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- やさしくわかるカテーテルアブレーション
商品情報
内容
アブレーションは「むずかしい」と思っているあなたのための1冊! デバイスの特徴,心内心電図の見かた,治療の流れなど,まず押さえておきたい事をやさしく解説.医師,メディカルスタッフのはじめの一歩に最適!
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序文
はじめに
若い医療従事者に「循環器系の治療を挙げてください」と問いかけると,真っ先に挙がるのはやはり"冠動脈インターベンション"である.では,その次はというと,ほとんどの若い方は"カテーテルアブレーション(アブレーション)"と答える.薬物治療よりも優先順位が高いことに驚く.循環器というと観血的治療というイメージがあるのかもしれない.小生はカテアブ治療に創世記から関与してきたこともあって,なんだか嬉しい気持ちになってしまう.
思い起こせば,アブレーションが日本に本格的に導入されたのは1990年代に入ってからであり,歴史としてはまだ浅い.また,焼灼の熱源として,長らく高周波電流がアブレーションの主流であったが,近年になって冷凍凝固(クライオ)やレーザーなども登場してきて,この領域はめまぐるしい勢いで進化している.対象となる不整脈も,発作性上室頻拍から心房粗動,そして心房細動へと拡大し,時として心室頻拍にも応用されるようになった.このようにアブレーションが進歩したのには,理由がいくつかある.まずは通電用の電極カテーテルが自由自在に操作できるように改良されたことである.次は何といっても,高性能のマッピング装置が登場してきたことが大きい.電位図としてしか捉えることができなかった不整脈を,地図を見るように目で見て,かつ動画で理解できるようになったのである.
その一方で,初心者においてはアブレーションを理解することが難しくなってきているようにも思われる.
そこで,このような難点を払拭すべく,初心者の目線でみたわかりやすいアブレーションの入門書を発行することにした.統一性を図るために執筆者は皆,東邦大学病院のスタッフとした.内容としては徹底的にわかり易さを追求した.そのうえで最新の技術的な進歩についても解説することにした.本書を活用することでアブレーションに対する苦手意識を克服し,この治療法のエキスパートになっていただけると確信している.
2019年2月
東邦大学 教授
池田 隆徳
目次
はじめに
序章 これからアブレーションを始めるあなたへ
1 初期研修医のあなたへ
2 専攻医のあなたへ
3 看護師のあなたへ
4 臨床工学技士のあなたへ
第1章 EPS・アブレーションの基本
1 不整脈とは?
2 EPSってなに?
3 アブレーションってなに?
4 アブレーションの適応疾患とコスト
第2章 これだけは押さえておこう!心臓の位置関係
1 心臓内部〜右房・心房中隔・ヒス束・右室
2 冠動脈と冠状静脈洞(CS)の走行
3 右室流出路・左室流出路の前後関係
4 左房と食道の位置関係
第3章 苦手克服!心内心電図はじめの一歩
A.心内心電図
1 心内心電図のみかた
2 刺激法
B.3Dマッピングシステム
1 CARTO®
2 EnSiteTM
第4章 いざカテ室へ!典型例から学ぶアブレーション
1 心房細動(AF)
2 心房粗動(AFL)
3 WPW症候群(AVRT)
4 房室結節リエントリー性頻拍(AVNRT)
5 心室期外収縮(VPC)
第5章 病棟ですべきことは?アブレーション前後の管理
1 入院からアブレーション前まで
2 アブレーション終了直後から退院前
3 合併症とその対策
4 退院後のフォロー
付録
①心電図から学ぶ
1 Narrow QRS頻拍の鑑別法
2 Wide QRS頻拍の鑑別法
3 WPW症候群のケント束部位の推定
4 VPC起源の推定
②アブレーション中によく使う言葉
索引
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書籍情報
- ISBN:9784758107594
- ページ数:180頁
- 書籍発行日:2019年3月
- 電子版発売日:2019年5月17日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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