- m3.com 電子書籍
- 医学のあゆみ291巻6号 ミトコンドリア―種々の疾患との関連と新規治療法のターゲットとしての可能性
商品情報
内容
・偉大な先人たちが積み重ねてきた知見を礎に,ミトコンドリア研究は今まさに新たな展開を迎えつつある.近年,細胞内外での動態の破綻が種々の疾患の原因となる可能性が示され,その動態を制御する機構の鍵となる分子が,疾患の治療ターゲットとして注目されている.
・本特集では,難治性疾患の病態解明や新規治療法開発に結びつく研究を中心に,第一線の執筆陣がミトコンドリア研究の最新知見を解説する.
序文
はじめに
ミトコンドリアに関する研究には,1978年ノーベル賞受賞者のピーター・ミッチェルによる化学浸透圧説や,1997年ノーベル賞受賞者のポール・ボイヤーとジョン・ウォーカーによるATP合成酵素の研究など,すばらしい成果がある.そしてミトコンドリア研究は,偉大な先人たちがコツコツと積み重ねてきた知見を礎として,今まさに新たな展開を迎えつつある.
ミトコンドリアは生命活動に必須のエネルギー産生プラントであるとともに,さまざまな物質の代謝や細胞内シグナル伝達に関与して,細胞機能維持や細胞死などに重要な役割を果たしている.また,ミトコンドリア機能異常は,ミトコンドリア病のみならず,老化や代謝異常を基盤とする2型糖尿病や神経変性疾患,心不全,サルコペニアなどの病態にも関連していることが明らかとなってきた.さらに近年,細胞内外におけるミトコンドリア動態に関する知見も蓄積されつつあり,このミトコンドリア動態の破綻が種々の疾患の原因となる可能性が示されている.同時に,これらのミトコンドリア機能や動態の制御機構の鍵となる分子が,種々の疾患の治療ターゲットとなりうることも明らかにされてきた.
筆者は臨床医でもあるので,難治性疾患の病態解明や新規治療法の開発に結びつく基礎検討を中心にフォローしつつ,この特集を企画させていただいた.本特集は,近年進歩が著しい分野であるミトコンドリア機能の制御とその異常,種々の疾患との関連にくわえ,ミトコンドリアをターゲットとした新規治療法の開発・展望について,この分野のトップランナーの先生方に最新知見をご解説いただくことを目的としている.本特集が読者の皆様の研究活動に資することを期待している.
遠藤逸朗
徳島大学大学院医歯薬学研究部生体機能解析学分野,徳島大学病院内分泌代謝内科
目次
特集:ミトコンドリア ─ 種々の疾患との関連と新規治療法のターゲットとしての可能性
はじめに
遠藤逸朗
ミトコンドリアの構造,生合成,品質管理
平嶋孝志・遠藤斗志也
動的ミトコンドリアが担う個体機能─ 複雑な形態制御と分子レベルからの洞察
パルソモディップ・石原直忠
ミトコンドリアと疾患・老化─ ミトコンドリアを標的にした抗加齢創薬の開発と展望
柳 茂・椎葉一心
ミトコンドリアを治療するナノカプセルの創製を目指して
山田勇磨
標的細胞へのミトコンドリア導入技術
金井 舞・他
ミトコンドリア病の遺伝基盤の解明と新規治療法の開発
岡﨑敦子・岡﨑康司
ミトコンドリア置換法によるミトコンドリア病の治療法と日本の現状
佐藤壮樹・立花眞仁
ミトコンドリア移植による新規治療開発の試み
Byambasuren Ganbaatar・他
TOPICS
消化器内科学
膵癌におけるRECKの役割
福田晃久
神経精神医学
アクセプタンス&コミットメント・セラピーのすすめ
光定博生
連載
緩和医療のアップデート23 (最終回)
がん患者のサポーティブケアとサバイバーシップ― 最近の国内外の動向について
松本禎久
自己指向性免疫学の新展開 ― 生体防御における自己認識の功罪15
自己成分変動に伴う自然免疫細胞産生経路の変化と
その生理的意義
浅野謙一
細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望 ― 臨床への展開(1)
はじめに 再生医療3.0:真心のこもった再生医療の実現
寺井崇二
自己骨髄間葉系幹細胞を用いた脳脊髄疾患などの治療
佐々木祐典・本望 修
FORUM
戦争と医学・医療(4)
紛争と医療支援
小杉郁子
便利機能
- 対応
- 一部対応
- 未対応
-
全文・
串刺検索 -
目次・
索引リンク - PCブラウザ閲覧
- メモ・付箋
-
PubMed
リンク - 動画再生
- 音声再生
- 今日の治療薬リンク
- イヤーノートリンク
-
南山堂医学
大辞典
リンク
- 対応
- 一部対応
- 未対応
対応機種
-
iOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:30.0MB以上(インストール時:63.3MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:120.2MB以上
-
AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:30.0MB以上(インストール時:63.3MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:120.2MB以上
- コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
- コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
- Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
- Androidロゴは Google LLC の商標です。
書籍情報
- ISBN:9784006029106
- ページ数:70頁
- 書籍発行日:2024年11月
- 電子版発売日:2024年11月6日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
お客様の声
まだ投稿されていません
特記事項
※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。
※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。
※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。