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- 医学のあゆみ284巻11号 生体内リプログラミングによる個体生命機能の制御
商品情報
内容
・iPS細胞の樹立成功に代表されるように,一過性の転写因子の発現誘導により転写ネットワークの書き換えが可能であり,さまざまな細胞種において細胞アイデンティティの転換,すなわちリプログラミングが実証されている.
・生体内リプログラミング技術の進歩により,細胞運命転換を介した個体生命機能への人為的な介入が可能であることが示され,再生医療の開発のみならず,さまざまな疾患に対する治療戦略開発にも適用されつつある.
・本特集では,生体内リプログラミングによる生命機能制御の可能性やその疾患研究への応用,さらにはリプログラミング技術により解明された臓器機能の恒常性維持機構の知見について,最新の研究成果を解説いただく.
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序文
はじめに
多種多様な細胞から構成される多細胞生物の細胞運命は安定的に維持されており,臓器・組織の機能が保たれている.一方で,細胞分化異常など細胞運命の制御異常は,がんをはじめとするさまざまな疾患の原因となる.個々に異なる細胞のアイデンティティは,エピゲノム制御と転写因子が協調して形成する転写ネットワークにより維持されている.iPS 細胞の樹立成功に代表されるように,一過性の転写因子の発現誘導により転写ネットワークの書き換えが可能であり,さまざまな細胞種において細胞アイデンティティの転換,すなわち,リプログラミングが実証されている.近年,このような細胞運命転換技術を生体に応用する生体内リプログラミングの試みが盛んに行われている.実際に,生体内リプログラミング技術の進歩により,細胞運命転換を介した個体生命機能への人為的な介入が可能であることが示され,再生医療の開発のみならず,さまざまな疾患に対する治療戦略開発にも適用されつつある.また,リプログラミング技術による細胞運命の摂動に対する生体組織応答を解析することで,個体レベルでの組織機能の恒常性維持機構の理解も深化している.
本特集では,生体内リプログラミング技術を応用した研究において世界を牽引する研究者をお招きし,多様な臓器,疾患を対象とした研究の紹介をお願いした.生体内リプログラミングによる生命機能制御の可能性やその疾患研究への応用,さらにはリプログラミング技術により解明された臓器機能の恒常性維持機構に関する知見について,最新の研究成果を解説いただいた.本特集が,多細胞生物における個体生命機能の維持やその破綻による疾患発症メカニズムの理解のみならず,細胞運命転換による革新的な再生医療や疾患治療法の開発,さらには組織の若返りなど,個体レベルでの生命機能制御の可能性を考える一助となれば嬉しく思う.
企画:山田泰広(東京大学大学院医学系研究科病因・病理学専攻分子病理学分野)
目次
特集 生体内リプログラミングによる個体生命機能の制御
はじめに 山田泰広
ダイレクトリプログラミングによる心筋再生 仲野晃司・他
リプログラミングによる免疫応答制御 吉村昭彦
リプログラミングによる神経再生 岩本昌和・他
Plagl2発現誘導およびDyrk1a発現抑制による老化神経幹細胞の機能的な若返り 貝瀬 峻・影山龍一郎
生体内ダイレクトリプログラミングによる皮膚再生 森脇裕太・他
生体内リプログラミングによる膵島細胞の増殖誘導 鶴町真也・他
連載
医療DX ─ 進展するデジタル医療に関する最新動向と関連知識 12
不眠医療のデジタルトランスフォーメーション 山本慎太郎・他
救急で出会ったこんな症例 ─ マイナーエマージェンシー対応のススメ❷
海でのトラブル ─ 毒と棘 鷹栖相崇
TOPICS
癌・腫瘍学
がんが宿主の肝臓に異常をもたらすメカニズム 河岡慎平
免疫学
CD300a阻害による脳梗塞後の神経障害の軽減 小泉仁志・他
FORUM
医療MaaS ─ 医療と移動の押韻❻
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書籍情報
- ISBN:9784006028411
- ページ数:70頁
- 書籍発行日:2023年3月
- 電子版発売日:2023年3月13日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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