- m3.com 電子書籍
- 予防のためのせん妄ケア
商品情報
内容
「せん妄予防でするべきことなんて、耳タコだよ！ やっても効果がないから困ってるんじゃない！」と疲れ切っているあなた。「するべきこと」を効果的に行えるポイントを教えます。「火消し」は消すのが仕事じゃない！火を出さないことがかっこいいんだ！
序文
はじめに
この本は・・・
せん妄を起こさないように予防
おこしても悪化しないよう
治療・対応できるように
するための本
あなたはせん妄になった患者さんに対応したことはありますか？
「暴言を吐かれて、蹴られた」「大声で叫んで、ほかの患者さんも眠れなかった」「帰るといって、家族にきてもらわないといけなかった」このような経験をされた方は少なくないでしょう。今まさに苦労されている方もいるかと思います。
近年、超高齢社会になり、せん妄になってしまう患者さんは年々増加の一途をたどっています。この本は、せん妄を起こさないように予防する、もし起きたとしても悪化しないように治療・対応ができるようになるための本です。本書の特色は、頭に入りやすいように、キーメッセージを大きく示し、解説をその下に示します。
明日からの臨床に役立つような、具体的なアクションプランも提示していますので、ぜひご活用ください。
看護師の皆さまへ
日頃より、患者さんへの対応をありがとうございます。特に目まぐるしく変化するせん妄患者さんへの対応には、ご苦労も多いと思います。せん妄は詳細な病態が未だ解明されておらず、確立した治療方法はありませんが、予防や治療の有効性は示されています。
せん妄の症状は、発熱や痛み、呼吸困難などの身体症状とは違い、症状が私たちスタッフ、特に看護師の皆さんに向くことから、患者さんの苦痛に焦点を当てられないことが多いです。しかし最も苦しんでいるのは、ほかならぬ患者さんやそのご家族です。
本書はそのことを忘れず、苦しみをできるだけ早く、適切に軽減できるよう、多職種（医師、看護師、薬剤師、作業療法士、心理士、ソーシャルワーカー）でわかりやすく丁寧に書きました。ぜひご活用ください。
パナソニック健康保険組合松下記念病院 精神神経科 部長 北浦祐一
看護師の皆さんへ
リエゾン精神看護は、分野を問いません。「みんながリエゾン」として、入院中だけでなく、地域でのせん妄予防と対策をつなげていくために、どの領域でも必要なせん妄の知識を看護実践につなげ、地域への橋わたしを多職種ですすめていきましょう。
勤務しているご施設で、せん妄予防と対策がよりすすみますように、この本を院内勉強会でご活用いただけると幸いです。
関西医科大学総合医療センター 看護部／精神看護専門看護師 吉井ひろ子
目次
第1章 せん妄はなぜ予防が大切なのか
1 知っておきたいせん妄の基礎知識 8
2 せん妄はなぜ予防が大切なのか 14
第2章 今日からできる予防の取り組み
1 予防のための薬剤の知識
不眠時に使用する薬剤と問題点
ベンゾジアゼピン系薬剤 19
オレキシン受容体拮抗薬
抗うつ薬27
処方薬の整理 28
2 知識を実践につなげる
せん妄の診断基準の観察ポイントを押さえる30
注意と意識
変動性 35
認知
意識と昏睡40
複数の病因 41
3 外来からはじめるせん妄予防プログラム
なぜ外来からせん妄予防をはじめるのか43 外来でのアプローチ44
入院当日に行う評価
観察と看護計画立案 47
せん妄ケア48
第3章 起こってしまったせん妄への対応
1 明日からできるせん妄の治療
抗精神病薬を知ろう
補助療法を検討しよう58
せん妄のリスクがあれば、ためらわずに薬剤を使おう 59
2 せん妄のときの効果的な申し送り
不眠と不穏を見分ける
それぞれのときに使用する薬剤66
治療的な申し送りで伝えること68
3 多職種で取り組む効果的な対策
精神科リエゾンチームの実際
薬剤師の役割 71
臨床心理士／公認心理師の役割
作業療法士の役割 76
医療ソーシャルワーカーの役割79
第4章 明日から使える高齢者ケアのヒント
1 明日からできる高齢者ケア
認知症患者さんへのかかわり
かかわるときにできる工夫88
2 地域につなぐための高齢患者のケアの見直し
高齢者を地域につなぐ
フレイルの基礎知識96
フレイルを悪化させないためのケア
①睡眠 100
②痛み
③BPSDとの鑑別 103
④社会機能のリカバリー 106
3 「病棟別・疾患別」の家族も含めたせん妄ケア
ICUせん妄編
一般病棟編 118
アルコール離脱せん妄編
緩和ケア編 129
第5章 社会的な視点からみたせん妄対応
1拘束・抑制と患者さんの権利擁護
一般病棟と精神科病棟の比較
身体的拘束の定義 145
身体的拘束の法的根拠 148
2 高齢者のQOL向上のためにできること
健康寿命を延ばす取り組み
退院後のQOL低下を防ぐために 153
患者さんの自己効力感を高める
地域への橋わたし 160
引用・参考文献161
索引 167
便利機能
- 対応
- 一部対応
- 未対応
-
全文・
串刺検索 -
目次・
索引リンク - PCブラウザ閲覧
- メモ・付箋
-
PubMed
リンク - 動画再生
- 音声再生
- 今日の治療薬リンク
- イヤーノートリンク
-
南山堂医学
大辞典
リンク
- 対応
- 一部対応
- 未対応
対応機種
iOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ：14.8MB以上（インストール時：34.1MB以上）
ダウンロード時に必要なメモリ：59.1MB以上
AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ：14.8MB以上（インストール時：34.1MB以上）
ダウンロード時に必要なメモリ：59.1MB以上
- コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です（3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております）。
- コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
- Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
- Androidロゴは Google LLC の商標です。
書籍情報
- ISBN：9784840485227
- ページ数：168頁
- 書籍発行日：2024年9月
- 電子版発売日：2024年9月20日
- 判：B5判
- 種別：eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数：3
お客様の声
まだ投稿されていません
特記事項
※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。
※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。
※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。