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- 救急医学2024年11月号（48巻11号）激変・急増する高齢者外傷を診る
商品情報
内容
現代の救急医なら避けては通れない、高齢患者の外傷。遭遇する機会が多いからこそ、適切に、スムーズに対応できるよう、高齢患者特有の背景・併存疾患・注意点を復習し、とくに重要な損傷・骨折の初期対応を整理しておこう。
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序文
特集 激変・急増する高齢者外傷を診る
近年，日本を含めた先進各国は，人口ピラミッドの高齢化と，高齢者の絶対数の増加に直面しています。以前より平均寿命は延びているものの，加齢変化自体が止められるわけではなく，医療においては高齢者特有の身体的・精神的・社会的バックグラウンドに配慮した治療戦略が必要となってきています。
このことは言うまでもなく，外傷診療にも当てはまります。外傷自体は小児から青壮年，高齢者まであらゆる年代で発生しますが，成長過程にある子ども，働き盛り・子育て盛りの大人，仕事などから引退し余生を過ごすお年寄りでは，たとえ同じ外傷・病態であっても，注意すべき観察点や治療方針，あるいは社会復帰の方針が異なってくることは，なかば当然の成り行きです。
このような背景を踏まえて今号の『救急医学』では，現代の救急医にとって避けては通れない“高齢者外傷”をメインテーマに据えた特集を企画しました。具体的には，まず総論として高齢者外傷全般で特徴的な，また注意すべき背景や疫学，診察・検査・治療方針のポイントについて取り上げ，続く各論としてとくに高齢者に多い，高齢者で注意すべき外傷の初期対応・治療のポイントやピットフォールを取り上げます。それぞれ，エキスパートの先生方に最新の知見や自身の経験に基づいて，実臨床で役立つ知識やノウハウを解説いただきました。
高齢者外傷のみにフォーカスして学べる機会は，意外にも，あまり多くないものと思われます。「激変」「急増」する高齢者外傷に，救急医として日々スムーズに対応していくために，本特集を通じて是非，知識をアップデートしてみてください。
特集企画ゲストエディター
帝京大学医学部附属病院外傷センター教授
鈴木 卓
目次
特集
Ⅰ．高齢者外傷の背景と特徴
高齢者外傷における診察・検査の要点
山梨県立中央病院整形外科 岩瀬 弘明
高齢者外傷で注意すべき併存症・背景疾患
堺市立総合医療センター救命救急科 晋山 直樹
高齢者外傷の後発合併症と，リハビリ・生活復帰支援
兵庫県立淡路医療センター整形外科 櫻井 敦志
Ⅱ．高齢者外傷の診断・治療の実際
頭部外傷
日本医科大学付属病院高度救命救急センター 中江 竜太
体幹外傷
帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター 長尾 剛至
頸椎・頸髄損傷
広島大学大学院医系科学研究科四肢外傷再建学 大饗 和憲
脊椎損傷
埼玉医科大学総合医療センター高度救命救急センター 八幡 直志
上腕骨近位端骨折
国家公務員共済組合連合会虎の門病院外傷センター 黒住 健人
橈骨遠位端骨折
岐阜大学医学部附属病院高次救命治療センター 神田 倫秀
大腿骨近位部骨折
兵庫県立西宮病院外傷再建センター 北田 真平
脆弱性骨盤輪骨折
愛知医科大学整形外科学講座骨盤・四肢外傷センター 吉田 昌弘
皮膚剝脱創
昭和大学病院形成外科 玉川 慶一 他
軟部組織内出血（Morel-Lavallée損傷）
堺市立総合医療センター救命救急科 川本 匡規
連載
救急医の知らない“動物救急”の世界
第6回 動物の呼吸困難・呼吸器系疾患
TRVA動物医療センター 塗木 貴臣
出張版Dr.ʼsPrimeAcademia
第19回 Z世代の医療現場─研修医教育と社会問題
東京医科大学茨城医療センター総合診療科 伊東 完
練馬光が丘病院総合救急診療科 北井 勇也
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書籍情報
- ISBN：9784012004811
- ページ数：128頁
- 書籍発行日：2024年11月
- 電子版発売日：2024年11月11日
- 判：B5判
- 種別：eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数：3
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