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- Dr.長澤の腎問答
商品情報
内容
そんな腎臓領域の諸問題についてDr.長澤が回答します
「高齢のネフローゼ症候群に対してエンピリカル治療を行ってよいですか?」「じわじわ下がる腎機能は何をチェックすればよいですか?」「Qbを上げるデメリットを教えてください」等々,ガイドラインには書かれていないものの何となくルーチンで行っていたり,周囲に訊ける相手がいなかったりするような腎臓領域の疑問について,Dr.長澤が大量の文献を踏まえつつ丁寧に回答します.
※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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序文
はじめに
東北大学の腎臓・高血圧・内分泌科の長澤 将(たすく)です.
前著の『Dr.長澤の腎臓内科外来実況中継』では,ガイドラインなどをベースに標準的な治療を提供できるよう作りましたが,今回の本では一歩突っ込んだ内容を書きました.
「問答」とあるように,よく聞かれる質問で,ガイドラインなどでは答えにくい部分に注目して30の項目を選び出しました(1日一つをしっかり読んでいただければ1カ月楽しめると思います).
この各章のタイトルをご覧になっていただき,皆様はどのような事を考えているでしょうか? 日常臨床でなんとなくルーチンで行っていたり,深く考えたことがなかったりするかもしれません.これらテーマは,私が20年間かけてコツコツと調べた文献などを参考に意見をつけています(論文はできるだけ最新のモノを選ぶようにしました).
本書をオススメする対象としては腎臓内科や透析医療などの専攻医.腎臓内科や透析医療にコミットする看護師,栄養士,臨床工学技士.もっと突っ込んだ話を聞きたい向学心のある方がよろしいかと思います
本書の上梓にあたり,『「論文にしよう!」と指導医に言われた時にまず読む本』『カニでもわかる水・電解質』『Dr.長澤の腎臓内科外来実況中継』に続いて編集を担当していただいた中外医学社の岩松宏典様,今回も非常に手間のかかる校正を担当していただいた輿石祐輝様,素敵な装丁を担当していただいた大塚千佳子様に感謝申し上げます.
これまでの本のように7回読んでいただければとは申し上げませんが,ここに書いてある私の意見も鵜呑みにせず,批判的に読んでいただき,さらに勉強して日常臨床のレベルを上げていただければと思います.
2022年5月
長澤 将
目次
1 高齢のネフローゼ症候群に対してエンピリカル治療をしてよいですか
2 腎生検なしでネフローゼ症候群を治療してよいですか
3 皆さんの施設では腎生検後の安静をどうしていますか
4 MCNSの再発についての免疫抑制剤の量はどうしていますか
5 尿タンパク陽性は紹介したほうがよいですか
6 IgA腎症を疑う検査値などはあるでしょうか
7 CKDへRAA系降圧薬の使い方と,使い分けを教えてください
8 何をしても下がらない血圧に2剤目のCa受容体拮抗薬を入れるのはどうですか
9 減塩をチェックする方法はありますか
10 SGLT2阻害薬がよいと聞いたので使い方を教えてください
11 専門医に紹介しようと思っているけれど行ってくれない患者さんにはどうすればよいですか
12 透析を拒否する患者がいるのですがどうすればよいですか
13 腎機能による薬剤調整(シックデイルール)について教えてください
14 じわじわ下がる腎機能は何をチェックすればよいですか
15 尿酸の治療を腎臓専門医はどう考えていますか
16 慢性腎臓病でなかなか改善しない浮腫について対応を教えてください
17 CKDに対して水分摂取を励行したほうがよいでしょうか
18 どのようにCKD患者に低タンパク食を勧めればよいでしょうか
19 慢性腎臓病の運動療法とは何ですか
20 ESA製剤,HIF-PH阻害薬の使い分けを教えてください
21 難治性の腎性貧血はESA製剤増量でしょうか
22 透析患者のドライウエイトをhANPだけで決めてよいですか
23 透析患者の難治性高血圧にはどの降圧剤がよいですか
24 透析患者に利尿薬が出ているのですが続けてよいものでしょうか
25 透析患者に一番よいP吸着薬は何ですか
26 Qbを上げるデメリットを教えてください
27 ECUMって本当に血圧が下がらないでしょうか
28 糖尿病患者がしばしば尿細管アシドーシスになりますがなぜでしょうか
29 高K血症に対してどのK吸着薬がよいでしょうか
30 低Na血症に対して3%食塩水を投与しようと思いますが,どのタイミングがよいでしょうか
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書籍情報
- ISBN:9784498224803
- ページ数:130頁
- 書籍発行日:2022年6月
- 電子版発売日:2022年5月30日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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