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- 関節外科 2024年7月号 リバース型人工肩関節置換術(RSA)の最前線
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序文
introduction
わが国でリバース型人工肩関節置換術(reverse shoulder arthroplasy;RSA)が使用可能となって約10 年が経過し,現在では年間に4,000 例を超え,解剖学的人工肩関節の5 倍の手術件数となり,その臨床経験に基づいた臨床研究の報告が多くみられるようになりました。
1980 年代にGrammont 型RSA が登場し,1990 年頃から海外における腱板断裂性関節症や一次修復不能な広範囲腱板断裂などの治療成績は格段に改善されました。
日本においては,日本整形外科学会インプラント委員会に日本整形外科学会リバース型人工肩関節ガイドライン策定委員会が設置され,日本整形外科学会がRSA の適正使用基準を作成し遵守することと,RSA の使用開始から少なくとも5 年間は日本での使用を許可されたすべての機種において全症例の登録を義務付けることを条件として,2014 年4 月に臨床治験を行わずに認可を受け導入されました。日本肩関節学会においてもリバース型人工肩関節運用委員会が常設委員会として設置され,慎重な船出となりました。当初は一次修復不能な広範囲腱板断裂,腱板断裂性関節症を主体として適応されましたが,その後,肩関節近傍骨折・骨折続発症や悪性腫瘍に対しても適応が拡大され,それぞれの専用インプラントも開発されたことにより,この領域での症例数も増えています。
Grammont の提唱したRSA のコンセプトは,関節窩コンポーネントの関節窩上設置による肩関節回転中心の内方化と強角度(155°)の上腕骨切りによる上腕骨の遠位化で,それにより三角筋の筋出力を効率よく利用して挙上能力が改善されました。しかし,問題点として,肩甲骨頚部下方の骨摩耗(glenoid notch),外転位での外旋機能(洗髪・摂食動作)や下垂位内旋機能(トイレ・結帯動作)といった回旋機能,中・長期における機能低下が指摘されるようになりました。その解決策として,外側化が図られるようになり,その手法として,回転中心を外側化する関節窩の外方化と回転中心はそのままで上腕骨コンポーネントを外側化する2 つの方法が実用化されています。
また,上腕骨側の骨萎縮や骨吸収の問題点に関しては,長いステムによるストレスシールディングが原因と考えられ,ショートステムやステムレスインプラントが開発されています。そのほか,術前シミュレーションや術中ナビゲーションシステム,骨欠損対応インプラントなども開発・導入され,臨床成績の向上が図られています。
以上のように,RSA が肩関節機能回復のために欠かせない有力な手術療法となりました。本号では,RSA の臨床経験の豊富な13 名の先生方にお願いして,歴史,術式,臨床成績からリハビリテーションまで,さまざまな切り口から解説していただき,非常に魅力ある内容となりましたので,是非ご一読ください。
あさひ病院スポーツ医学・関節センター
岩堀裕介
目次
特集:リバース型人工肩関節置換術の最前線 企画・編集:岩堀裕介
RSAの歴史
RSAの臨床成績
RSAの機種の特徴と選択
RSAのアプローチ法の違い
RSA手術のコツと落とし穴
RSAの合併症とその対策
骨折・骨折続発症に対するRSA
HHR・TSA・RSA後のRSA再置換術
術前シミュレーションやナビゲーションを用いたRSA
骨欠損を伴う症例に対するRSA
関節リウマチ肩に対するRSA
RSAの周術期管理とリハビリテーション
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書籍情報
- ISBN:9784008204307
- ページ数:116頁
- 書籍発行日:2024年6月
- 電子版発売日:2024年6月14日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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