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- 急性期脳梗塞に対する血管内治療ーエキスパートはこうしている!
商品情報
内容
■急性期脳梗塞の血管内治療における治療方針・手技について,全国のエキスパートがその考え方と具体的なテクニックを紹介。
■1章では治療方針を迷う症例,高難度の症例,特殊な症例としてそれぞれ頻度の高いケースを挙げながら,実症例をもとに,画像やイラストを交えて詳細に解説しています。
■2章では合併症の予防と対策を紹介する中で,豊富なアドバイスや注意点を共有。トラブル対処法の引き出しを増やし,デバイスや手技の知識をさらに深めることができます。
■手技に関する動画を39本掲載。経験豊富な臨床医が行っている実際的な治療の流れとテクニックを,臨場感をもって理解できる1冊です。
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序文
序文
私たちの勤務する病院には日夜を問わず脳梗塞の患者さんが搬入されてきます。その中には治療方針に迷うケースも少なくありません。例えば,超高齢の患者さんで内頚動脈閉塞による脳梗塞が比較的大きい場合,t-PA静注療法はスキップしたほうがよいでしょうか? あるいは,軽度の虚血症状で来院した脳底動脈の閉塞を,あなたならどうしますか?
このようなとき,自分たちの「勘」のようなもので治療方針や適応を決めてよいのでしょうか? また,アクセス困難例や頭蓋内動脈狭窄など,高難度な症例を安全に治療するにはどうしたらよいのでしょうか?
本書はこのような疑問に答えるために編集されました。日常でよく遭遇し,疑問を生じやすい事例をできるだけ列挙し,全国のエキスパートがそれぞれの状況でどうしているのか,実際の症例をもとに解説して頂いています。
現在も世界的に多くの臨床試験が進行しており,治療デバイスも年々改良されています。このため,血管内治療の適応はさらに広く,そして明確になっていくことが予想されます。しかし,臨床現場は極めて複雑です。おそらく,全ての状況をエビデンスがカバーすることはないでしょう。このため,我々医師の裁量に委ねられる状況は,将来もなくならないと思われます。
本書には合併症の予防や対策,そして治療の判断に重要な画像評価についても最新情報が掲載されています。急性期脳梗塞治療に関するエッセンスがぎっしりと詰まった本書が,皆さんの診療に役立つことを祈っております。
2023年1月
兵庫医科大学病院脳神経外科主任教授 吉村紳一
目次
1章 治療方針・手技編
[A]治療方針を迷う症例への対応
1 t-PA 静注療法の適応判断とスキップ
2 pre stroke mRS 3 以上をどうするか?
3 長時間経過例(24 時間以上)をどうするか?
4 広範囲脳梗塞をどうするか?
5 後方循環閉塞症例(VA,BA)をどうするか?
6 MeVO(M2,P2,A2)をどうするか?
7 周術期の抗血栓療法をどうするか?
8 軽症例をどうするか?
9 抗凝固薬内服例をどうするか?
10 腎機能悪化例をどうするか?
11 超高齢者をどうするか?
[B]高難度症例への対応
12 アクセス困難
13 頭蓋内動脈狭窄
14 屈曲病変
15 アクセス困難(大腿動脈以外のアプローチ)
16 タンデム病変
[C]特殊な症例への対応
17 脳動脈解離
18 大動脈解離
19 多発性閉塞(タンデム病変を除く)
20 トルソー症候群
21 COVID-19
22 全身塞栓症
2章 合併症の予防と対策
1 再開通困難症例(心原性,動脈硬化性)
2 デバイスによる頭蓋内血管穿孔
3 吸引カテ誘導中の血管損傷
4 ステント回収後の出血
5 穿刺部合併症
3章 画像評価(どの検査で何がわかるか)
1 MRI(DWI,FLAIR,ASL)
2 CT(NCCT,CTA,perfusion CT)
3 CT/MR 灌流画像の原理と自動解析ソフトPMAneo
4 灌流画像解析ソフトRAPID
5 灌流画像の比較
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書籍情報
- ISBN:9784784947041
- ページ数:276頁
- 書籍発行日:2023年2月
- 電子版発売日:2023年2月3日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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