• m3.com 電子書籍
  • 治療 CHIRYO 2024年9月 Vol.106 No.9 語りたい! 総合診療のエビデンス

治療 CHIRYO 2024年9月 Vol.106 No.9 語りたい! 総合診療のエビデンス

  • 電子版発売日 : 2024年8月27日
¥2,750(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 50pt ( 2 %)
m3ポイント:1%相当 point-info
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

当初は海外や国内の他領域からのエビデンスを借りることが多かった日本の総合診療も,その発展とともにさまざまな研究が行われ,自身のエビデンスを提示できるようになってきています.
この特集では幅広い知識とそのアップデートが求められる総合診療医のために,診療セッティング別の近年のエビデンスを概説するほか,日本の総合診療医が行った研究を紹介しています.実際に論文化された研究も,始まりは何気ない臨床上の疑問から始まっており,研究のウラ話とあわせて,身近なものとして感じていただけることでしょう.


≫ 「治療 CHIRYO」最新号・バックナンバーはこちら
「治療 CHIRYO」年間購読、受付中!

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
「購入済ライセンス一覧」よりオンライン環境でPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。

序文

現場で使う! 現場で作る!


ある分野が学問領域たるための条件として,カナダの家庭医Ian McWhinneyは「特有の実践の場」,「知の体系」,「研究」,「教育」が必要と述べている 1).これは,学問領域というものが,その領域に特有の実践の場・そこから作られた体系的な知・知を創り出すための研究・知を伝えるための教育からなっているということだと考えられる.これらは互いにつながっているが,本特集ではそのなかでとくに「研究」に焦点を当てる.総合診療という領域を理解するためには,その「知」の元となっている研究を理解する必要がある.そして,その領域の新たな「知」を創り出すためにも研究が必要となる.

本特集前半の「総合診療医が活躍するフィールドの最新エビデンス」では幅広い知識とそのアップデートが求められる総合診療医のために,外来・訪問診療・病棟など診療セッティング別に分けた7つの領域の近年のエビデンスを概説する.

後半の「日本発! 総合診療医が作るエビデンス」では,日本の総合診療医が日本をフィールドとして行った研究を中心に総合診療の「知」の発展に貢献した論文を紹介する.当初は海外や国内の他領域からのエビデンスを借りることが多かった日本の総合診療も,その発展とともにさまざまな研究が行われ自身のエビデンスを提示することができるようになってきている.近年,日本における総合診療領域の研究の発展は目覚ましく,本来はここに取り上げたかったものの,紙幅の都合で取り上げられなかった多くの論文がある.本特集を読んで興味をもたれた方はぜひ,ほかの論文にも目を通すことをお勧めする.

そしてそのような特集全体の縦糸として「プライマリ・ケア研究今昔」,横糸として総合診療の研究に欠かせない他領域との連携についてのコラム:総合診療医「と」行う研究を配している.この特集を契機に日本からの総合診療のエビデンスを診療に活かす方,知を作る側に回る方がさらに増えれば望外の喜びである.


〔編集幹事〕
横浜市立大学大学院 データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻
金子 惇



1)McWhinney IR:General practice as an academic discipline.Reflections after a visit to the United States.Lancet,1(7434):419-423,1966.

目次

総合診療医が活躍するフィールドの最新エビデンス

診療所外来(水本潤希)

在宅医療(宜保光一郎)

病棟診療(鈴木 聡,他)

救急外来(熊谷知博,他)

健康診断・予防医療(森 英毅)

医学教育(藤川裕恭)

医療政策(島袋 彰)

日本発! 総合診療医が作るエビデンス

総合診療医が行う研究とその広がり(金子 惇)

プライマリ・ケア研究今昔(松島雅人)

観察研究:研修医の睡眠は労働時間,抑うつ,診療エラーとどのように関連するか?(長崎一哉)

観察研究:コロナ禍におけるプライマリ・ケアの価値の検証(青木拓也)

観察研究:予定外受診の背景は? 就労と世帯構成の交互作用で関連の異質性をみよう(川内はるな,他)

観察研究:医師による菌血症の可能性の見積もりは安全? 効率的?(藤井浩太朗,他)

介入研究:誰にでも手が届く,小規模ランダム化比較試験(原田侑典)

システマティックレビュー・メタアナリシス:地域病院からの学術的Outputって大変?(西倉 希,他)

デルファイ法:「みんなで決めた」を科学する(宮地由佳)

質的研究:医学生は地域の臨床実習で SDH をどのように学ぶのか?(春田淳志)

質的研究:「語り」にまつわる研究(宮地純一郎)

混合研究法:質的・量的な視点から複雑な現象を理解する(鋪野紀好)

ケースレポート:むずむず脚症候群亜型の疾患概念の普及を目指して(石塚晃介,他)

コラム

総合診療医「と」行う研究:質的研究者の立場から(阿部路子)

総合診療医「と」行う研究:文化人類学者の立場から(堀口佐知子,他)

総合診療医「と」行う研究:生物統計家の立場から(市川周平)

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:26.3MB以上(インストール時:55.9MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:105.2MB以上

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:26.3MB以上(インストール時:55.9MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:105.2MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784525930080
  • ページ数:0頁
  • 電子版発売日:2024年8月27日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。