臨床医のための痛みのメカニズム 改訂第2版

  • ページ数 : 251頁
  • 書籍発行日 : 1997年6月
  • 電子版発売日 : 2013年8月30日
¥6,600(税込)
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商品情報

内容

絶版書籍が電子書籍として復刻!
痛みの生理メカニズムを、多くの図版を駆使して詳細に解説。
痛みの一般的性質、機構から頭痛、内臓痛、神経系の異常による痛みなど、部位ごとのメカニズムまで、痛みの生理学的基礎を解説する。

序文

改訂の序

本書の初版を上梓してから6 年の歳月が流れた. 教えられた知識がすぐに古くなり, それに伴って知識の体系が変わってしまう時代に私たちは生きている.6 年の間に, 痛みのメカニズムの研究も関連分野の研究成果を取り入れて様変わりした. また本書の初版本について, 読者の方々から数々の貴重なご意見を載くことができた. これらを取り入れて, できるだけ早い時期に本書を改訂したいと思っていた. この度, 出版社のご好意でそれが実現したことをたいへん感謝している.

学問の進歩に伴って内容が増加する. 同時に重視すべき問題点の変遷もみられる. 広い視野に立って新たに取り入れねばならない内容を取捨選択し, 限られた紙数の枠内に収めるよう努力と工夫を重ねたつもりだが, できあがった改訂版が初版よりも難解と受け取られないようにと願っている.


1997年5月

横田敏勝


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初版の序

外来を訪れる患者の多くが何らかの痛みをもっていて, 痛みは受診を決意させる動機の一つになっている. 患者が訴える痛みにどのような背景があるのかを判断することは, 臨床医にとってありふれた日常の仕事であるが, 多種多様な痛みの一つ一つを取り上げてみると, まだまだよくわかっていないことが多い. しかし, 痛みの研究の最近の進歩には目ざましいものがあって,20 数年前と比べると隔世の感がある. 痛みの諸問題を臨床医学者と基礎医学者が協力して解決することを主要な目的の一つとした国際疼痛学会も10 数年前に誕生した. 疼痛学(algology) が独立した学問の一分野になろうとしているようにすらみえる.

本書は痛みの生理学的基礎を解説しようという意図をもって書かれた. 生理学はもともと医学上の必要から生まれた学問であろう. しかし, 患者の痛みの諸問題の解決に生理学が果たしてきた役割は微々たるものであった. それにもかかわらず, 痛みを取り扱った臨床医学論文に接してみると, 患者の痛みとは直接関連がないようにみえる生理学のいろいろな領域の最近の進歩が, 痛みの理解に役立っているようにみえることがままある. すでに数多くの痛みに関する図書が出版されているのにもかかわらず, 本書を世に出そうとした理由の一つがここにある.

多忙な日常の診療に追われて, 基礎医学から遠ざかっておられるかもしれない臨床医の方々が, 本書を通じて基礎医学の最近の進歩の片鱗に触れ, それを足がかりにして, 痛みを訴える患者を新たな視点で診ていただけるとしたら,それにまさる喜びはない.


1990年1月

横田敏勝

目次

1. 痛みの一般的性質

2. 痛みの測定法

3. 痛みの神経機構

4. 侵害受容性疼痛

5. 鎮痛機構

6. 体性深部痛

7. 口腔顔面痛

8. 頭痛

9. 内臓痛

10. 神経系の異常による痛み

11. 癌性疼痛

用語解説

索引

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書籍情報

  • ISBN:9784524213894
  • ページ数:251頁
  • 書籍発行日:1997年6月
  • 電子版発売日:2013年8月30日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

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