Emer Log 別冊 救急外来のコモンディジーズとケア35

  • ページ数 : 288頁
  • 書籍発行日 : 2024年5月
  • 電子版発売日 : 2024年4月26日
3,960
(税込)
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商品情報

内容

【救急外来で頻度の高い疾患をばっちり攻略!】 なぜ、救急外来でコモンディジーズ(日常で遭遇する頻度の高い疾患)が大事なのか? ナースが対応しなくてはいけない母数が圧倒的に多いからである。にもかかわらず救急ナース向けにまとめた本はない。まずは受診パターンと症状を知ることが、適切な診療科につなぐ、あるいはその場での適切な処置への近道となる。限られた時間と人員で迎え撃つ、救急外来スタッフ必読の1冊!

序文

はじめに

救急外来には、さまざまな患者さんが来院します。患者さんの特徴としては、年齢、性別、疾患、重症度、緊急度はさまざまであり、時間的制約があり、時間の猶予がない場合があります。また、情報量が少なく、処置や検査、治療が同時進行となる場合があるなど、救急外来の医師、看護師は多忙を極めます。しかも戦場のような救急外来は突然訪れ、ひとたび重症患者さんが来院すると、今まで行っていたほかの患者さんへの医療や看護はすべて中断して、医師や看護師は、その患者さんに全集中力を注ぎ込まなければなりません。

そのような、救急外来を揺るがすような患者さんの頻度は決して多くはなく、救急車の場合、全体の救急搬送数の8.5% しかありません。それ以外は、軽症(帰れる人)、中等症(一般病棟に入院する人)になります。そして、それらの患者さんは、いわゆる「よくみる疾患(コモンディジーズ:CommonDisease)」になります。

救急外来で最も重要なのは、緊急度や重症度の高い患者さんです。それは、いつでも、どこででも変わらない鉄則です。その鉄則を破ることは救急看護師としては、あってはならない行為です。しかし、できることなら、そのほかの患者さんの病態を予測して、必要な処置を行い、今後予想される転帰をある程度決めておきたい、想定しておきたいのが、看護師の心情(本音)だと思います。

コモンディジーズは、すべてではありませんが同じような症候、パターンを呈してやってきます。その病態を理解しておけば、医師がこれから行おうとする検査や処置、患者さんの転機をふまえた準備も予測することができ、救急外来での滞在時間も短縮し、混雑を避け、いつ来るかわからない重症の患者さんを迎えることができます。

本書では、特に頻度の高い35 疾患のコモンディジーズの症候、パターン、必要な検査や看護のポイントなどをまとめています。救急外来で働いている看護師の皆さんに、この書籍を活用いただいて、煩雑な救急外来の看護ケアの一助になれば幸いです。

最後に、本書の刊行にあたり、医学監修を快諾いただきました田口健蔵先生、著者の先生方に心よりお礼申し上げます。


2024年3月

後小路 隆

目次

1章 なぜ、救急でコモンディジーズが大事なのか

2章 受診パターン×症状で極めるコモンディジーズ

I 胸痛

1 気胸

2 帯状疱疹

3 胃食道逆流症(GERD)

4 急性胃粘膜病変(AGML)

II 頭痛

5 片頭痛/群発性頭痛/筋緊張性頭痛

III 腹痛/背部痛

6 尿管結石

7 腸炎/憩室炎

8 急性腰痛症

9 胆石/総胆管結石/胆囊炎

10 急性膵炎

11 虫垂炎

12 骨盤内炎症性疾患(月経痛も含む若い女性の腹痛)

13 イレウス/腸閉塞

14 便秘症

IV 呼吸苦(呼吸困難)

15 急性心不全/慢性心不全急性増悪

16 慢性閉塞性肺疾患(COPD)増悪

17 気管支喘息

18 過換気症候群

V めまい

19 良性発作性頭位めまい症

20 メニエール病

21 前庭神経炎

VI 失神

22 血管迷走神経反射

23 不整脈

VII 意識障害

24 低血糖

25 感染症、薬物の排泄障害を含む高齢者の意識障害

VIII けいれん

26 てんかん発作

IX 発熱

27 肺炎(誤嚥性肺炎)

28 尿路感染症

X 外傷

29 大腿骨頚部骨折

30 橈骨遠位端骨折

31 腰椎圧迫骨折(胸椎・胸腰椎も含む)

32 頭部打撲

33 褥瘡を含む体表面の挫創

XI その他

34 蜂窩織炎

35 偽痛風


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書籍情報

  • ISBN:9784840484862
  • ページ数:288頁
  • 書籍発行日:2024年5月
  • 電子版発売日:2024年4月26日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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