医学のあゆみ282巻3号 めまい―治療と研究の最前線

  • ページ数 : 70頁
  • 書籍発行日 : 2022年7月
  • 電子版発売日 : 2022年7月11日
1,540
(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 28pt ( 2 %)
m3ポイント:1%相当 point-info
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

企画:武田憲昭(徳島大学大学院医歯薬学研究部耳鼻咽喉科学)
・めまいはさまざまな疾患により発症する.最近,メニエール病や遅発性内リンパ水腫の難治例に対する中耳加圧治療が保険収載された.また,良性発作性頭位めまいに対する耳石置換法のエビデンスも確立されてきた.
・内耳造影MRIを用いた内リンパ水腫画像検査が広く行われるようになり,メニエール病の病態である内リンパ水腫が画像診断できるようになった.本特集では,これらの新しい検査法についても解説する.
・また最近,デバイスを用いた前庭リハビリテーションが開発され,有効性が報告されている.これまで両側前庭機能障害によるめまいは治療が困難であったが,ノイズ前庭電気刺激治療が開発され,有効性が報告されている.

≫ 「医学のあゆみ」最新号・バックナンバーはこちら
医学のあゆみ 年間購読(2022年1月-12月)受付中!

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版

序文

はじめに

めまいは最も頻度の高い症状のひとつであり,さまざまな疾患により発症する.日本めまい平衡医学会では,めまい診療の標準化を行っており,最近,「メニエール病・遅発性内リンパ水腫診療ガイドライン」,「良性発作性頭位めまい症診療ガイドライン」,「前庭神経炎診療ガイドライン」を改訂した.本特集では,これらの診療ガイドラインの治療に関するクリニカルクエスチョン(clinical question:CQ)を中心に,新しい診断基準も含めて解説している.

最近の進歩として,メニエール病や遅発性内リンパ水腫の難治例に対する中耳加圧治療が保険収載された.また,良性発作性頭位めまいに対する耳石置換法のエビデンスも確立されてきた.さらに,持続性知覚性姿勢誘発めまい(persistent postural-perceptual dizziness:PPPD)や前庭性片頭痛などの新しいめまい疾患の診断基準が提唱されたことにより,診断がつかない症例の割合が大きく減少した.

平衡機能検査にも新しい進歩があった.ビデオヘッドインパルス検査(video headimpulse test:vHIT)と前庭誘発筋電位(vestibular evoked myogenic potential:VEMP)により,3 つの半規管と2 つの耳石器の機能を別々に評価できるようになり,診断の精度が向上している.また,内耳造影MRI を用いた内リンパ水腫画像検査が広く行われるようになり,メニエール病の病態である内リンパ水腫が画像診断できるようになった.本特集では,これらの新しい検査法についても解説している.

慢性難治性めまいには前庭リハビリテーション(平衡訓練)が有効である.日本めまい平衡医学会では,前庭リハビリテーションを標準化し,「平衡訓練/前庭リハビリテーションの基準」を改訂した.また最近,デバイスを用いた前庭リハビリテーションが開発され,有効性が報告されている.これまで両側前庭機能障害によるめまいは治療が困難であったが,ノイズ前庭電気刺激治療が開発され,有効性が報告されている.本特集では,このような新しい治療法についても解説している.

本特集がめまい診療の現場で活用され,めまい患者の診断と治療に役立つことを願っている.


企画:武田憲昭(徳島大学大学院医歯薬学研究部耳鼻咽喉科学)

目次

特集 めまい ─ 治療と研究の最前線

はじめに 武田憲昭

メニエール病・遅発性内リンパ水腫診療ガイドライン 2020年版 將積日出夫

良性発作性頭位めまい症診療ガイドライン2022年版 今井貴夫

前庭神経炎診療ガイドライン2021年版 肥塚 泉

新しいめまい疾患 ─ PPPDと前庭性片頭痛 堀井 新

新しい平衡機能検査 ─ vHITとVEMP 室伏利久

内耳造影MRIによるメニエール病周辺疾患の内リンパ水腫陽性率 北原 糺

平衡訓練/前庭リハビリテーションの基準 ─2021年改訂─ 伏木宏彰

ウェアラブルデバイスを用いた平衡訓練の開発 佐藤 豪

両側前庭障害に対するノイズ前庭電気刺激治療の開発 岩﨑真一

連載

バイオインフォマティクスの世界14

やってみようバイオインフォマティクス ─ RNAseq解析編 永井貴大・他

人工臓器の最前線❷

人工関節の最近の動向とそれについて思うこと 菅本一臣

TOPICS

アレルギー学

FADSマウス:アトピー性皮膚炎およびアトピー性角結膜炎の新たなマウスモデル 布村 聡

神経内科学

脳卒中後てんかん患者の機能予後と生命予後:PROPOSE研究の結果から 吉村 元

消化器外科学

ロタウイルス感染症と胆道閉鎖症 小坂太一郎・江口 晋

FORUM

中毒にご用心 ─ 身近にある危険植物・動物18

ドクガ,チャドクガ,イラガの仲間 ─ 誤って幼虫に刺されたら 鳴海翔悟

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:15.2MB以上(インストール時:32.6MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:60.9MB以上

  • android icon

    AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:15.2MB以上(インストール時:32.6MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:60.9MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784006028203
  • ページ数:70頁
  • 書籍発行日:2022年7月
  • 電子版発売日:2022年7月11日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。