- m3.com 電子書籍
- 産婦人科の実際 2022年6月号 71巻6号 特集 いま大きく変わりつつある子宮頸がんの診療 【電子版】
商品情報
内容
1.HPVワクチンのこれから−積極的な接種勧奨再開後の定期接種・キャッチアップ接種の展望−
2.子宮頸部上皮内病変の治療におけるさまざまな選択肢
3.早期子宮頸がんに対する低侵襲手術の問題点 ほか
≫ 「産婦人科の実際」最新号・バックナンバーはこちら
≫ 産婦人科の実際(2022年度年間購読)受付中!
※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版
序文
企画者のことば
いま,日本の子宮頸がんの診療が大きく変わりつつあります。
ついにHPVワクチンの積極的勧奨が再開され,キャッチアップ接種も始まりました。日本では,8年間,極めて低いHPVワクチン接種率が続きましたが,コロナワクチン接種の浸透にも背を押される形で,積極的勧奨停止前よりも高い接種率になることが期待されています。
一方,早期がんに対するLACC trialは,世界中の子宮頸がん診療に大きな影響を及ぼしました。この臨床試験において鏡視下手術群に再発が多かった理由として,腟カフなど腫瘍細胞散布の防止策が不十分であったことが挙げられていますが,この試験を契機に,本当に鏡視下手術を行う意義があるのか,そして鏡視下手術が許容されるような腫瘍サイズの小さな症例に本当に広汎子宮全摘術が必要なのか,という根本的な疑問も投げかけられるようになりました。
さらに近年,放射線治療の進歩により,腫瘍のサイズがある程度大きな患者に対しては切除可能性によらず,手術の適用範囲が狭まりつつあります。術後補助療法としてCCRTを行うよりは,手術を行わずにCCRTを行うほうがよい,というようなエビデンスも蓄積しつつあります。がんサバイバーシップの観点からも侵襲的治療後のケアについても注目が集まっています。
これまで日本の産婦人科医は,「岡林術式」をはじめとする子宮頸がんに対する手術を開発し,発展させてきました。この歩みは,子宮頸がんの患者さんに福音となり,われわれの誇りにもなってきました。難易度の高い広汎子宮全摘術を習得することが,多くの若い産婦人科医の目標でありました。しかし,そのような「医師の誇り」に基づく,日本の子宮頸がんの診療が,これからも本当に患者本位な診療なのかどうか,考え直すべきときがきています。
最近,子宮頸がんの初回治療例や再発例に対する第Ⅲ相臨床試験において抗PD-1抗体の有効性が示され,日本での保険承認も間近です。治療用ワクチンの開発も進んでおり,今後も新規治療薬の上市が続くことが期待されます。
今年はいよいよ子宮頸癌治療ガイドラインが改訂されます。今回の特集号では,この分野におけるトップオピニオンリーダーの先生方に執筆をお願いしました。本誌によって,読者の皆さんが世界のエビデンスを理解し,自らの子宮頸がん診療を見直す契機になれば幸甚です。
松村謙臣 近畿大学医学部産科婦人科学教室(教授)
馬場 長 岩手医科大学医学部産婦人科学講座(教授)
目次
特集 いま大きく変わりつつある子宮頸がんの診療
1.HPVワクチンのこれから−積極的な接種勧奨再開後の定期接種・キャッチアップ接種の展望− 八木 麻未
2.子宮頸部上皮内病変の治療におけるさまざまな選択肢 村上 浩雄
3.早期子宮頸がんに対する低侵襲手術の問題点 小林 栄仁
4.子宮頸がんに対するセンチネルリンパ節生検 戸上 真一
5.早期子宮頸がんに対する縮小手術のエビデンス 有本 貴英
6.早期子宮頸がんに対する妊孕性温存手術 矢幡 秀昭
7.局所進行の子宮頸がんの治療法に関する最近のエビデンス 島田 宗昭
8.IIIC1期(特にT1/2N1症例)の子宮頸がんに対する治療法 利部 正裕
9.子宮頸がんに対する放射線治療の最近の進歩と日本の課題 加藤 眞吾
10.子宮頸がんにおける腹腔鏡下傍大動脈リンパ節生検 村上 幸祐
11.子宮頸がんに対する免疫療法 鶴賀 哲史
12.子宮頸がんに対して現在開発中の新規治療法 高橋 ゆう子
13.子宮頸がん治療後のアフターケア 佐藤 美紀子
14.動き続けるアメリカと子宮頸がん診療 松尾 高司
シリーズで学ぶ最新知識
産婦人科領域の周術期管理 第3回 婦人科領域における術後回復能力強化プログラム−婦人科悪性腫瘍手術に関するERASプロトコールを例に− 谷口 英喜
今日の話題
加齢マウスの卵母細胞および初期胚におけるミトコンドリアの局在解析 中戸 沙也歌
臨床経験
当院におけるMSI検査の現状とMSI-High固形癌に対するペムブロリズマブの投与経験 前田 振一郎
症例
夫婦ともにEhrlers-Danlos症候群を有し常位胎盤早期剥離に至った1例 溝口 美佳
便利機能
- 対応
- 一部対応
- 未対応
-
全文・
串刺検索 -
目次・
索引リンク - PCブラウザ閲覧
- メモ・付箋
-
PubMed
リンク - 動画再生
- 音声再生
- 今日の治療薬リンク
- イヤーノートリンク
-
南山堂医学
大辞典
リンク
- 対応
- 一部対応
- 未対応
対応機種
-
iOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:16.8MB以上(インストール時:38.1MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:67.4MB以上
-
AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:16.8MB以上(インストール時:38.1MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:67.4MB以上
- コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
- コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
- Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
- Androidロゴは Google LLC の商標です。
書籍情報
- ISBN:9784003107106
- ページ数:130頁
- 書籍発行日:2022年6月
- 電子版発売日:2022年6月10日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
お客様の声
まだ投稿されていません
特記事項
※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。
※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。
※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。