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小線源治療部会ガイドラインに基づく 密封小線源治療 診療・物理QAマニュアル 第2版

  • ページ数 : 354頁
  • 書籍発行日 : 2022年5月
  • 電子版発売日 : 2022年5月12日
6,820
(税込)
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商品情報

内容

放射線生物学・医学物理学の基礎から臨床まで小線源治療実践に役立つ1冊!

JGB/JASTROが新たに作成したハイブリッドアプリケータによるAPBI、 画像誘導密封小線源治療(IGBT)、SpaceOAR システム、婦人科癌小線源治療における鎮静鎮痛、婦人科腫瘍に対する組織内照射併用腔内照射に関するガイドラインの内容を追加! 小線源治療に必要な放射線生物学、医学物理学、各疾患の治療方法、安全管理、品質保証・品質管理を網羅した実地臨床に役立つマニュアルが8年ぶりに大改訂。

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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序文

序文

本書初版は、日本放射線腫瘍学会小線源治療部会(JGB/JASTRO)が中心となり2013年9月に出版されました。Quality of Life を重視した低侵襲がん治療が重要性を増し、放射線治療の役割がますます大きくなっていく中で、小線源治療を安全に実施し、新たな技術の普及を推進していくために作成されたわが国初の小線源治療マニュアルでした。同書には2010年に公表された「125I永久挿入治療の物理的品質保証に関するガイドライン」と「密封小線源治療─診療・物理QA ガイドライン─」の2つの放射線腫瘍学会公認ガイドラインに基づき、小線源治療に必要な放射線生物学、医学物理学、各疾患の治療方法、安全管理、品質保証・品質管理を網羅し、かつ実地臨床に役立つ内容が盛り込まれました。わが国の小線源治療の長い歴史の中で、施設ごとの医療従事者間で伝承されてきた知識や技法が、初めて系統的にまとめられた書籍が作成されたのは画期的なことであり、多くの密封小線源治療従事者に活用されました。

初版の出版以降8年が経過しその間に、わが国でも画像誘導密封小線源治療の普及が進み、婦人科腫瘍に対する組織内照射併用腔内照射を実施する施設は急速に増えつつあります。また、乳癌の加速乳房部分照射(APBI)で組織内照射を取り入れる施設も出てきました。これらの新規小線源治療技術が全ての施設で安全にそして適切に実施されるため、JGB/JASTROは新たに、ハイブリッドアプリケータによるAPBI、画像誘導密封小線源治療(IGBT)、SpaceOARシステム、婦人科癌小線源治療における鎮静鎮痛、婦人科腫瘍に対する組織内照射併用腔内照射に関する5つのガイドラインを作成しました。この改訂第2版では、初版の内容のブラッシュアップを行うとともに、それらの新たなガイドラインの内容を追加しました。そして、初版と同様に、放射線生物学・医学物理学の基礎から臨床まで、小線源治療実践に必要な知識を網羅し、実地臨床における実践に即役立つ内容となっています。

小線源治療をさらに普及させるためには、保険償還を含めた医療経済的問題への対策と同時に、しっかりとした小線源治療教育を行うことが重要です。本書が診療の現場のみならず、小線源治療教育のための教科書として活用され、小線源治療に習熟した医療従事者が増えることで、多くのがん患者に福音をもたらすことを期待しています。

本書の編集方針、執筆者の選考、その他編集上必要な事項は、JGB/JASTROの部会長・常任幹事・幹事からなる編集委員会の協議により決定しました。本書作成にあたり、ご尽力いただいた執筆者、そして放射線腫瘍学会ガイドライン委員会の皆様に深く感謝申し上げます。


2022年4月吉日

日本放射線腫瘍学会小線源治療部会・部会長 生島 仁史

目次

はじめに

小線源治療の概念

わが国における小線源治療研究とガイドライン作成の歴史

小線源治療の現状と課題

1章 小線源治療の基礎知識と線源の特性

A 基礎知識

B 線源特性

2章 線量評価法

A 治療計画法

B 線量分布計算

3章 放射線生物学

4章 安全管理

A 法的規制と線源管理

B インシデント、アクシデント時の対応

C 災害時の対応と教育訓練

5章 頭頸部

A 低線量率(LDR)照射

B 高線量率(HDR)照射

6章 婦人科

A 子宮頸癌腔内照射(2D,3D)組織内照射併用腔内照射(3D)

B 子宮体癌腔内照射

C 腟・腟断端腔内照射

 [1]腟癌

 [2]子宮体癌

 [3]子宮頸癌

D 組織内照射

 [1]新鮮子宮頸癌

 [2]新鮮腟癌・術後腟断端再発

E 鎮静鎮痛

7章 前立腺

A 125I永久挿入療法

B 高線量率(HDR)組織内照射

C SpaceOARシステム

8章 乳腺

A SAVI

B マルチカテーテル

9章 管腔臓器

A 食道

B 気管支

C 胆管

10章 皮膚・軟部組織・眼

A 皮膚癌・血管肉腫

 [1]皮膚癌(基底細胞癌・扁平上皮癌)

 [2]血管肉腫

B ケロイド

C 軟部肉腫

D 眼球

11章 品質管理・品質保証(QC・QA)

A 小線源治療のQAの重要性

B 小線源治療の不確かさ

 [1]小線源治療の不確かさ

 [2]治療部位ごとの不確かさ

C 低線量率(LDR)小線源治療のQA・QC

 [1]国内外のガイドラインの概況

 [2]線源強度計測

 [3]関連機器、装置の受け入れ試験

 [4]関連機器、装置のコミッショニング

 [5]定期的なQC

 [6]患者ごとのQA

D 高線量率(HDR)小線源治療のQA・QC

 [1]ウェル形電離箱線量計による基準空気カーマ率の計測

 [2]機器、治療計画装置の受け入れ試験(アクセプタンス)

 [3]機器、治療計画装置のコミッショニング

 [4]定期的なQC

 [5]患者治療ごとのQA

E 画像誘導密封小線源治療(IGBT)の物理・技術

F 被曝線量管理

略語表

コラム

線源モデル

子宮頸癌腔内照射-欧米と日本の比較

子宮頸癌腔内照射-LDRとHDRの比較

前立腺癌小線源治療-永久挿入とHDRの比較

前立腺癌に対するHDRとSBRTの比較

スペーサーおよびモールド

3つのダウン

表在照射対応アプリケータ

個別計測以外の方法とは?

線源モデルで校正定数が違うのはなぜ?

核医学部門との併用利用に関する注意

日本の校正体制の実情は?

超音波装置の特性

臨床現場で迷ったら……

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書籍情報

  • ISBN:9784307071253
  • ページ数:354頁
  • 書籍発行日:2022年5月
  • 電子版発売日:2022年5月12日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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