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- 救急現場から専門医へ あの先生にコンサルトしよう!-各科コンサルトが劇的にうまくなる業界No.1のHow to 本-
商品情報
内容
「患者情報がうまく伝わらない……」「専門医に動いてもらえない……」、そして、「コンサルトがうまくないためか、患者さんが良くならない……」、そのような歯がゆい思いをした臨床医は多いことでしょう。
治療経過にも大きく影響を及ぼすコンサルトは、最重要治療であり、単なる患者情報の伝達ではありません。しかし、このように重要なコンサルトの方法は、誰からも教えてもらうことはありません。
本書では、誰でも実践できるコンサルトの方法などを紹介します。第1章では、すべての診療科に使えるコンサルトスキルをSTEP方式で解説します。第2章では、救急現場の症例を挙げ、コンサルトの実践を学びます。STEP方式のコンサルトスキルを使い、「あの先生」にコンサルトしていきます。なお、各診療科のコンサルト先は、一流の臨床医で最高の教育者ばかりです。その先生方の頭の中も知ることができ、コンサルトの極意もわかります。第3章では、コンサルトのトラブルの対応を解説します。
コンサルトに関する知識や技術がすべて詰まった本書は、専門医につなぐことが多い若手医師や研修医、さらには彼らを指導・サポートする先生方にもオススメの1冊です。
※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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序文
はじめに
皆さんはコンサルトで失敗したことはありませんか?
患者情報がうまく伝わらない。そのため専門医に動いてもらえない。結果的に、患者さんが良くならない。そんな歯がゆい思いを、臨床医なら誰もが経験します。
重症患者ほど専門医の介入が必要となり、どの言葉を選ぶかで患者さんの運命が決まります。つまりコンサルトは重要な治療行為であり、単なる患者情報の伝達ではないのです。こんなに重要なコンサルトですが、体系的に教わる機会はまずありません。ましてや全診療科にわたり各専門医が知りたい内容を学ぶ機会は皆無です。
本書は、こうしたコンサルトの悩みを根本から解決する初めての医学書と言えます。第1章ではすべての診療科に使えるコンサルトスキルをSTEP方式で解説します。読めばすぐに実践できる方法であることは、私が15年以上研修医を指導してきた経験から実証済みです。
さらに第2章ではSTEP方式のコンサルトスキルを使い、実症例をもとに「あの先生」にコンサルトします。実は「あの先生」、はっきり言ってやばいです(「編集者・執筆者一覧」をご覧ください)。一流の臨床医かつ最高の教育者ばかりじゃないですか!! 彼らのようなスーパードクターを1つの病院に集めることも書面ならば可能です。仮想の日本一の研修病院、それが本書なのです。「あの先生」に自分ならどのようにコンサルトするかをイメージしながら読んでください。最高の指導医たちから「こんなふうにコンサルトしたらいいよ!」と直接教えてもらえるような錯覚に陥るでしょう。
そして最後の第3章ではトラブルシューティングについて解説します。本書で学んだコンサルトスキルをもってしても、時にはうまくいかない症例に直面するかもしれません。そうした難しい局面を乗り越える秘訣を大公開します。
本書は研修医や専門医につなぐことの多い救急医、さらには彼らを指導・サポートする先生にもオススメです。夜間休日に勤務する臨床医が、受話器をとる前に読むのにもうってつけです。通読すれば、適切なコンサルトを実践し、専門医にスムーズにサポートしてもらうことが可能になります。さらに専門医のやる気に火をつけ、目の前の患者さんが良くなること間違いなしです。さぁ、すぐに本書を手に取って「あの先生」へコンサルトしてみましょう。
札幌東徳洲会病院救急センター 部長/国際医療支援室 室長
増井 伸高
目次
はじめに
本書のトリセツ
第1章〈総論〉
絶対にうまくいくコンサルトの型(増井 伸高)
STEP1 開口一番の刺さるコトバ
A コンサルタントが最初に知りたいことは?
B 開口一番で刺さるコトバを!
C アセスメントし、コンサルト目的を明言する
D 診断がつかない場合
E 「治療」や「入院」は依頼でなく相談する
STEP2 厳選ワードで依頼の根拠を伝える
A 厳選ワードを3つのポイントに落とし込む
B 各ポイントのキーワード選び
C 診断がつかない場合のSTEP2 の伝え方
D STEP2からSTEP3のQ&Aへつなげる
STEP3 Q&A
A Q&Aの出来が「丸投げ感」を払拭する
B 検査や治療をどこまでするか?
C コンサルトは「型」と「臨床力」の両輪が大切
FINAL STEP クロージングを華麗に締めくくる
A パターン1 コンサルタントがすぐにベッドサイドに来る
B パターン2 コンサルタントがすぐにはベッドサイドに来ない
第2章〈各論〉
実践! あの先生にコンサルトしてみよう
CASE1 救急医にコンサルト その1 (増井 伸高)
A 本症例における救急医の頭の中
B 救急医が知りたい情報とその理由
C 救急医の赤筆添削
D 救急医からのアドバイス
CASE2 救急医にコンサルト その2(坂本 壮)
A 本症例における救急医の頭の中
B 救急医が知りたい情報とその理由
C 救急医の赤筆添削
D 救急医からのアドバイス
CASE3 救急医にコンサルト その3(林 寛之)
A 本症例における救急医の頭の中
B 救急医が知りたい情報とその理由
C 救急医の赤筆添削
D 救急医からのアドバイス
CASE4 総合内科医にコンサルト(西村 康裕、上田 剛士)
A 本症例における総合内科医の頭の中
B 総合内科医が知りたい情報とその理由
C 総合内科医の赤筆添削
D 総合内科医からのアドバイス
CASE5 感染症科医にコンサルト(岸田 直樹)
A 本症例における感染症科医の頭の中
B 感染症科医が知りたい情報とその理由
C 感染症科医の赤筆添削
D 感染症科医からのアドバイス
CASE6 循環器内科医にコンサルト(杉山 裕章)
A 本症例における循環器内科医の頭の中
B 循環器内科医が知りたい情報とその理由
C 循環器内科医の赤筆添削
D 循環器内科医からのアドバイス
CASE7 呼吸器内科医にコンサルト(倉原 優)
A 本症例における呼吸器内科医の頭の中
B 呼吸器内科医が知りたい情報とその理由
C 呼吸器内科医の赤筆添削
D 呼吸器内科医からのアドバイス
CASE8 消化器内科医にコンサルト(小林 健二)
A 本症例における消化器内科医の頭の中
B 消化器内科医が知りたい情報とその理由
C 消化器内科医の赤筆添削
D 消化器内科医からのアドバイス
CASE9 消化器外科医にコンサルト(窪田 忠夫)
A 本症例における消化器外科医の頭の中
B 消化器外科医が知りたい情報とその理由
C 消化器外科医の赤筆添削
D 消化器外科医からのアドバイス
CASE10 脳神経内科医にコンサルト(三浦 敏靖)
A 本症例における脳神経内科医の頭の中
B 脳神経内科医が知りたい情報とその理由
C 脳神経内科医の赤筆添削
D 脳神経内科医からのアドバイス
CASE11 脳神経外科医にコンサルト(横堀 將司)
A 本症例における脳神経外科医の頭の中
B 脳神経外科医が知りたい情報とその理由
C 脳神経外科医の赤筆添削
D 脳神経外科医からのアドバイス
CASE12 整形外科医にコンサルト(仲田 和正)
A 本症例における整形外科医の頭の中
B 整形外科医が知りたい情報とその理由
C 整形外科医の赤筆添削
D 整形外科医からのアドバイス
CASE13 耳鼻科医にコンサルト(藤原 崇志)
A 本症例における耳鼻科医の頭の中
B 耳鼻科医が知りたい情報とその理由
C 耳鼻科医の赤筆添削
D 耳鼻科医からのアドバイス
CASE14 眼科医にコンサルト(石岡 みさき)
A 本症例における眼科医の頭の中
B 眼科医の知りたい情報とその理由
C 眼科医の赤筆添削
D 眼科医からのアドバイス
CASE15 精神科医にコンサルト(宮内 倫也)
A 本症例における精神科医の頭の中
B 精神科医が知りたい情報とその理由
C 精神科医の赤筆添削
D 精神科医からのアドバイス
CASE16 歯科口腔外科医にコンサルト(堀向 弘眞)
A 本症例における歯科口腔外科医の頭の中
B 歯科口腔外科医が知りたい情報とその理由
C 歯科口腔外科医の赤筆添削
D 歯科口腔外科医からのアドバイス
第3章〈結論〉
コンサルトのトラブルシューティング(増井 伸高)
GUIDE1 トラブル防止の3つのポイント
A タイミング‐来院後90分が目安
B 場所‐時には相手のホームへ足を運べ!
C 主治医感‐入院病棟に入るまで責任はあなたにある
GUIDE2 コンサルトとCASEプレゼンテーションの違い
A コンサルト、CASEプレゼン、どこが違う?
B わかりやすく違いを図解
C 教育熱心だとコンサルトがCASEプレゼンに?
GUIDE3 主治医が決まらない7つの原因と対策
A 初級編
B 応用編
C 最後に
COLUMN(増井 伸高)
紹介状の書き方
コンサルトの多い医師は?
転院電話はゴルフ作戦
術中外科医へのコンサルト
STEP 0 のコンサルト
僻地離島の搬送時に考えたいこと
コンサルトを受ける側になったら
あとがき
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書籍情報
- ISBN:9784765318631
- ページ数:280頁
- 書籍発行日:2021年3月
- 電子版発売日:2021年3月11日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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