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- 麻酔科学レビュー2016 最新主要文献集
商品情報
内容
2016年度版は2014年9月~2015年7月の約1年間に発表された論文の中から、それぞれの領域における第一人者が、注目すべき情報として採り上げ、解説しています。
麻酔科学関連領域の広がりを背景に、項目数は50に増えています。
序文
序文
本書が最初に刊行されたのは1996 年である.以来20 年間にわたり,天羽敬祐先生が編集を担当され,執筆者の厳選とともに項目や表記法の改良を進められ,このように充実した専門書に育成されたことに大いに敬意を表したい.今回の2016 年度版から岩崎寛旭川医科大学名誉教授と私が編集を担当させていただくことになり,光栄に思うと同時に責任の重さを感じている.
本書は,麻酔科専門医はもちろん,これから専門医を目指す若手医師および研修医を読者対象とし,国内外で発表された麻酔科学関連の論文を網羅的に渉猟し,重要な情報を簡潔に提供することをねらっている.そして,この2016 年度版は,2014 年9 月~ 2015 年7 月の約1 年間に発表された論文の中から,それぞれの領域における第一人者が,注目すべき情報として採り上げ解説していただいたものである.執筆者については,臨床・研究における実績とともに,現在臨床の第一線で活躍されていることを重視して選任させていただいた.項目数は,麻酔科学関連領域の広がりを背景に50 に増やした.
それぞれの領域が新しい情報に満ちているが,今回特に目を引くものとしては,集中治療領域の話題であった肺保護戦略が,周術期管理や術中の呼吸管理においても有用であること(1. 麻酔と呼吸機能,42. 全身麻酔患者の術後管理),プロポフォール注入症候群のメカニズムとしてcoenzyme Q 阻害が有力視されること(4. 麻酔と肝機能),肺血栓塞栓症の診断に年齢補正D ダイマーカットオフ値が有用であること(43. 手術室の効率化と安全),現代版の脊髄ゲートコントロール説が提唱されていること(36. 痛みの生理学),近年臨床導入された抗トロンビン作用や第Ⅹ因子阻害作用をもつ新しい経口抗凝固薬について,服用患者の周術期管理として中和・中止・橋渡し療法の選択が重要であること(34.周術期静脈血栓塞栓症と抗血栓薬)などが挙げられる.
麻酔科学全般の新知見について広く網を張るとともに,サブスペシャリティーを弛まずupdate するために,本書が大いに活用されることを願っている.
2015 年12 月
監修者を代表して 澄川耕二
佐世保市立総合病院院長
長崎大学名誉教授
目次
1.麻酔と呼吸機能
2.麻酔と心機能
3.麻酔と冠循環
4.麻酔と肝機能
5.麻酔と腎機能
6.麻酔と脳神経機能
7.麻酔薬の臓器保護作用
8.麻酔前投薬と術前評価
9.麻酔中の気道管理・確保
10.吸入麻酔薬
11.静脈麻酔薬(麻薬を除く)
12.筋弛緩薬と拮抗薬
13.局所麻酔薬
14.心・血管作動薬
15.麻酔に用いられる麻薬性鎮痛薬:レミフェンタニルの最近の話題
16.麻酔深度とモニター活用法
17.麻酔領域での経食道心エコー(TEE)による心機能評価
18.超音波診断と末梢神経ブロック
19.麻酔科領域での超音波の応用(神経ブロック、TEEを除く)
20.輸血と輸液
21.全静脈麻酔(TIVA)、鎮静(MAC)
22.手術室危機管理・安全対策 23.硬膜外麻酔と脊髄くも膜下麻酔
24.小児麻酔
25.高齢者麻酔
26.緊急手術の麻酔
27.産科麻酔
28.内視鏡手術の麻酔
29.日帰り手術の麻酔
30.心臓・大血管手術の麻酔
31.小児心臓手術の麻酔
32.脳外科の麻酔
33.移植手術の麻酔
34.周術期静脈血栓塞栓症と抗血栓薬
35.麻酔関連偶発症
36.痛みの生理学
37.術後の疼痛管理
38.ペインクリニック
39.緩和ケアとがん疼痛治療
40.麻酔科医と救急医療
41.心肺蘇生と脳保護(心停止後体温管理を中心に)
42.全身麻酔後の術後管理
43.手術室の効率化と安全
44.麻酔科領域の新器材、新技術、新知見
45.新しい人工呼吸
46.集中治療(1)呼吸・循環管理
47.集中治療(2)体液,栄養,感染の管理
48.集中治療(3)ICU における鎮痛と鎮静
49.集中治療(4)ICU におけるモニター
50.集中治療(5)小児集中治療
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書籍情報
- ISBN:9784883786251
- ページ数:308頁
- 書籍発行日:2016年1月
- 電子版発売日:2016年7月22日
- 判:AB判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:2
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