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画像診断 2022年増刊号(Vol.42 No.4)局所進展とリンパ節転移に力点をおいた画像による癌の病期診断2022

  • ページ数 : 204頁
  • 書籍発行日 : 2022年2月
  • 電子版発売日 : 2022年4月15日
5,940
(税込)
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商品情報

内容

最新の癌取扱い規約に準じて,全身の各部位ごとの病期診断(TNM分類)の概略,よく使われるモダリティとその撮影方法,癌の局所進展(T)と頻度の高いリンパ節転移(N)などについて典型的な実例画像を用いて解説します.
*都合により,紙版の誌面と異なり割愛される箇所があることがございます(p.S143「腎」表1,表2,p.S155「腎盂・尿管・膀胱」表1,表2,p.S162〜S163表3〜5,p.S173「前立腺」表1,表2,p.S185「子宮」表1,p.S190表2は未収載となっております).

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序文

序文


癌の診断において画像診断の役割が重要であることは,いうまでもない.病変が癌であると生検などによって診断が確定すると,次に大切なことは病変の広がり診断である.国際的には,国際対がん連合(Unio Internationalis Contra Cancrum,英語名はUnion for InternationalCancer Control;UICC)がTNM分類を決めており,わが国では,これらに準じて各学会が『癌取扱い規約』を発行している.この癌の広がり診断には,画像診断が重要な役割を果たす.

一方,『画像診断』誌で悪性腫瘍の病期診断についてまとまって取り上げたものは,2013年に大友 邦先生が編集された臨時増刊号『悪性腫瘍の病期診断-治療法と予後の分岐点を見極める』が最後で,既に9年が経過している.この間の2017年に『UICC 第8版』が刊行され,これに伴ってわが国の『癌取扱い規約』も多くが改訂されたため,新たな改訂を盛り込んだ画像診断による癌の病期診断を改めて企画した.

本書の特徴としては,わが国の『癌取扱い規約』最新版に準ずることを原則とし,国際的な取り決めであるUICCなどとの相違点があれば,その点についても言及している.原発腫瘍(T)と領域リンパ節(N)を決めるために,よく使われるモダリティの撮影方法を記載し,その上で,これらの画像モダリティでの原発腫瘍の局所進展と領域リンパ節転移についての画像診断上のポイントについて例解している.特に原発腫瘍では,T1,T2,T3,T4の典型的な実例を,できるだけ数多く例解するように企画した.領域リンパ節については,誌面の都合上すべてのリンパ節を網羅することはできないため,各癌で転移頻度の高いリンパ節について,リンパ節転移例を提示して例解している.原発腫瘍の局所進展と転移頻度の高い領域リンパ節転移を,画像も用いて例解することに力点を置き,遠隔転移(M)については,記載しないか簡素なものに留めている.

各論の前には,TNM分類の総論(general rule)について,画像診断に必要な部分を抜粋して記載した.TNM分類の根幹となる総論を正しく知ることで,臨床現場での診療各科との意思疎通を円滑にしていただく狙いがある.

癌の病期診断が求められる臨床の現場で,本書を開き,提示されている症例をみて解説を読むことで,より正確な診断ができ,診療の質の向上に役立つことを願っている.


2022年1月

国立がん研究センター中央病院 副院長/ 放射線診断科 科長
楠本 昌彦

目次

1. 咽頭・喉頭

1.上咽頭癌(nasopharyngeal carcinoma)

2.中咽頭癌(oropharyngeal carcinoma)

3.下咽頭癌(hypopharyngeal carcinoma)

4.喉頭癌(laryngeal cancer)

2. 口腔・鼻副鼻腔・大唾液腺

1.病期診断(TNM)の概略

2.病期診断に用いられる画像診断のモダリティと撮影方法

3.局所進展(T)

4.リンパ節転移(N)

3. 肺

1.病期診断(TNM)の概略

2.病期診断に用いられる画像診断のモダリティと撮影方法

3.局所進展(T)

4.リンパ節転移(N)

5.遠隔転移(M)

4. 乳腺

1.病期診断(TNM)の概略

2.病期診断に用いられる画像診断のモダリティと撮影方法

3.局所進展(T)

4.リンパ節転移(N)

5.遠隔転移(M)

5. 食道

1.病期診断(TNM)の概略

2.病期診断に用いられる画像診断のモダリティと撮影方法

3.局所進展(T)

4.リンパ節転移(N)

6. 胃

1.病期診断(TNM)の概略

2.病期診断に用いられる画像診断のモダリティと撮影方法

3.局所進展(T)

4.リンパ節転移(N)

5.遠隔転移(M)

7. 大腸

1.病期診断(TNM)の概略

2.病期診断(T,N)に用いられる画像診断のモダリティと撮影方法

3.局所進展(T)

4.リンパ節転移(N)

5.遠隔転移(M)

8. 肝

1.病期診断(TNM)の概略

2.病期診断に用いられる画像診断のモダリティと撮像方法

3.肝細胞癌(hepatocellular carcinoma)

4.肝内胆管癌(胆管細胞癌)

[intrahepatic cholangiocarcinoma(cholangiocellular carcinoma)]

9. 胆管・胆嚢など

1.胆道癌

10. 膵

1.病期診断(TNM)の概略

2.病期診断に用いられる画像診断のモダリティと撮影方法

3.局所進展(T)

4.リンパ節転移(N)

11. 腎

1.病期診断(TNM)の概略

2.病期診断に用いられる画像診断のモダリティと撮影方法

3.局所進展(T)

4.リンパ節転移(N)

12. 腎盂・尿管・膀胱

1.腎盂・尿管癌(renal pelvis and ureteral cancer)

2.膀胱癌(bladder cancer)

13. 前立腺

1.病期診断(TNM)の概略

2.病期診断に必要な画像解剖と撮影法

3.局所進展(T)

4.リンパ節転移(N)

14. 子宮

1.子宮頸癌(cervical cancer)

2.子宮体癌(内膜癌)(endometrial cancer)

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書籍情報

  • ISBN:9784780904383
  • ページ数:204頁
  • 書籍発行日:2022年2月
  • 電子版発売日:2022年4月15日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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