すぐに使える!実践リハビリ技術マスターガイド 第2版

  • ページ数 : 234頁
  • 書籍発行日 : 2019年6月
  • 電子版発売日 : 2019年6月14日
5,060
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商品情報

内容

実習前の養成校の学生や家庭医の必読書&高齢者・障がい者のいる家庭の安心読本

財団法人竹田綜合病院において実際に行われている新人リハビリテーションスタッフ向け教育プログラムを書籍化した初版は各所で高い評価を得ているが、本書はその内容を更にブラッシュアップし、また現状に即して適宜アップデートを行った改訂第2版である。OT・PTの新人スタッフや学生の学習に最適の一冊.

序文

第2版の序

東日本大震災後の東北復興の願いも込めて2011年の11月に出版した本書は,リハビリテ一ション(リハ)関連職新規入職者の新人教育テキスト,学生の病院実習前のテキスト,さらには,高齢者や障害者を抱えるご家庭の介護テキストとして,幸い多くの支持を得て,臨床現場や教育現場で広く利用され,増刷を重ねてきました.

初版とほぼ同時期発行の米国医学雑誌JAMAに,「70歳以上の入院患者さんは退院時に30%以上で入院時にはなかった新たな障害を抱える」という衝撃的な論文が掲載されました.これはリハ領域では以前からよく知られ「廃用症候群」と呼ばれてきたものです.すなわち,超高齢社会の現在,「安静」はむしろ有害であり,体力がない高齢者や障害者こそ,寝たきりにならないようになるべく早期に基本動作訓練や日常生活活動訓練を行う必要があるのです.

本書初版発行以来約8年が経過し,リハ医学・医療の対象や役割はさらに急速に拡大し,内容も進歩しました.例えば,慢性心不全患者,慢性腎臓病患者,がん患者などもリハ対象疾患となりました.リハ医療従事者の果たす役割は益々大きくなり,求められる基本的知識量も必然的に増えています.90年の歴史を誇る竹田綜合病院も,新館を建て替えて機能アップを図り,本院・関連施設の療法士を184名まで増員し,急性期から在宅支援までの一貫したリハサービスを提供しています.私の月1回の訪問指導も四半世紀となり,私自身,リハに関するすべてのシステムを備えたこの病院での経験は大きな財産となっています.

本書はこのような背景のもと,竹田綜合病院で研鑽を積んだリハスタッフが,写真や図表を多くして理解を助け,現場ですぐに役立つ実践的な書を執筆するという伝統を守りながら,①最新のガイドラインや診療報酬改定などの新知見や変更点を盛り込む,②カラー化し一目で理解できるようにする,③エッセンスやPointを加えてリハスタッフのみならず,養成校の学生や患者・家族にも理解しやすい書籍にする,④リハ評価の基礎的内容も含み,学生が教科書としても,また卒後も使える書籍にする,の4点を心がけて改訂したものです.執筆者各位に感謝するとともに,企画・編集の中外医学社の岩松宏典氏にも感謝いたします.

本書を一読していただければ,患者さんの生活機能や運動機能を改善できるリハのプロとしてのスタートがきれるわけです.本書が質・量ともに優れたリハの普及と発展に貢献する一助となれば,編者としてこれに勝る喜びはありません.


2019年3月

編者を代表して
上月 正博

目次

1章 リハが活躍する場はどんな所?リハ医療を取り巻く現状と当院におけるリハシステム

1.リハビリテーションの流れ

A.リハの流れの理解 

B.広がる疾患別リハ 

2.急性期リハビリテーションの流れ

A.脳卒中急性期について 

B.当院の病棟の流れ 

C.リハの流れ 

3.回復期リハビリテーション病棟での取り組み

A.回復期リハ病棟とは 

B.入棟から退院までの流れ 

C.おわりに 

4.生活期のリハビリテーション

A.療養病床 

B.介護老人保健施設 

C.訪問リハ 

D.通所リハ 

2章 対象者と関わる前に知っておきたいこと!医療・福祉分野における基本知識と対策

1.倫理(守秘義務と個人情報保護)

A.守秘義務 

B.医療・福祉施設における個人情報管理 

C.診療記録の記載や文書取扱いにおける具体的注意点 

2.感染対策

A.感染対策の基本 

B.感染経路別予防策 

C.リハで遭遇する主な感染症 

3.医療安全管理

A.インシデントとは 

B.インシデントの対処法 

C.リハ中に起こりやすい事故とその具体的予防策 

4.廃用症候群と褥瘡予防

A.廃用症候群の症状 

B.廃用症候群患者の面接・評価・目標設定 

C.アプローチ 

D.リハで留意すること 

E.おわりに 

5.脳卒中のリスク管理

A.脳卒中の病型 

B.脳血管障害患者の血圧管理 

C.脳卒中急性期リハにおいて注意するバイタルサイン 

D.リハ開始基準・中止基準 

E.急性期リハの臨床で起こり得る問題とその対処 

3章 どうやって診る?考える?触る?基本動作訓練の進め方

1.臥位での訓練とポジショニング

A.姿勢と動作の評価 

B.臥位での訓練 

C.おわりに 

2.寝返りと起き上がり動作訓練

A.寝返り動作訓練 

B.起き上がり動作訓練 

3.座位での訓練

A.座位訓練 

B.おわりに 

4.立ち上がり動作と立位での訓練

A.立ち上がり動作訓練 

B.立位訓練 

C.おわりに 

5.歩行訓練

A.健常者の歩行 

B.片麻痺患者の歩行 

C.訓練の実際 

6.下肢装具の活用

A.下肢装具とは 

B.下肢装具の機能を構成する要素 

C.下肢装具の装着に関するポイント 

D.下肢装具を作製する 

7.道具や機器の活用

A.さまざまな道具や機器 

4章 身の回りのことができるように!日常生活活動へのアプローチ

1.摂食嚥下

A.正常嚥下のメカニズム 

B.評価前の全身状態と安静度の確認 

C.摂食嚥下機能評価 

D.摂食嚥下障害の治療 

E.多職種との連携 

2.移乗動作

A.移乗動作の評価 

B.移乗動作訓練の実際 

C.動作獲得に向けた支援 

3.車椅子でのシーティング

A.車椅子シーティング 

B.車椅子の点検と工夫  

4.排泄動作

A.排泄動作の評価 

B.排泄動作訓練の実際 

C.動作獲得に向けた支援 

D.おわりに 

5.更衣動作

A.更衣動作の評価 

B.更衣動作訓練の実際 

C.動作獲得に向けた支援 

D.おわりに 

6.整容動作

A.整容動作の評価 

B.整容動作訓練の実際 

C.動作獲得に向けた支援 

D.おわりに 

7.入浴動作

A.入浴動作の評価 

B.入浴動作訓練の実際 

C.動作獲得に向けた支援 

5章 在宅復帰を進めよう!在宅で必要な活動へのアプローチと社会資源の活用

1.床上動作

A.床上動作の評価 

B.床上動作訓練の実際 

C.動作獲得に向けた支援 

2.段差昇降訓練

A.段差昇降の意味と必要性 

B.段差昇降の評価 

C.段差昇降訓練の実際 

D.動作獲得に向けた支援 

3.家事動作

A.家事動作の評価 

B.調理 

C.洗濯 

D.掃除 

4.介護保険

A.介護保険制度の仕組みとサービス利用の流れ 

B.サービスの概要 

C.介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業) 

D.リハチームの役割 

E.入院中での関わりの流れ 

5.住宅改修と福祉用具

A.環境調整の流れ 

B.環境調整の手法 

C.環境調整の実際 

D.おわりに 

6章 よい関係をつくろう!精神機能へのアプローチ

1.失語症の評価と対応

A.失語症とは 

B.失語症の評価 

C.失語症患者への対応 

D.おわりに 

2.高次脳機能障害の評価と対応

A.高次脳機能障害とは 

B.高次脳機能障害:用語の整理 

C.高次脳機能障害の種類と評価 

D.臨床で遭遇する主症状 

E.高次脳機能障害患者への対応のポイント 

F.おわりに 

3.認知症の評価と対応

A.認知症とは 

B.認知症の評価 

C.認知症の症状 

D.認知症と間違われやすい症状 

E.認知症の方への対応・アプローチ方法 

F.おわりに 

7章 段階別目標

A.段階別目標 


索引 

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書籍情報

  • ISBN:9784498083257
  • ページ数:234頁
  • 書籍発行日:2019年6月
  • 電子版発売日:2019年6月14日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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特記事項

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