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リハビリテーション・ポケットナビ 今日からなれる! 評価の達人

  • ページ数 : 260頁
  • 書籍発行日 : 2015年4月
  • 電子版発売日 : 2022年6月1日
3,520
(税込)
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商品情報

内容

リハビリテーション専門職にとって必須の「評価法」を実践レベルで解説。
既存本にあるような教科書的な解説でなく、臨床現場で活用する際の知識・スキルを、Hop(基本となる知識)ーStep(より離解を深めよう)ーJump(臨床で本当に役立つ知識)の3段階に分け、習熟度や経験に合わせて無理なく、効率よく活用できるよう構成している。
日常よく用いている評価法を、真に「手のうちに入れる」ために必須の一冊。

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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序文

序文

平成27年3月1日,第50回目の理学療法士・作業療法士の国家試験が実施されました.つまり,わが国に理学療法土・作業療法土が誕生して半世紀が経過したととになります.そして,この間に11万人以上の理学療法土,および6万人以上の作業療法土が誕生しており,今日の医療には欠かせないリハビリテション専門職として,様々芯医療現場で活躍しています.

このように数多くのリハビリテーション専門職わf世の中に輩出されている現在,量的にはある程度充足されつつあるものの,果たして質的には日進月歩の医療に十分に対応できているでしょうか.現在,リハビリテーションは超急性期といわれる救急・集中治療から在宅までと幅広い領域にかかわるようになり,それに伴って対象疾患も多種多様に怠っています目したがってこれらのこーズに対応するためには,患者の状態を評価によって的確に捉え,その結果に基づ、いた適切芯治療を行っていくといった一連のプロセスを見直す必要カfあると思います.

リハビリテーションは,評価に始まり評価に終わるといっても過言ではありませんすなわち評価を抜きにして治療プログラムの立案はできませんし,実施した治療の効果を判定するためには再評価が必要になります.とのような背景から,今回,評価をテマに,臨床に即した実践的で,かっこれまでにはなかった画期的な書籍を企画しました.

本書『リハビリテーション・ポケットナビ今日からなれる!評価の達人jは,単なるリハビリテーションにおける評価法をまとめた書籍ではありませんHopとして基本と怠る知識, Stepとしてさらに理解を深める内容,そしてJumpとして実践的怠スキルを身につける応用的内容と,段階的にレベルアップしている構成に怠っています.そしてこの中には,著者である玉木彰と高橋仁美がこれまでの長年にわたる臨床経験から得たものをベースに,これから理学療法土・作業療法土などを目指す学生諸君や,まだ比較的臨床経験の浅い理学療法士・作業療法士たちに伝えたいメッセージをたくさん込めました特に, I魂の一言! Jには,我々が最も伝えたいことを率直芯言葉で表現しています.ぜひ本書を参考にしていただき,臨床における患者の評価・治療に役立ててもらえれば幸いです.

最後になりましたが.本書は企画から執筆までに長い時聞をかけ,何度も議論しながら練り直し,ようやく刊行まで辿り着きましたこれまで粘り強く編集に尽力いただいた中山書店編集部の木村純子氏に感謝の意を表します.


2015年3月

玉木彰
高橋仁美

目次

1章 評価の意味を考える (玉木 彰)

1 問題点をみつけるために評価をする

2 評価が目的ではない.評価から得られたことをどう活かすかを考える

2章 実践で役立つ医療面接(問診)の仕方 (高橋仁美)

1 医療面接(問診)のポイント

2 「ボトムアップ」と「トップダウン」の2つの評価過程

3 医療面接(問診)における傾聴

3章 リハビリテーションに活かす評価

1 バイタルサイン (高橋仁美)

 脈拍

 血圧

 呼吸

 体温

 JUMP 実践で使えるスキルを身につけよう

  1 バイタルチェック中に意識消失!?

  2 緊急時,脈はどこでとる?

  3 ショックの見極め方

  4 血圧の左右差がある場合にどうするか?

  5 上肢での血圧測定を避けたほうがよい患者は?

  6 脈圧や平均血圧から読み取れること

  7 聴診間隙にだまされない!

  8 会話の状態から呼吸数が推定できる

  9 呼吸の評価は3点セットで

  10 呼吸数は急変を予測する一番の指標

  11 高齢者の微熱を軽くみない

  12 発熱時には体温以外のバイタルにも注意する

2 形態計測 (高橋仁美)

 身長

 体重

 体格指数

 皮脂厚

 四肢長

 断端長

 周径

  (1)胸囲

  (2)腹囲

  (3)四肢周径

  (4)断端周径

 JUMP 実践で使えるスキルを身につけよう

  1 立位で測定できない患者の身長をどう求めるか?

  2 四肢切断者の実体重をどう求めるか?

  3 寝たきりの患者の体重をどう求めるか?

  4 高齢者のBMIをどう捉えるか?

  5 皮脂厚を正確に測定するためのポイント

  6 四肢長を正確に測定するためのポイント

  7 周径データの応用例:胸郭拡張差の測定

  8 腹囲とBMIの関連

  9 四肢周径の測定で精度を高めるポイント

  10 断端周径の測定とコンプレッション値

3 関節可動域測定(ROM-T) (高橋仁美)

 JUMP 実践で使えるスキルを身につけよう

  1 間違いやすい「回内」と「回外」

  2 肩関節屈曲の測定時の注意

  3 測定の前にスクリーニングを行う

  4 膝関節の屈曲を目測してみよう

  5 肘関節の屈曲も目測してみよう

  6 肩関節の可動域制限:肢位による内外旋の制限因子

  7 可動域改善のためのアプローチ(1):結髪・結帯動作

  8 可動域改善のためのアプローチ(2):肘関節の例

  9 下腿三頭筋の短縮の評価

  10 ハムストリングスの短縮の評価

  11 大腿四頭筋の短縮の評価(Ely test)

  12 腸腰筋の短縮の評価(Thomas test)

  13 動作観察による関節可動域評価

  14 距離法による関節可動域の評価

  15 代償運動が生じたときの「固定」の注意点

  16 筋緊張による影響を緩和させる

4 徒手筋力検査(MMT) (高橋仁美)

 JUMP 実践で使えるスキルを身につけよう

  1 測定前にまず,筋力を“予測”する

  2 拮抗筋の状態を確認する

  3 テスト部位を急激に圧迫してはいけない

  4 抵抗のかけ方のポイント

  5 術後患者への抵抗のかけ方

  6 最大筋力の評価法

  7 測定の精度を上げるための工夫

  8 筋力のおおよその見立て方

  9 代償運動がみられた場合にどうするか?

  10 対応の難しい患者の場合

  11 検査の実施が困難な患者の場合

5 痛みの評価 (高橋仁美)

 痛みの分類

 痛みの強度

 痛みの性質

 痛みの局在性

 疼痛閾値

 痛みによる行動変容

 痛みの心理的要因

 痛みのQOL評価

 問診

 視診(観察)

 運動検査

 触診

 JUMP 実践で使えるスキルを身につけよう

  1 いくつかの方法を組み合わせて評価する

  2 どの時点からが「慢性痛」か?

  3 痛みを客観的に表示する

  4 痛みの包括的評価

  5 覚えておきたい「痛み」に関する表現

  6 「痛みの原因」と「痛みそのもの」を分けて評価する

  7 認知機能が低下した患者に使用可能な尺度

  8 痛みを訴えられない患者の評価

  9 痛みの評価で今後求められること

6 感覚検査 (玉木 彰)

 触覚<表在感覚>

 痛覚<表在感覚>

 温度覚<表在感覚>

 運動覚<深部感覚>

 位置覚<深部感覚>

 振動覚<深部感覚>

 立体感覚<複合感覚>

 2点識別覚<複合感覚>

 皮膚書字覚<複合感覚>

 痛み・しびれ<異常感覚>

 めまい<異常感覚>

 JUMP 実践で使えるスキルを身につけよう

  1 感覚は「感情」や「環境」にも影響される

  2 脳卒中患者の痛みとしびれ

  3 人工関節置換術後患者の感覚障害に注意する

  4 脊髄損傷患者に対する感覚検査

  5 深部感覚とバランス機能

7 反射検査 (玉木 彰)

 深部(腱)反射

 表在反射

 病的反射

 クローヌス(間代)

 JUMP 実践で使えるスキルを身につけよう

  1 反射を利用した治療法

  2 反射の減弱・消失時には反射増強法を実施する

  3 バビンスキー反射の変法

  4 ホフマン反射とトレムナー反射の違い

8 筋緊張検査 (玉木 彰)

 安静時筋緊張検査

 他動運動での筋緊張検査

 動作時筋緊張検査

 JUMP 実践で使えるスキルを身につけよう

  1 「 姿勢反射」のメカニズム

  2 「 ジャックナイフ現象」「歯車様現象」とはどんな状態か?

  3 パーキンソン病患者では,薬のon・off時で筋緊張がまったく異なる

  4 脳卒中では,急性期の筋緊張低下から,経過に伴って徐々に筋緊張の変化がみられる

  5 筋緊張の低下・亢進が動作に与える影響

9 日常生活活動(ADL)検査 (玉木 彰)

 基本的ADL

 手段的ADL

 疾患特異的ADL

 JUMP 実践で使えるスキルを身につけよう

  1 ADL検査では実際に動作を見たうえで判断する

  2 「できるADL」と「しているADL」との間にはギャップがある

  3 ADL評価表の点数が満点だったら,「問題がない」と言えるのか?

  4 どう可能なのか,どう不可能なのかをしっかり評価する

  5 包括的評価表では,疾患に関係するADL能力が把握できない

10 姿勢・動作・歩行の観察・分析 (玉木 彰)

 姿勢

  (1)立位姿勢

  (2)座位姿勢

 動作

  (1)背臥位からの寝返り

  (2)背臥位からの起き上がり

  (3)座位からの立ち上がり

  (4)ベッド上(座位)から車椅子への移動

 歩行

  (1)歩き始め—立位からの一歩踏み出し

  (2)歩行

 JUMP 実践で使えるスキルを身につけよう

  1 パーキンソン病患者の歩行の特徴

  2 運動失調のある患者の歩行の特徴

  3 大腿四頭筋麻痺(筋力低下)のある患者の歩行の特徴

  4 前脛骨筋麻痺のある患者の歩行の特徴

  5 疼痛性跛行の特徴

  6 立ち上がりの介助(重心移動)をする際のポイント

  7 歩行練習の際の重心の誘導

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書籍情報

  • ISBN:9784521741536
  • ページ数:260頁
  • 書籍発行日:2015年4月
  • 電子版発売日:2022年6月1日
  • 判:新書判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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