- m3.com 電子書籍
- 医学のあゆみ282巻12号 ウェアラブルデバイスと未来の医療
商品情報
内容
・近年,ウェアラブルデバイスによる健康管理が可能になってきており,深部体温や心電図,発汗量,昇降高度,SpO2なども測定可能になっている.
・さらに血糖値の連続測定が可能な機器もあり,食後のスパイク血糖値がはかれるばかりではなく,食事指導や栄養指導との連携も期待されている.
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行対策として,医療の情報化の現状の課題が多く指摘されてきたなかで,新しい動きが進みつつある.
≫ 「医学のあゆみ」最新号・バックナンバーはこちら
≫ 医学のあゆみ 年間購読(2022年1月-12月)受付中!
※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版
序文
はじめに
長年,日本における医療情報はリアルワールドデータ(real world data:RWD)としてレセプト情報と特定健診情報を組み合わせたデータベース(National Data Base:NDB)やがん登録,指定難病データベースおよび小児慢性特定疾病児童等データベース,MID-NET®(medical information database network)をはじめ,さまざまな医療のデータベースが構築され,また利用・活用されてきている.これに加え,個人の生涯にわたる健康医療情報(personal health record:PHR)の活用が期待されるようになってきている.
日本における健康診断は出生前の妊婦健診にはじまり,学校健診や特定健診,自治体検診など,さまざまなものが存在する.しかし,これらの健診情報は標準化されておらず,データはそれぞれ別々に保管され,その後,所在不明になっていることが多い.そのため,企業健診と自治体検診の連携が取れていなかったことが長年課題であった.医師は医療を受ける際には通常時の体の状態や,いつごろからどのような異変があったかを知ることは重要であるが,それらは患者の記憶に頼っている状況である.そのため,PHR としての健診情報の集約が期待されている.
一方,Fitbit やApple Watch などといったウェアラブルデバイスによる健康管理も可能になってきており,歩数や心拍,活動量,睡眠検知,表面体温に限らず,深部体温や心電図,発汗量,昇降高度,血中飽和酸素分圧(SpO2)なども可能になっている.加えて血糖値の連続測定が可能な機器もあり,食後のスパイク血糖値がはかれるばかりではなく,食事指導や栄養指導との連携も期待されている.これらを常時身に着けておくことによって熱中症や低血糖,低酸素などのモニターが可能となり,運動中や就労中の熱中症などの発症検知にも応用されている.また,多くの人が常に持ち歩いているスマートフォン(センサーと情報端末の塊)も多彩な健康関連のアプリが増えており,これを活用しない手はない.お薬手帳や健康の記録は簡便であり,近年のマイナポータルとの連携による健康管理にも期待がよせられており,創薬のための情報や治験の管理にもスマートフォンの活用による在宅治験が注目されている.
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行対策として,現状の医療情報化の課題が多く指摘されてきたなかで,このような新しい動きが進みつつある.
本特集ではそれぞれの第一線の専門家から執筆をいただくことができた.ご協力いただいた先生方,および「医学のあゆみ」編集部の皆様には大変感謝いたします.
水島 洋
国立保健医療科学院研究情報支援研究センター
目次
特集:ウェアラブルデバイスと未来の医療
はじめに──PHRとウェアラブルデバイスの連携による医療の未来への期待…水島 洋
わが国におけるPHRの現況と課題・展望──PHRを活用した健康社会の実現に向けて…石見 拓
ウェアラブルデバイスの生活に対する密着性と利便性および将来…近藤克彦
オンライン医療の現状と医療DXの展望…稲生優海・豊田剛一郎
ウェアラブルデバイスとそのデータによるPHRの実現…岸 暁子・池浦富久
薬局の対人業務におけるスマートフォンの活用…遠藤 馨
デジタル投資によるヘルスケア創薬の発展…堂田丈明
ウェアラブルデバイスから得られるデジタルバイオマーカーの医薬品開発への活用…杉谷康雄・山本英晴
連載
人工臓器の最前線❼
リードレスペースメーカの最前線…近藤祐介
医療AI技術の現在と未来──できること・できそうなこと・できないこと❷
画像認識技術の近年の動向…片岡裕雄
TOPICS
救急・集中治療医学
新しいAED──オートショックAEDへの期待…丸川征四郎
糖尿病・内分泌代謝学
インスリンによるタンパク質・脂質代謝制御経路の解明…矢作直也
FORUM
グローバルヘルスの現場力❹
障がい児の療育──誰もが大切にされる社会を目指して…公文和子
便利機能
- 対応
- 一部対応
- 未対応
-
全文・
串刺検索 -
目次・
索引リンク - PCブラウザ閲覧
- メモ・付箋
-
PubMed
リンク - 動画再生
- 音声再生
- 今日の治療薬リンク
- イヤーノートリンク
-
南山堂医学
大辞典
リンク
- 対応
- 一部対応
- 未対応
対応機種
-
iOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:12.1MB以上(インストール時:26.5MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:48.4MB以上
-
AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:12.1MB以上(インストール時:26.5MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:48.4MB以上
- コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
- コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
- Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
- Androidロゴは Google LLC の商標です。
書籍情報
- ISBN:9784006028212
- ページ数:70頁
- 書籍発行日:2022年9月
- 電子版発売日:2022年9月14日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
お客様の声
まだ投稿されていません
特記事項
※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。
※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。
※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。