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- 救急・集中治療(35巻2号) 輸液管理のすべて
商品情報
内容
救急・集中治療領域の「輸液管理」に長年携わっている各領域の専門家が、Q&A形式でわかりやすく解説。臨床の場で大いに役立つ知識と経験が網羅されており、急性期医療の輸液に関わる方必携の一冊です。
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序文
輸液管理のすべて
̶研修医からの質問257 ̶
輸液管理は,周術期や救急・集中治療領域の患者管理において治療の根幹をなすものであり,様々な病態において輸液管理法の違いが患者予後に影響する可能性も指摘されています.目の前の患者に対して,どの輸液製剤をどれくらい使用すべきか,何を指標に輸液投与量を調整すればよいのか,輸液管理における目標はどこに設定するのか,これらの疑問は,日々の診療のなかで繰り返し生じるものでありますが,適切な回答を即座に導き出すのが難しい場面は多いものと思われます.しかし,患者の状態が目まぐるしく変化する急性期医療の現場においては,これらの疑問に対する明確な回答をすぐに提示できなければ,患者予後を改善することはできません.よって,急性期医療に携わる医師が,あらゆる場面において適切な輸液管理を行うための手引書が必要であり,本特集はその手引書となるべく企画されました.
本特集はいくつかの大項目に分かれており,「Ⅰ.Basic 編」では,輸液管理を行ううえでの基礎的知識をまとめ,「Ⅱ.蘇生・ショック 編」では,様々な原因によるショック患者に対する輸液管理に焦点をあてています.「Ⅲ.急性期病態 編」では,救急・集中治療におけるあらゆる急性期患者に対応できるよう構成されており,「Ⅳ.周術期管理 編」では,様々な手術患者に対する適切な輸液管理を網羅しています.また「Ⅴ.輸液・輸血療法に関する疑問」では,誰もが一度は抱いたことのある5 つの重要な疑問に対して,明確な回答が提示されています.
急性期医療の第一線でご活躍されている超一流の先生方に執筆を依頼し,その知識と経験が集約された充実した内容となっております.急性期医療における輸液管理のバイブルとして,臨床の場でご活用頂ければ幸いです.
特集編集 鈴木武志 東海大学医学部医学科外科学系 麻酔科
目次
I.Basic 編
輸液管理とは? —輸液管理に必要な基礎知識—
輸液製剤の種類,その特徴と選択
術前と術中の輸液管理
酸塩基平衡異常,電解質異常
経静脈栄養の種類とその適応
II.蘇生・ショック 編
心肺停止蘇生中ならびに蘇生後の輸液管理
出血性ショック患者の輸液管理
心原性ショック患者の輸液管理
敗血症性ショック患者の輸液管理
III.急性期病態 編
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者の輸液管理
慢性閉塞性肺疾患(COPD)急性増悪時の輸液管理
重症の気管支喘息急性増悪患者の輸液管理
広範囲熱傷患者の輸液管理
熱中症患者の輸液管理
多発外傷患者の輸液管理
脳挫傷患者の輸液管理
くも膜下出血患者の輸液管理
脳梗塞患者の輸液管理
急性腎障害患者の輸液管理
慢性腎不全患者の輸液管理
糖尿病性昏睡患者の輸液管理
急性心筋梗塞患者の輸液管理
慢性心不全患者の輸液管理
重症急性膵炎患者の輸液管理
急性肝不全患者の輸液管理
横紋筋融解症患者の輸液管理
尿崩症・SIADH患者の輸液管理
小児脱水患者の輸液管理
IV.周術期管理 編
脳神経外科手術患者の周術期輸液管理
心臓血管外科手術患者の周術期輸液管理
食道癌手術患者の周術期輸液管理
肝臓・膵臓外科手術患者の周術期輸液管理
肺外科手術患者の周術期輸液管理
腸閉塞手術患者の周術期輸液管理
生体肝移植手術患者の周術期輸液管理
腎移植手術患者の周術期輸液管理
ロボット支援下泌尿器科手術患者の周術期輸液管理
遊離皮弁再建手術患者の周術期輸液管理
V.輸液・輸血療法に関する疑問
代用血漿製剤を使用すべき患者と,そのタイミングについてはどう考えるべきか?
アルブミン製剤を使用すべき患者と,そのタイミングについてはどう考えるべきか?
重症患者に対する輸血療法開始のタイミングはどう考えるべきか?
重症患者における制限的輸液管理は行うべきか?
経静脈栄養を開始するタイミングはどう考えるべきか?
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書籍情報
- ISBN:9784883785780
- ページ数:304頁
- 書籍発行日:2023年6月
- 電子版発売日:2023年8月15日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:2
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