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- 実践! 医学シミュレーション教育
商品情報
内容
シミュレーション教育は現代の医療者教育において必須のノウハウであり,様々な施設で,そのための設備の充実も図られています.しかし,未だ充分な教育成果を挙げられていないケースも散見されます.本書は,シミュレーション教育を実践するために必須の知識と方法論をわかりやすく提供します.巻末の用語説明も充実!
序文
監修にあたって
この書を手にしてあなたは,シミュレーション教育を含め医学医療教育に興味を抱いておられる,または実践されておる医療従事者の一人と思います.
現在の医学医療教育においては,医学生から多職種の医療従事者教育にまで幅広い分野でシミュレーション教育の占める割合が増しています.また,日本医学教育評価機構が認める医学生教育にはシミュレーション教育が必須となってきています.しかし,シミュレーション教育を行うにも,その教育法を学んだ医師,医療従事者はまだ少なくこの書の出演者のように試行錯誤しているかたが多いのではないでしょうか? あなたはどうですか? 教育に自信がありますか? そもそも,医師も含めた医療従事者養成のプログラムでは教育学は学ばない.そのため,教育手法を学ばない医療従事者にとって効果的な教育は難しいのは当然なのです.教育の重要性を再認識したかたのなかには,あらたに医療教育学を専門教育卒業後に履修するかたもおられます.
この本の企画・制作を行った駒澤伸泰先生は医学教育,シミュレーション教育,多職種教育において若手医療教育者を牽引している医師であり教育者です.駒澤氏が自ら行ってきた,また作成してきた多くのシミュレーション教育の経験をもとに書かれており,そのため理解しやすい優しい文章,文脈で構成され読みやすい書となっております.筆者の意図通り,この書を読むこと自体が頭の中でアクティブシミュレーションを行っていることになります.読者自身がこの書中の人物に加わり,登場人物とともにシミュレーション教育を考え,より効果的なシミュレーション教育が実践されることを期待します.
2018年12月
東京女子医科大学集中治療科
野村 岳志
目次
序章 あらゆる教育者,あらゆる学習者に対してシミュレーション教育は開かれている!
●卒前教育におけるシミュレーション教育の問題点
●卒後教育におけるシミュレーション教育の問題点
●日本におけるシミュレーション教育の現状と課題
ステップ1 シミュレーション教育を理解しよう
Chapter01 シミュレーション教育とは何か?
●シミュレーションは誰でも行っています
●シミュレーションゲームからシミュレーションを考える
●シミュレーション教育とは何か
●テクニカルスキルとノンテクニカルスキル
●シミュレーション教育とは
●机上シミュレーションの注意点
Chapter02 シミュレーション教育の教育工学
●シミュレーション教育はアクティブラーニングの中心
●様々なシミュレーション教育の方法
●シミュレーション教育と医学教育
●教育企画・開発のためのインストラクショナルデザイン
Chapter03 シミュレーション教育の流れ 事前準備⇒ブリーフィング⇒デブリーフィング
●STEP 1:事前準備
●STEP 2:ブリーフィング(事前説明)
●STEP 3:デブリーフィング(振り返り)
●アクティブラーニングを意識して教育の流れを
●シミュレーション教育を行う際の2つの盲点事前学習と安全な環境
●アイスブレイキングを上手に使用しよう
ステップ2 シミュレーション教育を作ってみよう
Chapter04 シミュレーション教育の学習目標を定める
●何ができるようになってほしいかが学習目標
●学習目標を設定しよう
●ミラーの学習ピラミッドとシミュレーション教育
●学習者の基礎能力と学習ニーズを意識することが大切
Chapter05 シミュレーションの教育の評価
●医学教育における総括的評価と形成的評価
●形成的評価におけるチェックリストの有効性
●総括的評価と形成的評価
●様々な評価ツールの方法
Chapter06 シミュレーション教育におけるデブリーフィング(振り返り)の意義
●経験型学習論理の中でのデブリーフィングの意義
●それぞれの学習者に対するデブリーフィング方法を
●シミュレーション教育におけるデブリーフィングの意義
●デブリーフィングの様々な方法
Chapter07 シミュレーション教育における教育者の役割
●シミュレーション教育はʻ事前の試行ʼが必要
●シミュレーション教育における教育者の役割
●インストラクションで重要な基本
●成人教育における教育者の役割
●インストラクターに求められるファシリテーターとしての能力
ステップ3 シミュレーション教育の可能性
Chapter08 医学教育の中におけるシミュレーション教育
●世界と日本の医学教育の潮流
●アウトカム基盤型教育の中でのアクティブラーニング
●できていることを認めることの大切さ
●医学教育の変化とシミュレーション教育
Chapter09 医療安全のためのシミュレーション教育
●組織内シミュレーションの意義
●in situシミュレーションの注意点と有効性
●医療安全とシミュレーション教育
●in situシミュレーションの意義と注意点
Chapter10 多職種連携教育のためのシミュレーション教育
●多職種連携教育の課題をシミュレーション教育で打破しよう
●シミュレーション教育を用いた多職種連携の方法
●多職種連携教育におけるシミュレーション教育の意義
●多職種連携教育におけるシミュレーション教育の可能性
各論編
Chapter11 部署内で行う二次救命処置教育
●二次救命処置教育の4つのSTEP
●STEP 1:基本的な二次救命処置ガイドラインを習得しよう
●STEP 2:チームワークを育成しよう
●STEP 3:よくある心停止の12の原因と鑑別を考えよう
●STEP 4:医療安全の観点から進めよう
Chapter12 PBLDで学ぶ医療倫理・医学問題トレーニング
●PBLDは事前学習資料と学習目標設定が第一
●低学年における医療倫理・医学問題トレーニングの例
Chapter13 医療安全のためのPBLD
●学習目標を明確に設定する
●PBLDによる産科シミュレーション講習会
●シミュレーション施行後の学びの共有も大切
Chapter14 産科心肺蘇生訓練のためのin situシミュレーション
●in situシミュレーションはシミュレーション教育の最高峰
●産科心肺蘇生に対するin situシミュレーション
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書籍情報
- ISBN:9784498109100
- ページ数:157頁
- 書籍発行日:2019年1月
- 電子版発売日:2019年1月25日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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