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- 動画と写真でまるわかり!ペースメーカ
商品情報
内容
その第4弾のペースメーカ編.
「なぜその手技が必要なのか」を根拠に基づいて説明.
一連の手技を動画で,ポイントとなる箇所は写真でみせるため,「実際にはどうなっているのか」がわかる.
※都合により,紙版の誌面と異なり割愛される箇所があることがございます.
序文
序文
編者として序文を執筆するにあたり,埼玉医科大学の臨床工学技士(CE)による不整脈業務の立ち上げに並々ならぬご指導とご厚情を賜りました循環器内科の松本万夫先生(現埼玉医科大学国際医療センター 不整脈科),須賀幾先生(現医療法人須賀医院院長),加藤律史先生(現埼玉医科大学国際医療センター 不整脈科)に厚く感謝申し上げます.そして,日本メドトロニック株式会社 故豊島健先生のご冥福をお祈りするとともに,厚く感謝申し上げます.本書の執筆にあたり,豊島先生には医用生体工学科(当時)の非常勤講師としてご担当いただいた機能的生体刺激論の講義資料を大変参考にさせていただきました.当時はその価値を理解できていなかったであろう卒業生たちが,CEとして臨床現場や企業にて活躍しております.重ねて御礼申し上げます.
さて,本書は「臨床工学技術ヴィジュアルシリーズ」の第4弾となります.我が国におけるペースメーカ植込み件数は年々増えており,臨床工学技士が果たす役割も大きくなってきております.そのようななかで,本シリーズ既刊の「血液透析」「人工呼吸」「体外循環」に次ぐ業務として「ペースメーカ」が企画されました.
正直,編者のお話を頂戴した当時は,ペースメーカにて,これまでの既刊のように写真や動画を豊富に盛り込むイメージが湧きませんでした.なぜなら,ペースメーカの機器自体は手のひらにのるほど小さいですし,また,プログラマ(見た目は前時代のワープロのよう!)をポチポチしているところ,植込み手術の医師の手技,体内での所業などはヴィジュアルにしにくいと考えたからです.
しかし,このような編者の弱気な舵取りにもかかわらず,しかも医療現場に異常状態をもたらしたコロナ禍の渦中で,埼玉医科大学附属3施設の臨床工学部門の方々にはご執筆いただき,また以前埼玉医科大学病院でCEとしてともに働いたアボットメディカルジャパン( 同) の髙橋克弘様に画像や動画をご提供いただいたおかげで,このたび発刊へと漕ぎ着けることができました.心より感謝申し上げます.また,編者の構想を思い描いた形に仕上げてくださった出版社の皆様にも御礼申し上げます.
本書はこれまでに類を見ないペースメーカの教科書になりました.また既刊のシリーズ本とも違った味わいがあります.本書が将来そして現在ペースメーカ領域に関わるCEの成長に役立てば幸いに存じます.しかし,不明瞭なこと,不十分なことがあれば,編者の不徳の致すところであります.是非とも出版社にご意見,ご要望などいただければ,第2版へと活かしてまいりたいと存じます.
2023年7月
埼玉医科大学 保健医療学部 臨床工学科
奥村高広
目次
序章 臨床工学技士を取り巻く不整脈治療の現況
第1章 解剖と病態生理
1 心臓の電気刺激に対する反応
2 刺激伝導系と心電図
2-1 電気的興奮が伝導するしくみ
2-2 興奮伝導と心電図との関係
3 洞調律と補充調律
3-1 洞調律
3-2 補充調律
4 アダムス・ストークス症候群とペースメーカ治療の適応
4-1 洞不全症候群
4-2 房室ブロック
4-3 心房細動
第2章 ペースメーカの基礎
1 ペースメーカの機能
1-1 ペーシングと刺激閾値
1-2 Spike on Tとデマンド機能
1-3 センシングと心内電位
1-4 シングルチャンバとデュアルチャンバ
1-5 生理的ペーシングとAVディレイ
1-6 ペーシングモード
1-7 心拍応答機能
2 ペースメーカの構造
2-1 体外式ペースメーカと植込み型ペースメーカ
2-2 ジェネレータ
2-3 電極リード
3 ペースメーカの種類
3-1 徐脈治療と心臓再同期療法
3-2 条件付きMRI対応植込み型デバイス
3-3 リードレスペースメーカ
3-4 植込み型除細動器
3-5 皮下植込み型除細動器
4 ペーシング治療に用いる関連機器
4-1 ペーシングシステムアナライザ
4-2 プログラマ
第3章 呼徐脈性不整脈とペーシング治療
1 洞不全症候群
2 房室ブロック
3 徐脈性心房細動
第4章 ペースメーカ治療に必要な技術
1 自己脈波高の測定
2 刺激閾値の測定
練習問題 83 練習問題 解答 162第5章 植込み型ペースメーカ業務の実際
1 植込み手技・ジェネレータ交換
Process 1 術前準備
Process 2 術中・術後対応
2 患者フォローアップ
Process 1 ペースメーカ外来
Process 2 遠隔モニタリング
3 ペースメーカ植込み患者への立ち会い業務
Process 1 外科手術
Process 1-1 術前対応
Process 1-2 術中・術後対応
Process 2 画像診断
Process 2-1 X線CT
Process 2-2 MRI検査
Process 3 放射線治療
第6章 体外式ペースメーカ業務の実際
Process 1 術前準備
Process 2 術中対応
Process 3 術後の保守管理
第7章 植込み型除細動器業務の実際
1 通常時の対応
1-1 植込み手術時の対応
1-2 外来受診時の対応
2 緊急時の対応
2-1 ICD治療施行後のチェック
2-2 ICD治療施行時のデバイスチェックの流れ
2-3 ICD治療不成功時の対応
2-4 不整脈検出機能未設定時の不整脈発生時への対応
3 ICDにおける遠隔モニタリングの活用方法
3-1 ICDにおける機器関連トラブルの早期発見
3-2 致死性不整脈に対する治療状況の把握
第8章 ペーシング治療のトラブル
1 ペーシング不全
1-1 刺激はあるが捕捉不全
1-2 ペーシング刺激がない
2 センシング不全
2-1 オーバーセンシング
2-2 アンダーセンシング
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書籍情報
- ISBN:9784059886334
- ページ数:172頁
- 書籍発行日:2023年7月
- 電子版発売日:2023年12月15日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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