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見える!できる! 気管挿管 写真・イラスト・動画でわかる手技のコツ

  • ページ数 : 308頁
  • 書籍発行日 : 2019年2月
  • 電子版発売日 : 2019年4月5日
4,950
(税込)
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商品情報

内容

手技のポイントが手に取るようにわかる!挿管の準備・前処置から手技の実際まで,術者目線の豊富な写真とイラストで丁寧に解説.

臨床研修医,若手医師,医学生,そして看護師,救急救命士,その他メディカルスタッフを対象に,気管挿管を初めて学ぶひとのために,初歩の初歩から解説.ビデオ喉頭鏡や声門上器具,挿管困難対策,介助方法などの解説も充実.WEB動画が閲覧できるパスコードが本文に掲載されています.

序文

本書の前身である『ビジュアル基本手技シリーズ 必ずうまくいく!気管挿管』は,臨床研修医,若手医師,医学生,そして看護師,救急救命士,その他メディカルスタッフを対象に,気管挿管を初めて学ぶひとのために,初歩の初歩から解説したわかりやすい本を目指して誕生しました.本書もこの目的は同じです.初心者が気管挿管,気道管理を効率よく学べるように,またそれを指導する立場の先生が補助として利用できるように,多くの写真,イラスト,表を使用した解説も継承しています.

2004年の初版からは15年,2009年の改訂版からは10年が経過し,この間気管挿管,気道管理の分野でも大きな変化がありました.新しい気管挿管用器具である,ビデオ喉頭鏡の出現,普及はその1つです.当初,困難症例に使用されていたビデオ喉頭鏡は,一般的にも使用されるようになり,将来的にはおそらく主要器具となるでしょう.そこで本書では,今現在も多く使用されている従来のマッキントッシュ喉頭鏡に加えて,本邦で代表的なビデオ喉頭鏡である,マックグラス喉頭鏡,エアウェイスコープについて解説しました.

ビデオ喉頭鏡により喉頭の観察,そして気管挿管は容易になりました.しかし,その成否には患者の安全・生命がかかっています.器具への精通,使用方法,使用のポイント,注意点を知らずに成功はありえません.本書ではこれらを,「鉄則」「Tips」「注意」として詳しく解説しました.「鉄則」は,器具が変わっても,気管挿管を行うにあたり守るべき普遍的な原則をまとめたものです.

また近年,気道管理に関する多くのガイドラインが策定され,気道管理の概念がエビデンスを基にまとめられています.本書では,「日本麻酔科学会 気道管理ガイドライン 2014」,「人工呼吸器離脱に関する3学会合同プロトコル」,「日本呼吸療法医学会 気管吸引ガイドライン2013」,「DAS(英国困難気道学会)抜管ガイドライン」を積極的に取り入れ,解説に加えました.

前版から好評であった気道管理全般に関連する多くの動画はWeb 動画に進化し,スマートフォン,タブレット端末などによりどこでも視聴可能となりました.ビデオ喉頭鏡,挿管の介助など,新たなコンテンツも追加しました.これらは,見るだけで自分自身の経験を深め,静止画のみでは伝わりにくいニュアンスの理解に役立ちます.ぜひ視聴いただきたいと思います.

初版から本書まで写真・動画の撮影ならびに掲載に関して,ご理解と同意をいただいた患者の皆様には,心より感謝を申し上げます.制作,撮影に協力していただいた北九州総合病院麻酔科,手術室スタッフの皆様,そして私にこれまで多くの御指導をいただいた先生方に感謝します.本書の編集にあたり,辛抱強い支援をいただいた羊土社の溝井レナさん,その他制作スタッフのご尽力に感謝します.そして初版から15 年もの間,ご利用,ご支持いただいた読者の皆様にも心から感謝申し上げます.

今後も引き続き,本書が気管挿管,気道管理を学ぶ人,指導する人の手助けとなり,患者の救命,安全へと貢献できれば,著者としてこれ以上の幸せはありません.


2019年1月

青山 和義

目次

ひと目でわかる挿管手順

気管挿管;手技の鉄則

PART Ⅰ 基礎・準備編

§1 気管挿管のための基礎知識

1-1. 気管挿管とは?

1-2. 気管挿管の目的と機能

1-3. 気管挿管の適応

1-4. 気管挿管の分類

1-5. 気道の解剖

§2 気管挿管に必要な器具〜準備と使用方法

2-1. 気管挿管および気管挿管前の気道管理に必要な器具

2-2a. 喉頭鏡

2-2b. 喉頭鏡の持ち方

2-3a. 気管チューブ

2-3b. 気管チューブの準備

2-3c. スタイレットの準備

2-3d. 気管チューブの基本的な持ち方

2-4. 経口挿管に必要なその他の器具

2-5. 気管挿管前の気道管理に必要な器具

2-6. 気管挿管後の処置に必要な器具

§3 上気道閉塞の診断・管理とバッグマスク換気の実際〜酸素投与開始から気管挿管まで

3-1. 酸素投与開始

3-2. 上気道閉塞の病態

3-3. 気道の監視と上気道閉塞の診断

3-4. 自発呼吸患者の軽度上気道閉塞の管理

3-5. バッグマスク換気の実際

§4 気管挿管のための前処置と麻酔〜モニタリング,気道の評価,鎮静と局所・全身麻酔

4-1. 気管挿管のための前処置

4-2. 気管挿管時のモニタリングと静脈確保

4-3. 気道の評価:患者評価Ⅰ

4-4. 気管挿管時の全身状態の評価:患者評価Ⅱ

4-5. 気管挿管時の麻酔方法の種類とその選択

4-6. 鎮静と局所麻酔を用いた意識下気管挿管

4-7. 全身麻酔下での気管挿管

4-8. 迅速導入(RSI)による気管挿管

PART Ⅱ 実践編

§5 喉頭鏡による経口気管挿管の実際

5-1. 経口気管挿管の手順

5-2. 気管挿管時の患者頭位

5-3. 前酸素化(preoxygenation)

5-4. 開口

5-5. 喉頭鏡の口腔内挿入から喉頭展開まで

5-6. 喉頭鏡の回転運動(ポジション1〜5)

5-7a. 喉頭鏡の口腔内挿入;傍正中挿入法と斜め挿入法:ポジション1,2

5-7b. ブレードの口腔内進行:ポジション3 へ

5-7c. ブレードを舌根部・喉頭蓋谷へ:ポジション4

5-8a. 喉頭展開・喉頭の露出1:ポジション5へ

5-8b. 喉頭展開・喉頭の露出2

5-8c. 喉頭展開・喉頭の露出3

5-9a. 気管チューブを口腔内へ

5-9b. 気管チューブを口腔内から咽頭,喉頭へ

5-9c. 気管チューブの声門通過とスタイレットの抜去

5-9d. 気管チューブ挿管直後の操作

5-10. 気管挿管の確認(身体診察による確認方法)

5-11. 機器を使用した気管挿管の確認方法

5-12. チューブの固定

5-13. 1回目の挿管操作に失敗したら

§6 マックグラス喉頭鏡(McGRATHTM MAC)を用いた気管挿管

6-1 ビデオ喉頭鏡・マックグラス(McGRATHTM MAC)の特徴と準備

6-2 マックグラス喉頭鏡(McGRATHTM MAC)による気管挿管の実際

6-3 マックグラス喉頭鏡による気管挿管のトラブルとその解決

§7 エアウェイスコープを用いた気管挿管

7-1 ビデオ喉頭鏡・エアウェイスコープの特徴と準備

7-2 エアウェイスコープによる気管挿管の実際

7-3 エアウェイスコープによる気管挿管のトラブルとその解決

§8 気管挿管完了後の処置

8-1 挿管後は胃管を挿入

8-2 気管吸引

8-3 バッグ換気から人工呼吸器へ

8-4 胸部X 線撮影

§9 経鼻気管挿管の実際

9-1 経鼻気管挿管とは

9-2 経鼻気管挿管の準備・鼻腔内前処置

9-3 経鼻気管挿管の実際

§10 抜管:気管チューブの抜去

10-1 抜管とは

10-2 抜管の手順

PART Ⅲ 応用編

§11 声門上器具(SGD)による気道管理

11-1 声門上器具・総論

11-2 i-gel(アイジェル)

11-3 air-Q,その他のカフ注入型声門上器具

11-4 ラリンゲルチューブとコンビチューブ

§12 気道確保困難対策

12-1 気道確保困難とは

12-2 ガイドラインに基づいた気道管理の実践

§13 小児の気管挿管

13-1 小児の気管挿管のための基礎

13-2 小児における気管挿管の準備

13-3 小児における気管挿管の実際

§14 気管挿管に伴う合併症

14-1 気管挿管の合併症とその管理

§15 気管挿管の介助

15-1 操作に合わせた介助手順を身につける

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書籍情報

  • ISBN:9784758111201
  • ページ数:308頁
  • 書籍発行日:2019年2月
  • 電子版発売日:2019年4月5日
  • 判:A4変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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