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- 胃癌手術のための臨床解剖序説
商品情報
内容
数百点にのぼる解剖図を通して,上腹部消化管とその周辺部位の臨床解剖を探求する。ロボット支援下胃切除術が普及していくなかで求められる,精密な解剖の理解,把握。今まさに必要な解剖書。
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目次
序章 上腹部消化管をめぐる臨床解剖の概観
第1節 上腹部消化管の臨床解剖・3つの基本構成
第2節 腹部・骨盤内消化管の区分を考える
第3節 複雑な上腹部腸管の臨床解剖:その理解の方法
第4節 上腹部腸管・大腹腔内腸管・骨盤内腹膜外腸管:特徴の概観
第1章 腹側(前)間膜・背側(後)間膜・腹腔の形成
第1節 胚子板または胚盤から成人体へ
1)考察の視点
2)中胚葉上皮・組織の陥入
3)体表の形成と体腔の進入
4)体腔の広がりと腹側(前)間膜
第2節 卵黄囊動脈・静脈への整理・統合と腹側(前)間膜
第3節 臍静脈と腹側(前)間膜
第4節 腹側(前)間膜,背側(後)間膜の完成
第2章 血管走行の基本型―間膜系動静脈と体壁系動静脈
第1節 血管走行の基本型
第2節 血管走行の基本型の成り立ち
1)血管走行の基本型の成り立ち(1)
2)血管走行の基本型の成り立ち(2)
3)血管走行の基本型の成り立ち(3)
第3節 胎児体の伸長と原始腸管の伸長
1)胎児体の伸長と原始腸管の伸長(1)
2)胎児体の伸長と原始腸管の伸長(2)
第4節 再び,血管走行の基本型―立体模式図で見る 3
第5節 再び,血管走行の基本型の成り立ち―横断面での復習
第6節 上腹部での血管走行の基本型―横断面での復習
第7節 体壁系血管と間膜系血管のかかわり―骨盤内腹膜外において
第3章 体壁の基本構成―後腹膜下筋膜の成り立ちとその臨床的重要性
第1節 腸間膜系血管と体壁系血管の吻合・接点
第2節 体壁の基本構成―層構成
第3節 後腹膜腔,腹膜外骨盤での腹膜下筋膜深葉
第4節 後腹膜下筋膜の臨床上の重要性
第5節 後腹膜下筋膜の成り立ち
第4章 腸管の回転と間膜の変化
第1節 新しい視点から
1)これまでの腸管回転模式図への不満
2)腹腔という空間の中で,腸管の回転と間膜の変化を同時に考えること
3)腸管の回転と間膜の変化:回転と変化の種類
4)立体図での考察:腸管並走動脈の連続性
第2節 癒合筋膜
1)癒合筋膜の形成と種類
2)癒合筋膜の臨床的重要性
3)後腹膜との癒合筋膜
第3節 大網の癒合筋膜
1)大網の広がりと癒合筋膜
2)大網と腸管・間膜との癒合:一連の縦断面図
3)大網基部の形成
第4節 大網から見た上腹部腸管の動脈系と間膜根
1)大網の動脈
2)大網の動脈支配の臨床的意味
3)大網の構成から見た後腹膜腔への直接連絡路間膜根
第5章 間膜根とTreitz 靱帯
第1節 間膜根とは
1)新しい視点での間膜根のとらえ方
2)間膜根の成り立ち
第2節 間膜根の構成要素
1)間膜根は背側間膜と腹側間膜の諸要素から構成される
2)間膜根の構成要素としての背側膵,腹側膵
3)間膜根内諸要素と間膜内諸要素の連続性
第3節 間膜根の構成要素と Treitz 靱帯
1)正面から見た間膜根
2)正面から見た背側膵と腹側膵:腹側間膜と後腹膜との癒合
3)正面から見た諸要素の連続性
4)間膜根内の自律神経系諸要素(1)
5)間膜根内の自律神経系諸要素(2)
6)Treitz 靱帯の形態とその臨床的意味
第4節 間膜根とリンパ流
1)間膜根には領域(所属)リンパ流の最中枢がある
2)腸管の回転と間膜の変化に伴う動脈,リンパ管・リンパ節の変位
第5節 間膜根とリンパ流:郭清の実際から見て
1)間膜根を立体的に見る動脈・神経・リンパ管の相互関係
2)間膜根への到達の実際
第6章 腹腔動脈・上腸間膜動脈とその分枝
第1節 成り立ちへの序章
1)卵黄囊血管から卵黄囊動脈(臍腸間膜動脈)・卵黄囊静脈(臍腸間膜静脈への整理・統合
2)臍腸間膜動脈(卵黄囊動脈)は背側大動脈の起始と結合し,臍腸間膜静脈(卵黄囊静脈)は背側間膜内で連繋し,腹側間膜内で統合される
3)臍腸間膜動脈・臍腸間膜静脈の整理・統合を割面模式図で見る
4)臍腸間膜動脈・臍腸間膜静脈の整理・統合を立体模式図で見る
5)従来の,腹腔動脈・上腸間膜動脈・門脈の成り立ち説明への批判(1)-三木仮説への批判
6)従来の,腹腔動脈・上腸間膜動脈・門脈の成り立ち説明への批判(2)-発生学教科書に載る門脈の成り立ち説明への批判
第2節 基本型の成り立ち
1)より簡略化した立体模式図から始める
2)成人体の上腹部腸管(胃)に関与する動脈・静脈は,3本の臍腸間膜動脈・静脈から始まる
3)3本の臍腸間膜動脈における変化
4)上腹部腸管(胃)の「ころがり回転」―境界部腸管(十二指腸)の右傾倒と「偏側拡張」に伴う動脈の変化(1)
5)上腹部腸管(胃)の「ころがり回転」―境界部腸管(十二指腸)の右傾倒と「偏側拡張」に伴う動脈の変化(2)8
第3節 基本型の確認
1)3本の動脈の変化と背側間膜・腹側間膜の接近・接触を割面で追う
2)上腹部腸管(胃)の「ころがり回転」─境界部腸管(十二指腸)の右傾倒と「偏側拡張」に伴う動脈の変化(3)-大腹腔内腸管の変化と癒合筋膜の形成を考慮して
3)正面から見た動脈の変化
第4節 分枝型の成り立ち―Adachi の分類
1)Adachi,Michels の動脈分枝型分類―分類の視点
2)Adachi による動脈分枝の分類(1)-型分類
3)Adachi による動脈分枝の分類(2)- Adachi の基本型
4)Adachi による動脈分枝の分類(3)-群分類 Adachi のaccessorische 動脈とMichels のaberrant 動脈
第5節 分枝型の成り立ち―Michels の分類
1)Michels による動脈分枝の分類(1)-腹腔動脈・上腸間膜動脈の分枝型
2)Michels による動脈分枝の分類(2)-肝動脈における変異型
3)Michels による動脈分枝の分類(3)-肝動脈における変異の頻度
第6節 変異の成り立ちとその臨床的意味
1)腹腔動脈・上腸間膜動脈の分枝型の成り立ち-復習
2)腹腔動脈・上腸間膜動脈の分枝型の成り立ち-吻合動脈幹説(1)- Tandler の考察の軌跡
3)腹腔動脈・上腸間膜動脈の分枝型の成り立ち-吻合動脈幹説(2)- Tandler の成り立ち図
4)腹腔動脈・上腸間膜動脈の分枝型の成り立ち-吻合動脈幹説(3)- Tandler の変異肝動脈の成り立ちとその批判
第7節 変異肝動脈の成り立ち-「癒合と消退」説
1)「癒合と消退」説から見たMichels のaccessory 肝動脈とreplaced 肝動脈
第8節 肝動脈と門脈
1)肝動脈の走行と門脈の走行(1)-静脈の成り立ちと走行の基本型
2)肝動脈の走行と門脈の走行(2)-従来の門脈の成り立ち図を見直す
3)肝動脈の走行と門脈の走行(3)─門脈成り立ち図の見直しを続ける
4)肝動脈の走行と門脈の走行(4)─原始腸管を取り巻く静脈の変化
第9節 門脈と門脈に流入する静脈,脾静脈・下腸間膜静脈・左胃静脈・右胃静脈・右胃大網静脈
1)肝動脈の走行と門脈の走行(5)─「癒合と消退」説で見る肝動脈と門脈
2)門脈の形成とそれにかかわる静脈
3)「癒合と消退」説で見る門脈の成り立ちと下腸間膜静脈・脾静脈・左胃静脈・右胃静脈・右胃大網静脈
第7章 新しい視点に立って肝動脈・門脈を見る
第1節 肝十二指腸間膜内での肝動脈と門脈
第2節 新たな視点に立って肝動脈・門脈を見る
第3節 新たな視点に立って腹腔動脈・上腸間膜動脈の分枝型を見る
第8章 胃をめぐるリンパ管・リンパ節
第1節 系統リンパ流と領域リンパ流,リンパ流の流域,リンパ連鎖,最終リンパ節
第2節 リンパ管・リンパ節を見る,点と線,仮説と検証
第3節 Sappey とMikulicz
第4節 Gerota と Cunéo
第5節 Pólya,Navratil と三宅速
第6節 Rouvière,井上與惣一と梶谷鐶
第9章 要約
第1節 臨床解剖学から見た腹側間膜と背側間膜
第2節 「間膜根」と動脈・静脈
第3節 「間膜根」とリンパ流
第4節 「間膜根」と自律神経
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書籍情報
- ISBN:9784867190661
- ページ数:262頁
- 書籍発行日:2023年4月
- 電子版発売日:2023年5月2日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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