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耳鼻咽喉科 日常検査リファレンスブック〈プラクティス耳鼻咽喉科の臨床 1〉

  • ページ数 : 516頁
  • 書籍発行日 : 2024年5月
  • 電子版発売日 : 2024年6月4日
¥15,400(税込)
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商品情報

内容

耳鼻咽喉科頭頸部外科の基本的検査から専門的検査.
最新の検査まで,聴覚,めまい・平衡,発達,音声言語・喉頭,嚥下機能,顔面神経, 鼻副鼻腔,口腔・中咽頭・唾液腺,頭頸部腫瘍,感染症の各領域ごとに原理・適応・方法・解釈などについて解説.症候から考える検査バッテリーについても.
他書に取り上げられることが少ない選別聴力検査,聴覚検査におけるcross-check principle,最新の遺伝子検査,免疫チェッ クポイント阻害薬の使用に必要な諸検査も加えた.巻末に基準値一覧掲載

序文

序文


耳鼻咽喉科頭頸部外科は複数の領域に分かれ,それぞれの疾患に特徴があります.すべての分野の検査を理解するためには,生理,免疫,病理,感染症,発達,遺伝,腫瘍学など多様な知識を必要とします.また,感覚器を扱うので,独自の検査も含まれています.近年,病院に勤務する若い先生たちが直接,検査をする機会が減り,検査そのものがブラックボックス化してきています.しかし,結果を臨床に落とし込むためには方法や検査の限界を知らないといけません.検査そのものを理解していないと,結果が臨床像の一面を表しているだけで総合的に判断しないといけないこともわかりません.検査を理解したうえで,結果を正しく判断できることで,根拠に基づいた,総合的な医師の判断につながります.また,開業してクリニックを運営するときにスタッフに検査の指導をしないといけなくなります.自分自身で検査の原理や方法を知らないと指導できません.

本書では基本的診察から,聴覚,めまい・平衡,発達,音声言語・喉頭,嚥下機能,顔面神経,鼻副鼻腔,口腔・中咽頭・唾液腺,頭頸部腫瘍,感染症を章の項目としてあげました.執筆者はベテランから中堅と各先生の専門性を考え,お願いしました.Topics,Advice,Pitfallには,基本的な概念,新しい検査,知っておきたいことを取り上げています.日常臨床においてすぐに役立つように,最後に,症候から考える検査バッテリーの執筆をしていただいています.

他書に取り上げられることが少ないテーマを,あえて加えました.選別聴力検査は乳幼児医療や学校保健にかかわる耳鼻咽喉科医師としては知っておかないといけません.聴覚検査におけるcross-checkprincipleは,特に乳幼児で大切です.複数の検査をあわせて判断しないと本質を見落とすとの考えからあげました.Head Impulse TestやCTP検査は令和4年度の保険点数改正で新規採用されました.小児医療にかかわることが多い耳鼻咽喉科医師ですが,あまりなじみがない発達検査を一つの章としました.鼻科領域で好酸球性副鼻腔炎を含め,特殊炎症の検査についてもまとめています.頭頸部腫瘍領域では,最新領域の知見ある遺伝子検査や,頭頸部腫瘍医療そのものを変貌させた免疫チェックポイント阻害薬の使用において,必要な諸検査を加えました.

また,今回,多数の検査を取り上げていますので,臨床における位置づけを知ることができるように,基本的検査,専門的検査,今後研究・普及が見込まれる検査と3つに分類して,一覧表を掲載しています.臨床や教育の参考としてご活用ください.

耳鼻咽喉科頭頸部外科領域は視診が大切とよくいわれます.このことに加え,検査結果を正しく理解,解釈することで,病態の把握,適切な対応・治療戦略の策定,副反応の回避ができます.医師本人の専門性の向上は患者さんの利益につながります.本書で各検査への理解を深め,質の高い診療,および診療の幅を広げることにつながれば幸いです.


2024年4月

九州大学耳鼻咽喉科
専門編集中川尚志

目次

1章 耳鼻咽喉科領域の基本的検査

耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の視診・触診 (浜田誠二郎,本間明宏)

鼻・咽頭・喉頭・中耳ファイバー (熊井琢美,片田彰博)

顔面・頸部CT/MRI (水吉朋美,木村百合香)

側頭骨CT/MRI (小宗徳孝)

PET検査 (菊地正弘)

採血検査 (富澤宏基)

2章 聴覚検査

純音聴力検査 (和佐野浩一郎)

自記オージオメトリー (内田育恵)

閾値上聴力検査 (野田哲平)

語音聴力検査 (高橋真理子)

インピーダンスオージオメトリー (平海晴一)

耳管機能検査 (坂田俊文)

他覚的聴力検査 (南修司郎)

乳幼児聴力検査 (菅谷明子)

耳鳴検査 (高橋真理子)

補聴器装用に関する検査 (西村忠己)

機能性難聴の検査 (阪本浩一)

Topics 選別聴力検査 (石川浩太郎)

Advice 聞き取り困難症(LiD)/聴覚情報処理障害(APD)の検査 (阪本浩一)

Advice 難聴遺伝子の検査 (松永達雄)

Pitfall cross-check principle (南修司郎)

3章 めまい・平衡検査

眼振検査・体平衡機能検査 (三輪 徹)

ENG・ビデオ眼振検査 (堀井 新)

前庭誘発筋電位 (久保和彦)

重心動揺検査 (岩﨑真一)

眼球運動 (角南貴司子)

Advice メニエール病に必要な検査 (將積日出夫)

Topics CTP検査,vHIT,cHIT (池園哲郎)

4章 発達検査

認知機能検査(知能検査・発達検査を中心に) (益田 慎)

言語発達検査 (森 安仁,樫尾明憲)

5章 音声言語・喉頭検査

聴覚印象・MPT・声域の検査 (二藤隆春)

喉頭内視鏡検査・ストロボスコピー (椋代茂之,金子真美)

空気力学的検査・音響分析 (岩田義弘)

喉頭筋電図検査 (梅野博仁)

構音検査 (大津雅秀)

語流暢性検査 (菊池良和)

6章 嚥下機能検査

嚥下機能簡易検査 (杉山庸一郎)

嚥下内視鏡検査 (兵頭政光)

嚥下造影検査 (佐藤 要,折舘伸彦)

嚥下圧検査 (熊井良彦)

7章 顔面神経関連検査

顔面神経麻痺スコア (山田啓之)

顔面神経麻痺障害部位評価 (阿部靖弘)

顔面神経麻痺予後検査 (萩森伸一)

8章 鼻副鼻腔関連検査

嗅覚検査 (任 智美)

鼻腔通気度検査 (森下裕之,小林正佳)

鼻アレルギー検査 (村上大輔,宮本雄介)

鼻副鼻腔診療に関連する眼科的評価 (宮本雄介,村上大輔)

Advice 好酸球性副鼻腔炎・特殊炎症の診断・検査のポイント (岡野光博)

9章 口腔・中咽頭・唾液腺関連検査

味覚検査 (任 智美)

唾液分泌検査 (鈴木貴博,太田伸男)

唾液腺疾患の鑑別検査 (高野賢一)

口蓋桃の検査 (高野賢一)

睡眠時無呼吸の検査 (鈴木雅明)

10章 頭頸部腫瘍関連検査

頭頸部領域の診察 (大野十央,朝蔭孝宏)

頸部超音波検査と細胞診 (瓜生英興,中島寅彦)

腫瘍マーカーと生検 (若崎高裕,安松隆治)

病理・免疫染色 (山元英崇)

ステージ分類に必要な検査 (花井信広)

Advice 腫瘍疾患の遺伝子検査 (米田理葉,花澤豊行)

Topics 免疫チェックポイント阻害薬の検査 (松尾美央子)

11章 耳鼻咽喉科感染症関連検査

耳鼻咽喉科領域関連細菌検査 (松原 篤)

耳鼻咽喉科領域関連ウイルス検査 (小川 洋)

12章 症候から考える検査バッテリー

めまい (北原 糺)

難聴 (吉田忠雄)

顔面痛・頭痛 (坂本達則)

嚥下障害 (杉山庸一郎)

頸部腫脹 (小川武則)

呼吸困難 (山下 勝)

Appendix 検査の正常値(基準値),正常画像一覧

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書籍情報

  • ISBN:9784521749532
  • ページ数:516頁
  • 書籍発行日:2024年5月
  • 電子版発売日:2024年6月4日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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