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  • イラストと写真でわかる実践装具療法― 装具の選択と疾患別使用例

イラストと写真でわかる実践装具療法― 装具の選択と疾患別使用例

  • ページ数 : 233頁
  • 書籍発行日 : 2015年11月
  • 電子版発売日 : 2016年4月8日
5,060
(税込)
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商品情報

内容

多種多様な装具の紹介と疾患別の使用例を実用的な観点から提示し、確実な装具療法を可能にする。
多数のイラストと写真はオールカラーで掲載。イラストによるわかりやすい補装具の紹介に加えて、基本となる補装具の原理と解剖や運動学の解説、さらに症例別に具体的な諸法令を示した、これまでに無い解説書。

序文

現在発見されている世界最古の義肢のひとつは,古代エジプトのミイラに装着された人工の母趾だとされています.爪が本物らしく彫刻されるなど装飾用としても見事ですが,歩行において十分な機能を発揮していたと考えられる(Finch J. The ancient origins of prosthetic medicine.Lancet. 2011 12; 377(9765):548-549.)というのですから驚きです.今日では医学や工学の飛躍的な発展に伴って義肢や装具などの補装具も大きな進歩を遂げ多種多様なものが開発されています.高齢化社会の到来ともに,その重要性が増しています.最新の補装具の基本を知り,どのような障害に対して用いるのが適切であるのかを理解しておくことは臨床的にきわめて大切です.

これにより初めて正しい処方に活かすことが可能となります.

医学と工学はともに実用を旨とする学問です.古代エジプトの義肢職人は,母趾の機能という医学的事項と材料や構造という工学的事項の両者を研究し工夫することで実用的な義肢を実現させました.その後およそ3000 年,多くの先人が知恵を蓄積してきましたが,臨床家が,基本となる補装具の種類や構造という工学的側面と,解剖や運動学という医学的側面の両面に精通している必要がある点は,現在でも共通しています.しかしながら,これらの点を考慮した解説書は見当たりません.そこで,本書はイラストによるわかりやすい補装具の紹介に加えて,基本となる補装具の原理と解剖や運動学の解説,さらに症例別に具体的な処方例を示しました.

本書を一読し,医療の現場で随時参考にしていただくことで医療チームの結束を図れます.医師は義肢装具士,理学療法士,作業療法士などと円滑に意見交換を行い,適切に補装具を処方することが可能となります.また,医療チームのメンバーが具体的な完成イメージを共有することができ,相互に情報を交換するのに役立てていただけます.さらに看護師の方々には,豊富なイラストを看護の現場で役立てていたくことができます.

障害を有する方々に最新の補装具の恩恵を享受いただくために,本書が大いに役立つものと確信しております.


2015年 10月

編久保俊一
田島文博



目次

1章 総論

A.装具とは

B.義肢とは

C.装具の目的

D.装具の処方

E.装具の分類

F.装具の材料

G.装具の給付

2章 上肢装具

肩の解剖と機能

肘の解剖と機能

手関節、手指関節

材料

A. 肩装具

B. 肘装具

C. 手装具

D. 自助具

3章 体幹装具

体幹(脊椎)の解剖

体幹装具に必要な解剖学的ランドマーク

体幹装具の目的

体幹装具の種類

基本構造

A. 頚椎装具、頚胸椎装具

B. 胸腰椎装具

C. 腰仙椎装具

D.仙椎装具

E. 側弯装具

4章 下肢装具

下肢の解剖と機能

股関節

膝関節

足関節

足趾関節

総論

下肢装具の種類

A. 股装具

B. 膝装具

C.足装具と靴型装具

D.長下肢装具

E.短下肢装具

F.免荷装具

5章 歩行補助具と車いす

A.杖

B.歩行器

C. 車いす

D. 座位保持装置(姿勢保持装置)

E. クッション

6章 義肢

総論

構造

A. 義手

B. 義足

7章 疾患別装具

A.脳血管障害

B.脊髄障害

C.末梢神経障害

D.骨関節疾患

E.神経筋疾患

F.脳性麻痺

G.内部障害

H.スポーツ

I.悪性腫瘍

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書籍情報

  • ISBN:9784765316576
  • ページ数:233頁
  • 書籍発行日:2015年11月
  • 電子版発売日:2016年4月8日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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