折に対するさまざまな手術方法の工夫について,すなわち経皮的手術,側臥位手術,penetratingendplate screw,open 法のこだわりなど,各専門家独自の意見をまとめてもらった.さらに,最近問題となっているDISH 患者に発症した脊椎変性疾患の特徴と治療についても取り上げ,包括的な理解を深めることを目指した.
わが国では超高齢化社会がさらに進行し,100 歳を超えるような超高齢者のDISH 患者が脊椎骨折で搬送されてくることも多くなることだろう.超高齢患者のQOL を悪化させないためには,早期診断,早期手術,そして早期離床とリハビリテーションの早期介入が求められる.働き方改革と逆行することになりそうだが,医師としての役目を自覚して治療にあたるべきかと思う.術後にfailure を起こさないような手術技術のさらなる改良も望まれる.本特集が,DISH 患者のQOL 維持に寄与し,今後の研究や診療の一助となることを願っている.
鳥取大学医学部感覚運動医学講座整形外科学分野 永島英樹
目次
特集 びまん性特発性骨増殖症(DISH)に対する治療の現状
特集にあたって・・・永島英樹
DISHの総論と疫学・・・中島宏彰,他
DISH患者における脊椎骨折の特徴と問題点・・・山田賢太郎,他
DISH患者の脊椎骨折で生じ得る重篤合併損傷・・・佐藤雄亮,他
DISH患者の脊椎骨折に対する手術の工夫―経皮的手術・・・武田和樹,他
DISH患者の脊椎骨折に対する手術の工夫―側臥位手術・・・生熊久敬,他
DISH患者の脊椎骨折に対する手術の工夫―Single or Double Endplates Penetrating Screw(SEPS/DEPS)法・・・竹内拓海,他
DISH患者の脊椎損傷の治療―Open 法へのこだわり・・・土海敏幸,他
DISH患者における腰椎変性疾患の特徴と治療・・・大槻文悟
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書籍情報
- ISBN:9784013003802
- ページ数:67頁
- 書籍発行日:2025年1月
- 電子版発売日:2025年1月29日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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