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- 泌尿器外科 2023年5月号（Vol.36 No.5）【特集】必見！ 手術に役立つイメージング技術
商品情報
内容
前立腺癌におけるICG を用いたリンパ節郭清術の実際／尿路上皮癌 光力学診断（PDD）の現在，そして未来／MRI/US fusion 前立腺生検の適応と実際 ほか
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序文
序文
腹腔鏡手術，ロボット支援手術が当たり前のように行われる時代，それと並行して術前・術中のイメージングシステムも飛躍的に進歩しました。今回の特集ではこれらのイメージングの最新の話題を，原理，現状，症例提示，将来の展望等の観点から第一線の先生方に解説いただきました。
新保先生（聖路加国際病院）には前立腺癌におけるICG を用いたリンパ節郭清について解説いただきました。術中ICG を用いることにより，従来in situ での観察が困難であった前立腺からのリンパ流，リンパ節の観察がreal time に行えるようになり，今後その臨床応用が期待されるところです。ICG を用いたリンパ節郭清の有用性と意義，課題が述べられています。
三宅先生（奈良県立医科大学）には尿路上皮癌のアミノレブリン酸を用いた光学診断（PDD）について解説いただきました。PDD 補助下TURBT は近年本邦での臨床に深く浸透しつつあります。原理，留意点について述べてもらうとともに，将来展望について詳説いただきました。
小林先生（東京医科歯科大学）にはMRI/US fusion 前立腺生検について解説いただきました。2022 年に保険算定されるようになり今後この手技が広く本邦に広まるものと思います。本稿では典型的な2 症例を例にとって，fusion 生検について実際的な話を述べていただきました。
次いで手術を補助する2 つのAI の話題です。1 つ目は池田先生（筑波大学）にお願いしました。膀胱内視鏡検査に人工知能を用いてその診断能を高める，という研究です。内視鏡診断の精度が高まれば，筋層非浸潤性膀胱癌の治療成績の向上が期待されます。
2 つ目は竹中先生（国立がん研究センター東病院）です。内視鏡外科手術のスキルをAIで評価するというものです。個人的にはこれにより内視鏡手術の技能獲得が系統的，科学的に行われ，スキル向上に役立つのではないかと期待しています。
最後は大竹先生（横浜市立大学）に腹腔鏡手術でのvirtual reality 応用について述べていただきました。横浜市立大学では古くからこの問題に取り組まれ，この分野をリードされています。今回は最新情報を解説いただきました。
本特集ではいずれの論文でも最先端の技術が詳しくわかりやすく解説されています。この企画が明日からの日常診療に少しでも立てれば幸いです。
2023年4月
東京大学大学院医学系研究科泌尿器外科学分野
久米 春喜
目次
特集 必見！ 手術に役立つイメージング技術
序文 東京大学大学院医学系研究科泌尿器外科学分野 久米 春喜
前立腺癌におけるICG を用いたリンパ節郭清術の実際 聖路加国際病院泌尿器科 新保 正貴，他
尿路上皮癌 光力学診断（PDD）の現在，そして未来 奈良県立医科大学泌尿器科 三宅 牧人，他
MRI/US fusion 前立腺生検の適応と実際 東京医科歯科大学大学院腎泌尿器外科学 小林 正貴，他
人工知能を用いた膀胱内視鏡検査支援システム 筑波大学医学医療系腎泌尿器外科 池田 篤史，他
内視鏡外科手術におけるAI 自動手術技能評価システムの構築 国立がん研究センター東病院医療機器開発推進部門 竹中 慎，他
腹腔鏡手術におけるVR シミュレーターの開発とその発展 横浜市立大学医学研究科泌尿器科学 大竹 慎二，他
連載
第147回 泌尿器科領域におけるトラブルシューティング
ロボット支援手術（RARP）におけるポートサイトヘルニアを予防するための試み 広島大学大学院医系科学研究科腎泌尿器科学 北野 弘之，他
症例報告
オピオイド使用を拒否した進行性前立腺癌患者に外照射とRa-223 の併用で疼痛を緩和した1 例 新久喜総合病院緩和ケアチーム 牧野 壮壱，他
地方会
第415～417回 日本泌尿器科学会北海道地方会
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書籍情報
- ISBN：9784019203605
- ページ数：74頁
- 書籍発行日：2023年5月
- 電子版発売日：2023年6月2日
- 判：A4判
- 種別：eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数：3
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