カラーイラストで学ぶ集中講義 生化学 改訂2版

  • ページ数 : 424頁
  • 書籍発行日 : 2017年3月
  • 電子版発売日 : 2018年6月29日
6,380
(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 348pt ( 6 %)
m3ポイント:1%相当 point-info
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

構造を知って人体の機能を考える面白さがここにある!

学生が苦手としがちな生化学の基礎を,「モデル・コア・カリキュラム」に則って、系統立てて組み立て直し、必要な知識のみに絞ってまとめた教科書。医学部、歯学部、薬学部はもちろん、看護・リハビリに携わる医療系学部の学生さんにもオススメです♪


>『 カラーイラストで学ぶ集中講義』シリーズはこちら

序文

改訂2版 序文

ここに『カラーイラストで学ぶ 集中講義生化学』の改訂版をお届けすることができますことは,著者一同の大きな喜びです。平成23年の初版では初学者向きに平易なものを目指し,内容的には学部教育で必要とされるものに限定しました。臨床医学との関連,代謝の調節や相互関係,食餌との関連などの記載を重視しました。その結果,医学部のみならず歯・薬・看護・リハビリなど多くの医療系学部の学生の皆さんにお使い頂いたお陰と存じます。5年が経ち内容的にもより正しく,よりわかりやすいものを目指すべく改訂する運びとなりました。大きな項目は変わっておりませんが,微量元素,栄養学との関連など医学部でのモデルコアカリキュラムの改訂にも対応しております。

今回の改訂版では知識の確認のため多肢選択式の練習問題を増やしています。項目ごとの問題,章末の練習問題など是非チェックしてみてください。本シリーズの特徴としてQ&Aの形式で構成され,イラストが多いのは初版同様です。ただ最近の教科書は図表が多いのが好評である一方,やはり理屈をしっかり記載してほしいというニーズも根強く,本書は文章でしっかり説明することも心がけました。図といえば現在の医学教育はバイオロジー中心で,化学構造式が出てくる生化学は嫌われがちです。しかし,反応の理解にも構造は重要ですし,現実的な問題として医学部・歯学部・薬学部などの共用試験(CBT)では構造式がよく出題されます。本書では構造式を各項目のみならず巻末にもまとめてあります。構造を理解することで機能がみえてくる場合もありますので抵抗感なく学んで頂けたらと思います。近年,若い方の研究離れが加速しています。本書を手に取って頂いた方の中から将来の生命科学研究者が誕生することがあれば望外の幸せです。

前回同様,4名での執筆ですので改善すべき点も多々あろうかと存じます。これまで皆様から頂いたご意見をなるべく取り入れさせて頂きましたが,まだまだ改善の余地は沢山あります。どうぞ引き続き忌憚のないご意見をお願いいたします。

最後になりましたが,前回同様,私達を叱咤激励し改訂まで導いて頂いたメジカルビュー社の石田奈緒美氏ならびにスタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。


平成29年春

著者を代表して
鈴木 敬一郎

目次

総論

生化学や分子生物学をなぜ学ぶのか?(生化学の定義)

人体はどのような物質でできているのか?(元素と化合物)

自由エネルギーとはなにか?(高エネルギー化合物)

分子生物学

どうして大腸菌やウイルスの遺伝子を研究するのか?(モデル生物)

遺伝子をみつけたのは誰か?(遺伝のしくみの解明)

細胞はどのようにして増えるのか?(細胞周期と細胞分裂)

核酸はどのような物質か?(ヌクレオチドの種類と構造)

核酸にはどのような種類があるか?(核酸分子の種類と構造)

核酸は合成できるか?(ヌクレオチドの生合成)

痛風はどのような病気か?(ヌクレオチドの異化と病気)

セントラルドグマとはなにか?

染色体とゲノムはどのような関係か?(ゲノムの構造)

DNAポリメラーゼはなにをしているのか?

ゲノムはどのように複製されるのか?(ゲノムDNAの複製)

テロメラーゼはどのような役割をもつか?

DNAは壊れるのか?(DNAの変異)

壊れたDNAをどうやって直すのか?(DNAの修復機構)

なぜ子は両親に似るのか?(減数分裂のしくみ)

RNA合成のしくみはどうなっているのか?(遺伝子の転写)

遺伝暗号のしくみはどうなっているのか?

遺伝暗号を読み取る方法はどうなっているのか?(翻訳のしくみ)

翻訳後修飾とはなにか?(タンパク質の翻訳後修飾)

受容体とはなにか?(受容体タンパク質)

遺伝子発現調節にはどのようなものがあるか?

エピジェネティクスとはなにか?(エピジェネティックな転写調節機構)

癌になりやすさ,なりにくさも遺伝するのか?(癌関連遺伝子と発癌)

遺伝する病気にはどのようなものがあるか?

遺伝子のクローニングとはなにか?(クローニングベクターと遺伝子ライブラリー)

DNAを加工するにはどうしたらよいか?(遺伝子工学の基礎)

遺伝子の構造を調べるにはどのような方法があるか?(遺伝子の構造解析法)

PCR法はどのような原理か?

遺伝子の発現を調べるにはどうしたらよいか?(発現解析法)

大腸菌の中でヒトのタンパク質をつくらせるにはどうしたらよいか?(組み換えタンパク質の発現と精製)

■分子生物学 力試し

アミノ酸・タンパク質

タンパク質とはなにか?(タンパク質の分類)

アミノ酸とはどのような物質か?

タンパク質はどのような形をしているのか?(タンパク質の構造)

タンパク質の変性とは?(タンパク質のフォールディングと変性)

食物中のタンパク質はどのように分解されるのか?(タンパク質分解酵素)

細胞内のタンパク質はどのように分解されるのか?(プロテアソームとオートファジー)

アミノ酸のアミノ基はどのように代謝されるのか?(アミノ基転移反応)

アンモニアはどのように解毒されるのか?(尿素回路)

アミノ酸の炭素骨格はどのように代謝されるのか?(アミノ酸代謝)

ポルフィリン症とはどのような病気か?(ヘムの合成)

黄疸とはなにか?なぜ起こるのか?(ヘムの分解)

酵素とはどのような物質か?

酵素にはどのような種類があるか?(酵素の分類)

酵素を検出するにはどうすればよいか?

どのような因子が酵素反応速度を変化させるのか?

酵素反応速度はどのように制御されているのか?(アロステリック調節)

酵素反応速度論的解析からなにがわかるのか?

酵素阻害剤はなぜ薬になるのか?

物質代謝に水溶性ビタミンはなぜ必要か?

酵素反応を補助する補因子にはどのようなものがあるか?(補酵素と補欠分子族)

生体にミネラルは必要なのか?(微量元素)

抗酸化物質はなぜ必要か?(活性酸素と抗酸化物質)

■アミノ酸・タンパク質 間違い探し

糖質

糖質とはなにか?炭水化物と同じだろうか?(糖質の定義)

グルコースの異性体とはなにか?

グルコースはどのように分解されてエネルギーになるか?(解糖系)

クエン酸回路はどのような回路か?(TCA回路)

エネルギー産生以外の解糖系やクエン酸回路の役割はなにか?(中間体の補充)

電子伝達系はどのようなものか?

酸化的リン酸化とはどのようなものか?

余ったグルコースはどうなるのか?(グリコーゲン合成)

短時間の空腹時ではどのように血糖値は維持されるか?(グリコーゲン分解)

絶食時の血糖はどのように維持されるのか?(糖新生)

グルコース以外の糖やアルコールはどのように代謝されるか?(フルクトース代謝・ガラクトース代謝)

五炭糖リン酸回路はなにを産生しているか?

インスリンはどのように働くか?(グルカゴン,アドレナリン)

複合糖質とはどのようなものか?

糖質代謝のまとめ

■糖質代謝 一問一答

脂質

脂質とは?(脂質概論)

脂質はどのように代謝されるか?(脂質代謝概論)

摂食時,糖はどのように中性脂肪に変えられるか?(脂肪酸合成)

絶食時,中性脂肪はどのように代謝されるか?(脂肪酸分解・β酸化)

どうしてエネルギー燃料として脂肪を貯めるのか?(トリアシルグリセロールの機能)

生体膜はなにでできているか?(膜脂質:リン脂質/コレステロール/糖脂質)

膜脂質はどのようにつくられるか?(膜脂質の生合成)

脂質は細胞内をどのように渡り歩くか?(脂質輸送体:ABCトランスポーター/StAR)

魚を食べるとなぜ身体によいのか?(多価不飽和脂肪酸/プロスタグランジン/ロイコトリエン)

膜脂質はシグナル伝達にどうかかわるか?(イノシトールリン脂質)

コレステロールはなにをしているのか?(ステロイドホルモンの生合成)

ステロイドホルモンはどのように働くか? (核内受容体/転写因子)

食餌中の脂質や肝臓で合成された脂質は,どのように,どこへ運ばれるか?(リポタンパク質(1):キロミクロン/VLDL)

善玉,悪玉コレステロールとはなにか?(リポタンパク質(2):LDL/HDL)

脂質代謝の制御メカニズムにはどのようなものがあるか?(SREBP/PPAR)

胆汁酸はどこでどのようにつくられ,なにをしているのか?(FXR/CYP7A1)

脂質異常症,メタボリックシンドロームとはどのような病気か?(内臓脂肪/アディポカイン)

糖脂質はどのような働きをしているか?(ABO式血液型/コレラ毒素受容体)

脂溶性ビタミンはどのように働くか?(ビタミンA・D・E・K)

先天性脂質代謝異常症にはどのようなものがあるか?(FH/MCAD欠損症/スフィンゴリピドーシス/副腎過形成症)

■脂質 応用問題

代謝の統合

摂食時(食後)における代謝とは?

空腹時における代謝とは?

運動時における代謝とは?

栄養素の相互変換とはなにか?

臓器別の代謝の特徴をまとめよ

代謝はどのように制御されているか?

■摂食時,空腹時,運動時など代謝まとめ問題


付録 主要化合物構造式・骨格一覧

付録 主要先天代謝異常症一覧

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:64.8MB以上(インストール時:140.9MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:259.2MB以上

  • android icon

    AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:64.2MB以上(インストール時:160.6MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:256.8MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784758300988
  • ページ数:424頁
  • 書籍発行日:2017年3月
  • 電子版発売日:2018年6月29日
  • 判:B5変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。


※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。


※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍(iOS/iPhoneOS/AndroidOS)が必要です。


※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。