医学のあゆみ285巻13号 メタバースの医療への展開

  • ページ数 : 70頁
  • 書籍発行日 : 2023年6月
  • 電子版発売日 : 2023年6月21日
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商品情報

内容

企画:小山博史(東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻臨床情報工学)
・未来社会に画期的な革新をもたらすプラットフォームと期待されるメタバースは,仮想世界であるDigital Twin型と仮想空間に複数のアバターが社会活動できるCollaboration型に大別される.
・メタバースは,医学生や医療専門家にリアルなシミュレーションや講義,共同学習体験へのアクセスを提供し,医学教育を変革する可能性があるが,メタバース内でのプライバシー保護やセキュリティへの懸念もある.
・本特集では,メタバースの医学教育分野(診断,外科教育とVR,手術支援などの)への取り組みを中心に紹介するほか,緩和医療,母子保健,認知症などへの応用についてもトップランナーに最新知見を紹介いただく.

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序文

はじめに

メタバースは,未来社会に画期的なイノベーションをもたらすプラットフォームとして近年期待が高まっている.しかし,本当にメタバースは未来医療に対して有益なものとなりうるのであろうか.

メタバースは大きくDigital Twin 型とCollaboration 型に分けることができる.DigitalTwin 型メタバースとは,主に現実世界の構造や機能をそのままデジタル化して構築された仮想世界(mirror world)であり,Collaboration 型メタバースとは,主に仮想空間に複数のアバター(デジタル化された自分の化身)が社会活動(特に共同作業)できるものである.

メタバースは,医学生や医療専門家にリアルなシミュレーションや講義,共同学習体験への比類ないアクセスを提供することで,医学教育を変革する可能性を有する.メタバース内で,医学生や専門家が世界中の学生や専門家とコラボレーションでき,自宅や教室にいながらにして,その分野の最高の専門家から学ぶことも可能となる.このような新しい学習環境は,医療に必要な知識やスキルを身につけるだけでなく,グローバルな人的交流も促進させ,新しい治療法や医療技術の開発を加速させ,最終的には世界中の患者や医療制度に大きな恩恵をもたらす可能性もある.このため,メタバースを有効に利活用できるメタバースリテラシーが求められる.

一方,メタバース内でのプライバシー保護やセキュリティに関する懸念も高い.参加者のプライバシーや患者の機密情報を確実に保護することは非常に重要であり,医療機関のみならずサービスを提供するプラットフォーマーは倫理や規制などを遵守し,ブロックチェーン技術導入などの強固なサイバーセキュリティ対策を実施する必要がある.

本特集ではメタバースの医学教育への取り組みを中心に,第一線の専門の方々から著述いただいた.ご協力をいただいた諸先生方には,ここに厚く御礼申し上げます.


企画:小山博史(東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻臨床情報工学)

目次

特集

はじめに

メタバースの情報技術―VRけん玉トレーニングシステムの医学教育への応用

メタバース×診断の可能性

メタバースと医学教育―未来の医師養成の新たな展開

外科教育とVR(仮想現実),メタバース

メタバースやXRの手術支援

メタバースと緩和医療―VR空間を通じた患者のピアサポート

認知症にやさしい地域づくりを目指したVRの教育的活用

母子保健分野でのメタバースの活用

メンタルヘルスにおけるメタバースの可能性と留意点

連載

救急で出会ったこんな症例―マイナーエマージェンシー対応のススメ(12)

ヘビ咬傷のあれこれ:鑑別編1―マムシとアオダイショウ

医療システムの質・効率・公正―医療経済学の新たな展開(3)

NDBを用いた地域医療の質指標の開発療の質指標の開発

TOPICS

生化学・分子生物学

TIA-1プリオン様ドメインのALS変異は高度に凝縮した病原体構造を誘起する

薬理学・毒性学

経口抗凝固薬の間質性肺炎リスク

FORUM

AI・ビッグデータを用いた新規疾病発症予測搭載・次世代健診システムの構築と運用

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書籍情報

  • ISBN:9784006028513
  • ページ数:70頁
  • 書籍発行日:2023年6月
  • 電子版発売日:2023年6月21日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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