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検査値とCQでわかる 非専門医のための血液疾患ワークブック

  • ページ数 : 184頁
  • 書籍発行日 : 2023年8月
  • 電子版発売日 : 2023年8月21日
3,300
(税込)
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商品情報

内容

71の症例と166のクリニカル・クエスチョンで学ぶ自習形式のワークブック

血液内科を専門としていない医師が,血液検査のデータから,何を疑い,どのように診断に結び付ければよいかをCQ (クリニカル・クエスチョン)と解答でわかりやすく解説する書.71の実症例について,血液検査による “血算,生化学,凝固検査”の数値を提示しながらCQを提示.それらの数値から,何を疑い,何を根拠に診断し,どのように対処すべきかを166のCQと解答で学習するドリル形式のワークブック.

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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序文

緒言


TMGあさか医療センター 血液内科の渡邉です.この度7冊目の本を執筆させていただきました.

私は『血液内科 ただいま診断中!』という本を最初に執筆させていただきました.

この本は若い専門医から非専門医までが使えるようにと考えて執筆したのですが,専門医が使える本にすると細かい内容を記載せざるを得なくなります.インターネット上で評価を確認すると,非専門医には高度な内容とされておりました.

その後,何回か一般内科医・開業医の先生向けのセミナーなどで講演をさせていただいたのですが,一般内科や開業医の先生には症例ベースで解説をした講演でわかりやすいという評価をいただきました.

この本は血液内科以外の先生に向けて書いた最初の本になります.内容は私の考えですが,血液検査を見る可能性のあるすべての臨床医に知っていただきたいポイントを項目ごとに記載しました.

この本は「ほぼすべての症例」で「同じ血液検査」の内容にしています.一般的な病院であれば1時間程度で出るであろう「血算・生化学・凝固検査」で何を疑い,どこを見て血液内科に紹介するかを書いたつもりです.

開業医では網状赤血球は測れないという話もあるかと思いますので,その場合はどうすればよいかなど,私が多くの先生と共有したいポイントも書き記しております.

内容もそれほど深くなく,ポイントがどこにあるのかを確認するための症例とClinical Questionで構成されております.一度目を通していただき,該当する患者が来たときに「本章のまとめ」とそれぞれに症例を確認してもらえれば,大きな失敗はなく血液疾患とその疑いの患者の対応ができると思います.

この本が多くの臨床医の先生と診療されている患者さんの役に立つことを祈念しております.


2023年1月

渡邉純一

目次

CHAPTER 01

貧血の鑑別にエリスロポエチンを使う

CHAPTER 02

出血性貧血と出血量・タイミングについて考察する

CHAPTER 03

小球性貧血の鑑別,特に慢性炎症と鉄欠乏について

CHAPTER 04

大球性貧血の鑑別,ビタミンB12欠乏性貧血を中心に

CHAPTER 05

網状赤血球増加を伴う貧血(溶血性貧血)と鑑別の進め方

CHAPTER 06

好中球単独減少を中心に鑑別と対応を検討する

CHAPTER 07

汎血球減少の患者の鑑別と対応について

CHAPTER 08

血小板減少の鑑別を中心に対応を考える

CHAPTER 09

白血球増加をみたときの対応について

CHAPTER 10

血球増加をみたときの鑑別の仕方と対応を考える

CHAPTER 11

好酸球増加をみたときの鑑別の進め方

CHAPTER 12

リンパ節腫大を中心に鑑別と対応を考える

CHAPTER 13

血清蛋白の異常をみたら考えること

CHAPTER 14

骨病変・高カルシウム血症をみたときの対応について

CHAPTER 15

凝固異常を疑う深部出血の患者の鑑別について

COLUMN

・エリスロポエチン

・網状赤血球

・血液内科と膠原病内科の連携

・HbA1cと赤血球産生

・フェリチン

・血液内科とかかりつけ医との連携

・鉄欠乏性貧血の原因

・血液内科と神経内科・脳神経外科の連携

・ビタミンB12欠乏性貧血と味覚障害

・溶血性貧血とLDH

・抗SS-A抗体と白血球減少・新生児疾患リスク

・感染症による好中球減少

・汎血球減少をきたす急性白血病

・血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)の速度

・急性骨髄性白血病のBSC

・白血球増加をみたときに

・本態性血小板血症と前線維期の原発性骨髄線維症

・多血症とJAK2

・私とDIHS

・好酸球増加の基礎疾患

・リンパ腫のリンパ節と固形がんのリンパ節転移

・腸管病変で見つかる悪性リンパ腫

・若年のリンパ節腫大

・可用性IL-2受容体(sIL-2R)とリンパ腫

・総蛋白増加のある患者

・分類不能型免疫不全の場合

・吐き気のある人

・夜も眠れない腰痛

・クロスミキシングテスト

・血液内科に相談のあるAPTT延長の中で

COLUMN集

・網状赤血球の測定

・クームス陰性自己免疫性溶血性貧血

・汎血球減少もエリスロポエチン

・エルトロンボパグ

・薬剤性血小板減少症のメカニズム

・ITPに対してのピロリ菌除菌

・腎臓内科であまり出されない血清免疫固定法

・MGUSと思いきや

・成人T細胞白血病・リンパ腫

・高齢者の血球減少

・JAK2遺伝子と腎障害

・骨髄増殖性腫瘍と肺高血圧症

・各診療科との連携

・血液内科と腎臓内科

・血液内科と循環器内科の連携

・血液内科と呼吸器内科の連携

・血液内科と外科系の連携

・血液内科と整形外科の連携

・血液内科と形成外科・耳鼻科・口腔外科との連携

・血液内科と眼科との連携

・血液内科と内分泌・糖尿病内科との連携

・血液内科と消化器内科との連携

・血液内科と在宅診療医との連携

・血液内科と緩和ケア科との連携

・血液内科と皮膚科の連携

・性腺機能障害と婦人科・泌尿器科・生殖器科

・輸血をした際に

・生存曲線を見ながら

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書籍情報

  • ISBN:9784498225428
  • ページ数:184頁
  • 書籍発行日:2023年8月
  • 電子版発売日:2023年8月21日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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