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- 整形外科看護2023年冬季増刊 整形外科ならではの合併症と知っておきたい併存疾患
商品情報
内容
整形外科でよくみられる合併症と知っておくべき併存疾患の病態・治療・ケアがまとまった一冊。合併症予防の観察ポイントや危険サインから見える合併症フローがビジュアルでわかり、併存疾患の患者さんへの指導説明も解説。整形外科に配属されたナースの必読本!
序文
はじめに
整形外科は、首から下のすべての部位における運動器の疾患・外傷を対象とし、患者数もきわめて多い診療科です。運動器を構成する組織は骨、軟骨、筋、靭帯、神経などさまざまです。治療方法も保存療法から手術療法まで幅広く、治療に伴う合併症も多岐にわたります。
加えて、とくに高齢者には何らかの併存疾患があることが多く、併存疾患は各種合併症のリスクを高めます。また、併存疾患自体が入院・手術を機に増悪することもめずらしくありません。それも一種の合併症といえ、なかには早急に専門診療科の評価・治療を要するものもあります。
本増刊では、整形外科ならではの術後合併症を取り上げました。各章のタイトルは「術後に起こりやすい合併症」ですが、「しばしば生じる」合併症ばかりではなく、「(頻度は低いが)その部位に特徴的」な合併症も含まれています。それらを想起させる初期の症状や所見に最初に気づけるのは、多くの場合、看護師です。そこで、それらの危険サインから合併症を想起するフローを各章の冒頭に示しました。このフロー図を見て、経験したことのない症状・合併症や、イメージできないフローがあった場合には、ぜひすぐにでも解説を確認していただければと思います。もしかしたら、今日の術後患者さんが今夜そのような症状・所見を示すかもしれません。
ただし、危険サインは「あれば要注意」ですが、「なければ大丈夫」、というわけではないことにも注意してください。
最後の「高齢者によくみられる併存疾患」の章では、文字どおり高齢者にしばしばみられるものばかりが解説されています。「低栄養」など、患者さんが疾患として自覚せず、医療者側が意識しないと見落とされてしまうものも含まれています。「この所見は何だろう?ひょっとして合併症のサイン?主治医に報告すべき?明日?今すぐ??」
このようなとき、ぜひ本増刊号の内容を思い出してみてください。看護師の発見や疑問が、患者さんの予後を大きく変えることもあります。本増刊号がその助けになることを期待します。
2023年10月
獨協医科大学埼玉医療センター整形外科主任教授
神野哲也
目次
【1章 総論】
01 整形外科疾患患者の合併症・併存疾患の特徴
【2章 脊椎術後に起こりやすい合併症】
01 危険サインから考える合併症フロー
02 C 5麻痺
03 嚥下障害
04 硬膜外血腫
05 髄液漏
06 移植骨の脱転・採骨部の異常
07 気道閉塞
【3章 上肢術後に起こりやすい合併症】
01 危険サインから考える合併症フロー
02 上肢の術後の神経麻痺(正中神経・橈骨神経・尺骨神経)
03 腱断裂
04 CRPS
05 関節拘縮
【4章 下肢術後に起こりやすい合併症】
01 危険サインから考える合併症フロー
02 大腿神経麻痺
03 坐骨神経麻痺・総腓骨および脛骨神経麻痺
04 出血・凝固障害
05 大腿骨頭壊死症
【5章 人工関節置換術後に起こりやすい合併症】
01 危険サインから考える合併症フロー
02 THA後の早期脱臼
03 人工関節のゆるみ・破損
04 人工関節周囲骨折
05 人工関節周囲感染
【6章 その他の合併症】
01 危険サインから考える合併症フロー
02 コンパートメント症候群
03 ギプス障害
04 偽関節
05 VTE(DVT・PTE)
06 外傷性ショック
07 せん妄
08 褥瘡
【7章 高齢者によくみられる併存疾患】
01 糖尿病
02 高血圧
03 誤嚥性肺炎
04 心不全
05 骨粗鬆症
06 認知症
07 低栄養
08 摂食嚥下障害
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書籍情報
- ISBN:9784840480413
- ページ数:228頁
- 書籍発行日:2023年12月
- 電子版発売日:2023年12月1日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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