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- 積極的保存療法
商品情報
内容
本書では,競技現場で活躍する整形外科医と理学療法士により,スポーツ障害の評価と治療を豊富な写真を用い解説する.スポーツ障害が発生した患者に対し,単に安静を指示するのではなく,早期競技復帰のため,積極的に保存療法を行わせるという治療の組み立て方をコンセプトとし,実践に役立つ内容が豊富に盛り込まれている.スポーツ障害はもちろん,運動器障害全般を扱う整形外科医や理学療法士に必ず役立つ一冊.
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序文
特集にあたって
スポーツ選手のコンディション維持や,障害が生じたときの治療にかかわりたいと考えている人は多いであろう.学生時代にスポーツに熱中して,その行為から感動を得たことがあれば,職業としてその道を進みたいと思う願望はあってもおかしくはない.
実際に“スポーツ選手を障害や外傷から守る,治す”というかたちで支援するためには,どのような職種があるのだろうか.スポーツドクター,トレーナー,理学療法士,柔道整復師,鍼灸師などがその代表的なものであろう.さらには,本格的なアスレチックトレーナーになるために,アメリカやカナダに留学し,その資格を得る人もいるだろう.
今,筆者が職場や現場でともにスポーツ選手に携わっているのはさまざまな職種の方々であり,一緒に苦労しながら選手の管理,治療を行っている.その方々と行ってきたさまざまな苦労からこの本が生まれた.特に共著者である2人の理学療法士とは5年にわたる苦労の連続のなか,さまざまなスポーツ競技の選手たちを診察,治療してきた.この本は,われわれがつくり出してきた治療法の最も根幹になる部分をまとめさせていただいたものである.治療法をつくり出してきたというより,たくさんの従来から存在する治療法のなかから,われわれが行っている治療の組み立てをまとめたものという表現が正確かもしれない.
この本に記載したわれわれの治療体系は,痛みのある選手をなんとか早く現場にもどしてやりたい,また痛くない状態でなんとか練習を積ませたいという目標に対して行うものである.その程度の痛みは休めば良くなるとか,手術するほどのものではないとか,われわれの尺度のなかで治療するためのものではなく,スポーツ現場の方々の要望にいかにわれわれが応えることができるかを考えてつくったものである.
とにかく早く,選手たちを練習のできる元の状態にもどしていくことが重要であると考える.われわれにとっての時間感覚と選手の時間感覚は違うということを理解しなくてはならない.このことが重要なのである.ここに紹介する治療法のなかには時間がかかってしまう可能性があるものもあるが,それに見合う効果があることをわれわれは確証している.是非,一読いただき,日々,スポーツ選手を治療するにあたっての一助になることをわれわれは望んでいる.
2012年5月
村上 成道
目次
ベーシック編
Ⅰ スポーツ障害の治療:総論として
1 用語の説明
1-1 軸,重心,並進運動,回旋・回転
1-2 体幹機能
1-3 肩甲帯,骨盤帯
1-4 運動連鎖
2 問診法
2-1 問診のとり方
2-2 問診から診断へ
3 治療にあたってのポイント
3-1 関節可動域
3-2 体幹機能
3-3 軸
3-4 重心の移動と軸
3-5 軸上の回旋
II 評価法と改善エクササイズ
1 局所所見:圧痛や腫脹
2 関節可動域の評価と改善エクササイズ
2-1 関節可動域に関する基礎知識
2-1-1 評価法
2-1-2 改善エクササイズ
2-2 上 肢
2-2-1 評価法
肩関節
肘関節
2-2-2 改善エクササイズ
肩関節
肘関節
2-3 下 肢
2-3-1 評価法
股関節
膝関節
足関節
2-3-2 改善エクササイズ
股関節
膝関節
足関節
2-4 体 幹
2-4-1 評価法
2-4-2 改善エクササイズ
3 体幹機能の評価と改善エクササイズ
3-1 体幹機能の評価法
3-2 体幹機能の改善エクササイズ
4 軸の評価と改善エクササイズ
4-1 軸の評価法
4-2 軸の改善エクササイズ
5 重心の移動と軸上回旋の評価と改善エクササイズ
5-1 軸上回旋の動作分析
5-2 重心の移動と軸上回旋の評価法
5-3 重心の移動と軸上回旋の改善エクササイズ
III リセットエクササイズ
1 筋の連結障害と軸に対するセルフチェック
2 リセットエクササイズの組み立て
2-1 股関節にかかる負荷に対するリセットエクササイズ
2-1-1 大腿外側のリセットエクササイズ
2-1-2 股関節内側のリセットエクササイズ
2-2 体幹回旋のリセットエクササイズ
2-2-1 背部の回転運動によるリセットエクササイズ
2-2-2 下部体幹のリセットエクササイズ
2-3 軸のリセットエクササイズ
3 リセットエクササイズの具体例
3-1 診察・治療
3-2 練習再開:リセットエクササイズを組み合わせて
3-3 1回目の練習メニュー
3-4 その後の練習メニュー
3-5 考 察
実践編 部位別アプローチ
Ⅰ 実践編概論
1 この章の利用方法
2 この章のポイント
3 全体として念頭に置くべき疾患と留意点
II 上肢の障害(肩・肘関節の障害)
1 基本的考え方
2 念頭に置くべき疾患と留意点
3 問 診
4 評価法
5 治療のポイント
6 リセットエクササイズ
III 腰部の障害
1 基本的考え方
2 念頭に置くべき疾患と留意点
3 問 診
4 評価法
5 治療のポイント
6 リセットエクササイズ
IV 股関節周囲の障害
1 基本的考え方
2 念頭に置くべき疾患と留意点
3 問 診
4 評価法
5 治療のポイント
6 リセットエクササイズ
Ⅴ 膝周囲の障害
1 基本的考え方
2 念頭に置くべき疾患と留意点
3 問 診
4 評価法
5 治療のポイント
6 リセットエクササイズ
VI 下腿,足関節,足部の障害
1 基本的考え方
2 念頭に置くべき疾患と留意点
3 問 診
4 評価法
5 治療のポイント
6 リセットエクササイズ
付録 メディカルチェック
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書籍情報
- ISBN:9784830651663
- ページ数:152頁
- 書籍発行日:2012年5月
- 電子版発売日:2022年8月17日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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