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上部消化管内視鏡診断の基本とコツ~内視鏡検査の「実際どうする?」をエキスパートがすべて解決

  • ページ数 : 317頁
  • 書籍発行日 : 2023年4月
  • 電子版発売日 : 2023年3月30日
7,920
(税込)
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商品情報

内容

上部消化管の内視鏡診断の観察ポイント・現場での疑問を解説!
食道・胃・十二指腸の内視鏡診断に挑む前に必要な知識,白色光・IEEなど観察のポイントに加えて,しっかり病理も解説.「実際どうなの?」が解決できるQ&Aも多数収録.自信を持って内視鏡を握れるようになる!

あわせて読む → 「基本とコツ」シリーズ

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序文

編集のことば


羊土社より2019年に「大腸内視鏡診断の基本とコツ」,2020年に「大腸EMR・ESDの基本とコツ」(ともに監修 田中信治先生,編集 永田信二先生・岡志郎先生)が発刊され,大好評を博した.次は上部消化管ということで,2022 年に「食道・胃・十二指腸ESD の基本とコツ」(監修 小野裕之先生,編集 上堂文也先生・小田一郎先生・矢野友規先生・滝沢)を発刊していただいた.

そして今回,「基本とコツ」シリーズの締めくくりとして“上部内視鏡診断の本”の企画をいただいた.診断といえばこのお二人ということで,2015年に新潟ではじめてお会いした際(写真)に衝撃を受けた市原先生と濱本先生に編集者として加わっていただいた.さらに内視鏡診断の知識と情熱がものすごい北海道内の新進気鋭バリバリの先生方にご執筆をお願いし,知識と技術を惜しみなく披露していただいた.

診断の本はともすれば堅苦しく難しい内容になってしまう場合もあるが,本書では写真やイラストをふんだんに織り交ぜることにより,文字で読んだことをすぐ具体的にイメージしやすく,教科書というよりは読むのが楽しく臨床ですぐに役に立つ実践書となっている.また,本書の最も大きな特徴としては,これまでのシリーズと同様に,事前に全国の内視鏡医に日頃の疑問を募集し,それらについて詳しく回答されており,「今さら聞けない…」「実際のところどうなの?」「エキスパートはどうしているの?」など,あまりこれまでの成書には記載されてこなかった内容にも深く踏み込んでいる.

以上のように本書は「上部消化管内視鏡診断の新しいバイブル」として,初学者からエキスパートまで,ぜひ一度通読していただきたい素晴らしい本になったと確信している.トレーニング中の若い先生はもちろん,中堅や上級の先生にも知識の補強にお役立ちできればこのうえない喜びである.

最後に非常にお忙しい中,執筆をお引き受けいただいた先生方とこのような機会を与えていただいた鈴木美奈子様,中田志保子様をはじめとする羊土社の関係者の皆様方に厚く御礼申し上げる次第である.


2023年3月

交雄会新さっぽろ病院 内視鏡センター長
滝沢耕平




編集のことば


2021年末,滝沢先生から書籍編集のお声かけをいただいた.

ついにそんな年代になったかと感慨深くなりつつも,ワクワクしながら「自分が後期研修医だったら手に取って買う教科書って何だろう」と思いを馳せた.私の故郷,北海道は広大な土地柄から,研究会・学会参加などのハードルがきわめて高い地域があり,教材へのアクセスが容易ではないことはしばしばである.一緒に働き,指導もした後輩達は北海道内をはじめとした全国津々浦々に散らばり,各地域で時々悩みながら診療しているようだ.どこの医局・チームでもありふれた光景だろうが,若手の先生,後期研修中の先生方は今もときどき悩みつつ内視鏡を握っていることだろう.

ふと,自分の過去を思い返してみた.後期研修の頃も出張先で1人だったときも,上司たちに電話ですぐ相談できたからなんとか乗り切れたシーンもあった.遠くからでも背中を押したり,STOP をかけてくれたり,解決の道筋をつけてくれたことが嬉しく,頼もしかった.上司の助言を頼りに,ときに薄氷を踏むような思いで乗り越えた状況も幾度となくあった.

しかし,いつでも誰かと相談できる環境にいる研修医ばかりではないだろう.

自分だったら,そんなときも寄りどころとなる本があれば手にとっただろうし,嬉しく読みふけっただろう.そんな細かなところに手がとどく本になるように,何が不安でわからないのか全国から質問を集め,各項目にCQ としてちりばめられているのも,この本の特徴である.答えのない問いにも向き合ったつもりであり,ぜひご一読いただきたい.

読後に「頑張れるかも!」とちょっと自信がつく手助けができたらいいなぁ,それがこの本に私が掛ける思いであり,編者・著者陣の共通の思いであろう.苦悩してきたベテラン医師,著者陣の軌跡を眺め,読者の診療が少しでもレベルアップできたら望外の喜びである.


2023年3月

仙台厚生病院 消化器内科
濱本英剛




編集のことば


公益を意識した文章を世に出すにあたっては,書いたものからどれだけ「自分」を消すか,というのが1 つのキーポイントかもしれません.かつての新聞記者は,入社して最初に「感想文を書くな.自分を出すな」と習ったそうです.パブリックに発信する記事内に「個人の感想」はジャマなのでしょうね.

医学論文や成書にも同様のことがいえます.例えば,論文には考察という欄がありますが,考える・察するという字面を真に受けて自由に連想したものをつらつら書いてしまうとreject を食らいます.学術ではエビデンスこそが重要.「自分」を出してはいけません.

ただし…….

学術文献が「自分」を排除する一方,実臨床における疑問はいつだって,「自分」に近いところからスタートします.

医師は,臨床のど真ん中で,目の前の患者や手の中のデバイスから湧き出る,その場限りの疑問と戦わなければいけません.現場依存的で,ニュアンスまみれで,成書の索引やMeSH term として用いられる硬い学術用語では表しきれない,ゆるくて曖昧で,狭く深いクエスチョン.得てして,教科書のどこを引いたらいいかわからないし,ググろうにも何という単語で検索すればいいのか見当が付かない.これこそが,「クリニカル・クエスチョン(CQ)」です.

「自分」から湧き出た疑問を,硬く均したエビデンスで解決することはときに困難です.しかし,そこをめざしたのが本書であります.けっこうがんばりました.前線の医師から個別に浮かび上がってくるCQ をできるだけ多く集めて,1つ1つに個別具体的なエビデンスで立ち向かう.北海道で活躍する著者たちが,硬くなりすぎず,かつフランクにもなりすぎないギリギリのラインで回答を試みました.いい本になったと思います.

文章からにじみ出る,著者の方々の「自分」にもご着目ください.エビデンスを丁寧に積み上げているところの脇の辺りに,ナラティブがいい感じでちりばめられていますので.


JA 北海道厚生連札幌厚生病院 病理診断科
市原 真

目次

目次

編集のことば【滝沢耕平】

編集のことば【濱本英剛】

編集のことば【市原 真】

略語一覧

第1章 スコープを握る前に

1 上部消化管内視鏡での前処置【濱本英剛,髙橋慶太郎】

 Q.鎮静・鎮痛薬は症例や検査内容にあわせて種類や量を変更していますか?

2 スコープ・機器の設定【三橋 慧】

 Q1.IEEの使い分けがよくわかりません…

 Q2.スコープごとに設定を微調整していますか?

 Q3.拡大観察では黒フードを使いますか?

 Q4.各機種のスイッチ操作方法を教えてください

3 食道の解剖と病理【市原 真】

 Q1.食道病変の位置を記載する際に,Ut,Mt,Ltを厳密に把握するのが難しいのですが…

 Q2.門歯からの距離が,入れるときと抜くときとで異なることがあります.どちらを採用すればいいですか?【滝沢耕平】

 Q3.dysplasiaとintraepithelial neoplasia(IN)の違いをわかりやすく教えてください

4 胃の解剖と病理【市原 真】

 Q1.萎縮の進展に伴う化生の段階的変化がよくわからなくなります…

 Q2.内視鏡検査でU/M/Lと分けるにはどうすればいいですか?【原田 拓】

5 十二指腸の解剖と病理【市原 真】

6 クラシカルなスクリーニング法の心構え【濱本英剛】

 Q1.咽頭反射をあまりしないように,舌根にあたらないように検査をこころがけていますが,ずっと舌に力が入る患者さんはどうしたらうまく検査できますか?

 Q2.スクリーニングで生検すべき病変,シチュエーションとそうでないときを教えていただきたいです

7 精査時の内視鏡写真の撮り方【濱本英剛】

 Q.外科手術になりそうな病変には何をすればいいですか?

Column 酢酸+インジゴカルミン併用観察をオススメするシチュエーションと実際のやり方【濱本英剛】

8 切除標本の扱い方【濱本英剛】

 Q1.ESD標本をどれくらい伸ばしたらいいですか? 伸ばしすぎると問題がありますか?【市原 真】

 Q2.ESD後に標本をみても,どこからどこまでが癌かわからないです…【市原 真】

9 免疫染色【市原 真】

 Q1.Ki-67の意義を教えてください

 Q2.癌と腺腫の違いを免疫染色で見極められますか?

 Q3.胃底腺型腺癌や幽門腺腺腫など,混沌としている胃型形質をわかりやすく理解するにはどうしたらいいですか?

 Q4.MUCシリーズの免疫染色,コストはどれくらいかかりますか?

 Q5.粘液の免疫染色を病理医にお願いするときのコツはありますか?

 Q6.胃型の腫瘍を疑う病変でも免疫染色を追加してくれません.依頼しても抗体がないって…

10 アラカルト

 Q1.検診(対策型,任意型),スクリーニング,精査,術前検査におけるそれぞれの心構えや注意点を教えてください【鈴木 肇,前田 聡】

 Q2.一般病院でのスクリーニング検査や内視鏡検診で許容されるレベルや必要な検査件数はどれくらいですか?【鈴木 肇,前田 聡】

 Q3.内視鏡検診を全例(経鼻も経口も)細径で行う先生がいます.感度,特異度などの点で問題ありませんか?【鈴木 肇,前田 聡】

 Q4.生検における患者さんの金額的負担はどれくらいですか?【鈴木 肇,前田 聡】

 Q5.腺腫と癌の違いって明確にわかるものでしょうか?【市原 真】

 Q6.癌の生検をするとき,癌と非腫瘍との境界部を生検したほうがいいですか?【市原 真】

 Q7.進行癌の生検って何個くらい採取すればいいですか?【市原 真】

Column AMBITIOUSについて【滝沢耕平】

第2章 胃

1 所見用語の整理【濱本英剛】

 Q1.0-Ⅱc+Ⅱaや0-Ⅱa+Ⅱcのような混合型の記載はどうすればいいですか?

 Q2.胃癌の肉眼型(特に進行癌)は意見がわかれることがあると思いますが,0-Ⅰ型か1型の判断基準について知りたいです

 Q3.atypiaとdysplasiaの違いを教えてください【市原 真】

2 所見の読み方【濱本英剛】

 Q1.ULの有無が難しいのですが,どうやって診断すればよいでしょうか?

 Q2.ULがあると転移リスクが上がるのはなぜですか?

3 色素やIEEを用いた拾い上げ診断【田沼徳真】

 Q1.インジゴカルミンは全例に撒布するべきですか?

 Q2.インジゴカルミン撒布後の拡大観察は必要ですか?

 Q3.よく最後にNBIで全体像を撮影していますが意味はあるでしょうか?

4 Helicobacter pylori(H. pylori)感染の内視鏡診断【吉井新二】

 Q1.萎縮のある胃とない胃で観察の注意点を変えていますか?

 Q2.萎縮の広がりがわかりにくいときはどう診断しますか?

5 腫瘍非腫瘍の鑑別(白色光)【田沼徳真】

6 腫瘍非腫瘍の鑑別,癌の範囲診断(IEE拡大)【濱本英剛,髙橋慶太郎】

 Q1.MESDA-Gはわかりやすいですが,具体的にirregularかどうかの判定に自信がありません…

 Q2.胃癌と胃腺腫のMS/MV patternの違い,炎症性との違いを教えてください

 Q3.拡大内視鏡で完全に範囲診断可能でしょうか? また,tub2手つなぎ型癌やsig,除菌後胃癌で上皮がかぶっている病変などではどうなんでしょうか?

7 深達度診断【田沼徳真】

 Q.陥凹型病変の深達度を正しく判断するポイントはありますか?

8 H. pylori除菌後胃癌【髙橋慶太郎,濱本英剛】

 Q1.除菌後胃癌発生のリスク因子を教えてください

 Q2.除菌後胃粘膜のスクリーニングのIEEの有用性について教えてください

 Q3.インジゴカルミン撒布は除菌後胃のスクリーニングには不向きでしょうか?

 Q4.除菌をすることで範囲診断が難しくなる症例があって困ります

 Q5.今さら聞きづらいのですけれど,腸上皮化生と癌の鑑別が難しいです…….除菌後の地図上発赤を時折,癌と誤認しそうになります

 Q6.除菌後胃癌の経過観察例で,進行癌になるまで経過が追えた症例はありますか?

9 H. pylori未感染胃癌【髙橋慶太郎,濱本英剛】

 Q1.胃底腺型腺癌などの胃型腫瘍では術前生検の正診率が低いと思いますが,生検を省略してESDしてもよいのでしょうか?

 Q2.胃底腺型腺癌と胃底腺粘膜型腺癌を疾患概念として分ける意味はあるのでしょうか?

 Q3.ラズベリー様腺胃腫瘍は生検するとよく消失してしまいますが,本当に診断的EMRをどんどん行ってもいいのですか?

10 H. pylori現感染胃癌【山本桂子】

11 困った状況を切り抜ける

 Q1.範囲診断が難しいときに一番使える観察法は何ですか?【南 伸弥】

 Q2.酢酸を使うタイミングや使うべき病変は何ですか?【南 伸弥】

 Q3.ESD前の陰性生検は必ず行った方がよいでしょうか?【小野尚子】

 Q4.進行胃癌の内視鏡検査時にはどんなことに注意すればよいですか?【原田 拓】

 Q5.早期胃癌を一年見逃したら,もうESDはできなくなるほど進行してしまいますか?【佐藤 龍】

 Q6.未分化型癌混在胃癌のリンパ節転移の可能性と治療方針を教えてください【原田 拓】

 Q7.分化度混在癌(SM1)の場合,eCuraの判定は最深部の組織型が分化型か未分化型かで決めるのでしょうか?【市原 真】

 Q8.残胃癌のESDを困難とする原因の1つである「縫合線」ですが,縫合線が不明瞭な場合の確認方法はありますか?【南 伸弥】

 Q9.小彎への生検がなかなかうまくできません.コツを教えてほしいです【佐藤 龍】

 Q10.生検を行うべき過形成ポリープの判断に悩みます【佐藤 龍】

 Q11.生検のGroup 2とGroup 4のニュアンスを教えてください【市原 真】

 Q12.Group 2はどれくらい癌の可能性があるのでしょうか?【市原 真】

 Q13.胃生検でGroup 2のときの対応はどうしていますか?【藤田朋紀】

 Q14.検体量が多ければGroup 2診断は少し減るでしょうか?【市原 真】

 Q15.組織型の診断に関しては内視鏡所見と生検結果のどちらを優先すればよいかを教えてください【原田 拓】

 Q16.胃癌を疑う病変ですが生検でGroup 3でした.生検する場所が悪かったのでしょうか?【小野尚子】

 Q17.生検ではGroup 3でしたが,胃癌を疑ったほうがよい内視鏡的特徴を教えてください【小野尚子】

 Q18.病理検査でも腺腫と低異型度の癌は鑑別が難しいと思います.腺腫で経過観察をされることがありますが,本当に大丈夫でしょうか?【市原 真】

 Q19.胃粘膜下腫瘍(SMT)をみつけた場合の追加検査の必要性や,追加検査が必要ない場合のフォロー期間について教えてください【藤田朋紀】

 Q20.MALTリンパ腫のWotherspoon分類とGELA分類の判断が難しいです…【市原 真】

Column 札幌胃と腸を診る会【田沼徳真】

第3章 食道

1 色素やIEEを用いた拾い上げ診断【五十嵐聖名子,田沼徳真】

 Q1.頸部食道はどのタイミングで観察しますか?

 Q2.NBIの設定はどうしていますか?

 Q3.NBIで病変を拾い上げるコツを教えてください

 Q4.拡大機能がついていない内視鏡でbrownish areaはどこまで拾い上げればよいでしょうか?

 Q5.食道表在癌の周りにもヨード不染帯が広がり,どこまで切除範囲にしたらよいかわかりません

 Q6.ヨード撒布から内視鏡治療までどのくらい期間を空けたらよいですか?

 Q7.ESD適応になりそうな病変は生検しないほうがいいですか?

2 腫瘍非腫瘍の鑑別【山本桂子】

 Q1.微小病変は生検すべきですか? 生検しないで様子をみるべきですか?

 Q2.バレット食道腺癌を疑い生検するタイミングが曖昧です

 Q3.バレット食道腺癌の深達度の読み方を教えてください

3 深達度診断(白色光)【住吉徹哉】

 Q.白色光観察,画像強調拡大内視鏡,EUSのどの所見により重きを置いたらよいのでしょうか?

4 深達度診断(IEE拡大)【山本桂子】

 Q1.Type B2血管なのか拡張したSECNなのか,悩んでしまいます…

 Q2.Type B3血管と深部の正常血管のちがいがわかりません…

5 困った状況を切り抜ける

 Q1.早期食道癌の内視鏡治療後の適切なサーベイランス間隔は?【南 伸弥】

 Q2.飲酒歴のあるフラッシャーの患者が禁酒した場合は,内視鏡フォローの間隔を延ばしてもよいのでしょうか?【平川昌宏】

 Q3.食道のintraepithelial neoplasiaの長期経過ってどうなるのでしょうか?【佐藤 龍】

 Q4.胃における粘膜萎縮の有無などのように,食道においても背景粘膜で記載した方がわかりやすくなる内容はあるのでしょうか?【平川昌宏】

 Q5.表在性食道癌深達度診断の際,特にどのような症例にEUSが有用でしょうか?【平川昌宏】

 Q6.頸部食道や右壁側など,水が溜まりにくい位置の腫瘍に対する細径プローブでのEUSはどうしたら上手くいきますか?【平川昌宏】

 Q7.食道GISTの好発部位はありますか?【藤田朋紀】

 Q8.食道SMTでは,ボーリング生検と超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)のどちらで診断されていますか?【藤田朋紀】

第4章 十二指腸

1 十二指腸でよく遭遇する病変と腫瘍の拾い上げ診断【三橋 慧】

 Q1.見落としの少ない十二指腸観察を教えてください

 Q2.十二指腸で視野を確保する方法は?

 Q3.十二指腸腺腫・腺癌を疑った場合,生検しないほうがよいのでしょうか?

 Q4.十二指腸腺腫は全例切除を勧めた方がよいのでしょうか?

2 腫瘍非腫瘍の鑑別(IEE拡大,白色光)【髙橋慶太郎】

 Q1.胃型,腸型腫瘍の鑑別はどのようにしたらよいでしょうか?

 Q2.十二指腸腫瘍における内視鏡診断においてVCL3とVCL4/5の区別はどのように行っているのでしょうか?

3 困った状況を切り抜ける【三橋 慧】

 Q1.SNADETの深達度診断のポイントを知りたいです

 Q2.十二指腸癌の深達度診断におけるEUSのコツはありますか?

 Q3.大腸のようなpit pattern診断は可能でしょうか?

第5章 すごく病理が打ち返してくるCase discussion

1 食道(バレット食道腺癌)【市原 真,山本桂子】

2 食道(扁平上皮癌)【市原 真,山本桂子】

3 胃(H. pylori陰性胃の病変)【市原 真,髙橋慶太郎】

4 胃(PPI後の形態変化)【市原 真,田沼徳真】

5 胃(ラズベリー様腺窩上皮型胃腫瘍)【市原 真,三橋 慧】

6 胃(H. pylori陰性胃の腺境界部の癌)【市原 真,勝木伸一】


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書籍情報

  • ISBN:9784758110778
  • ページ数:317頁
  • 書籍発行日:2023年4月
  • 電子版発売日:2023年3月30日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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