形成外科治療手技全書Ⅶ 美容医療

  • ページ数 : 358頁
  • 書籍発行日 : 2019年6月
  • 電子版発売日 : 2020年3月4日
22,000
(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 1200pt ( 6 %)
m3ポイント:1%相当 point-info
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

明日の診療に、スグ役立つ最新のスタンダード。

あわせて読む → 形成外科治療手技全書シリーズ

序文

序文に代えて

形成外科治療手技全書Ⅶ「美容医療」を発刊する運びとなりました。本シリーズの5 冊目となります。

「美容外科」という領域は,形成外科のサブスペシャリティー領域として認知されています。そして,形成外科医の関心が高い領域でもあります。しかし近年,美容を目的とした治療法として,手術以外の手法も著しく発展してきています。非侵襲的な治療法,すなわち,レーザー・光線療法,注入療法,薬剤の外用・内服・経静脈投与療法,などが取り入れられています。美容外科医を標榜する医師にとって,従来の外科的手法を習得するとともに,このような治療法についても十分に理解し,患者にとってどの治療法が最も適しているかを判断する能力が求められます。

本書では,このような状況を鑑み,「美容外科」ではなく,「美容医療」という呼称を用いました。美容外科医に必要な典型的な手術法については,具体的な手技とともに,その適応,合併症に加えて最近の知見についても記述をお願い致しました。そして,非侵襲的な治療法についてもできるだけ取り上げて詳細な記述をお願いしています。

形成外科専門医を取得し,さらに美容外科治療についても関わりたいと考えている若い形成外科医や既に美容外科治療に関わっている形成外科医,美容外科医の先生方にとって,本書が座右の書となることを願っています。

2019年4月1日

総編集  平林 慎一
川上 重彦br /> 編 集  大慈弥 裕之
小室 裕造

目次

第1章 顔面の若返り治療 1

1.リサーフェシング治療

1)ケミカルピーリング 山下 理絵・近藤 謙司 2

ケミカルピーリングとは/適応/合併症と対策

I 瘡:グリコール酸 3

II 瘡:サリチル酸 4

III 若返り(小じわ):トリクロール酢酸(TCA) 5

IV 若返り(しみ):グリコール酸+ TCA ポイント 6

2)レーザー治療(CO2 レーザー):脂漏性角化症 加王 文祥 8

機器の特徴/適応/合併症と対策

CO2 レーザー:脂漏性角化症 10

3)レーザー治療(Q スイッチ・ピコ秒レーザー):しみ・色素斑 河野 太郎 12

機器の特徴/適応/合併症と対策

I ナノ秒レーザー(Q スイッチレーザー) 14

II ピコ秒レーザー 15

4)レーザー治療:小じわ,Skin tightening 宮田 成章 17

機器の特徴/適応/合併症と対策

Ⅰ フラクショナルCO2 レーザー:しわ 20

Ⅱ ロングパルスNd:YAG レーザー:Skin tightening 21

5)光治療:しみ,Skin tightening 石川 浩一 23

機器の特徴/適応/合併症と対策

I しみ...25

II Skin tightening 28

2.高周波治療 石川 浩一 30

機器の特徴/適応/合併症と対策

たるみ 31

3.フィラー注入療法 辻 晋作 33

フィラーについて/適応/合併症と対策

I   ヒアルロン酸:小じわ 36

II  ヒアルロン酸:ボリュームアップ 37

III コラーゲン:小じわ 38

4.顔面自己脂肪注入術・脂肪吸引術 青井 則之 40

適応/合併症と対策

I 脂肪注入術:若返り(くま) 43

II 脂肪吸引術:頬部,下顎部 45

5.ボツリヌストキシン注射療法 辻 晋作 48

ボツリヌストキシン療法とは/適応/合併症と対策

I 目尻 50

II 眉間,額 51

6.自己多血小板血漿注入療法 楠本 健司 52

自己多血小板血漿療法とは/適応/合併症と対策

I PRP の調製法 54

II 眼瞼周囲 55

III 鼻唇溝 56

第2章 眼瞼周囲の手術 59

1.上下眼瞼の解剖 石川 恵里・柿崎 裕彦 60

はじめに/上眼瞼の解剖/下眼瞼の解剖/眼輪筋と眼窩隔膜/

上下眼瞼後方の脂肪コンパートメント

2.重瞼術 百澤 明 65

適応/手術法の選択/合併症と対策

I 埋没法 66

II 切開法(小切開法) 70

III 切開法(全切開法) 73

3.内眼角・外眼角形成術 福田 慶三 75

適応/手術法の選択/合併症と対策

I 内眼角形成術(いわゆる目頭切開術) 78

II 蒙古襞形成術 80

III 外眼角形成術(いわゆる目尻切開術) 82

4.上眼瞼皮膚弛緩症手術 福田 慶三 85

適応/手術法の選択/合併症と対策

I 重瞼線皮膚切除術 87

II 眉毛下皮膚切除術 91

5.下眼瞼形成術 小室 裕造 94

適応/手術法の選択/合併症と対策

I 下眼瞼除皺(しわ取り)術 96

II 経結膜脂肪切除術 98

III 睫毛下皮膚切開による脂肪切除および脂肪移動術...100

第3章 鼻の手術 105

1.鼻の解剖 緒方 寿夫 106

鼻の表面解剖/鼻の構成要素

2.隆鼻術 中北 信昭 111

適応/隆鼻材料の種類/手術法の選択/合併症と対策

I 人工物(シリコンプロテーゼ)による隆鼻術 113

II 自家組織(筋膜被覆細片耳介軟骨移植)による隆鼻術 116

3.わし鼻(hump nose)形成術 菅原 康志 120

適応/手術法の選択/合併症と対策

手技 122

4.鼻翼形成術 広比 利次 126

適応/手術法の選択/合併症と対策

I 鼻翼縮小術(鼻翼切除) 129

II 鼻翼幅縮小術(modified alar base cinching method) 131

5.鼻尖形成術 広比 利次 134

適応/手術法の選択/鼻尖縮小術(reduction)/鼻尖増高術(augmentation)/合併症と対策

I 鼻尖縮小術(reduction) 138

II 鼻尖増高術(augmentation) 141

6.斜鼻形成術 宮脇 剛司/渡辺 頼勝 144

適応/手術法の選択/合併症と対策

I オープンアプローチ 146

II クローズドアプローチ(経皮的鼻骨骨切り術) 152

7.短鼻形成術 宮脇 剛司 155

適応/手術法の選択/合併症と対策

鼻中隔延長術 158

第4章 フェイスリフト 163

1.顔面・頸部の解剖 一瀬 晃洋・華山 博美 164

知覚神経(三叉神経,頸神経)/運動神経(顔面神経,三叉神経)/

SMAS(superficial musculoaponeurotic system)/支持靭帯(retaining ligament)

2.SMAS 法フェイスリフト 野平久仁彦・矢島和宜・新冨芳尚 168

SMAS 法とは/適応/合併症と対策

手技 170

3.MACS フェイスリフト 一瀬 晃洋 178

MACS 法とは/適応/合併症と対策

Simple MACS-lift 180

4.ミッドフェイスリフト 一瀬 晃洋 185

ミッドフェイスリフトとは/適応/合併症と対策

手技 186

5.スレッドリフト 鈴木 芳郎 191

スレッドリフトとは/適応/合併症と対策

手技...192

第5章 顔面輪郭形成術 197

1.前額形成術 百澤 明 198

適応/手術法の選択/合併症と対策

I 人工物と削骨を使用した前額形成術 200

II 骨切りによる前額形成術 202

2.頬骨形成術 倉片 優 206

適応/手術法の選択/合併症と対策

手技 207

3.下顎角(下顎骨)形成術 倉片 優 211

適応/手術法の選択/合併症と対策/ボツリヌストキシン製剤による輪郭形成

Angle osteotomy 212

4.オトガイ形成術 広比 利次 217

適応/手術法の選択/合併症と対策

I オトガイ部水平骨切り術(短縮,前進) 220

II オトガイ部前額断骨切り術 223

III オトガイ部T 字型骨切り術 225

IV インプラントによるオトガイ形成術 226

第6章 毛の治療 229

1.男性型脱毛症と女性型脱毛症の治療 今川賢一郎 230

男性型脱毛症と女性型脱毛症/外用薬/内用薬/治療方針

2.男性型脱毛症の外科的治療 今川賢一郎 235

適応/タイプ別植毛法/手術法の選択/合併症と対策

FUT(follicular unit transplantation) 238

3.脱毛 大城 貴史・大城 俊夫 241

機器の特徴/適応/合併症と対策

I 蓄熱式脱毛レーザー 242

II ロングパルスアレキサンドライトレーザー 243

第7章 乳房の手術 245

1.乳房の解剖 冨田 興一 246

血管/神経/筋膜/リンパ流路

2.豊胸術

1)インプラントによる豊胸術 高柳 進/李 政秀 248

適応/乳房インプラントの種類/手術法の選択/合併症と対策

I 大胸筋下豊胸術(乳房下溝アプローチ) 249

II 乳腺下豊胸術(乳房下溝アプローチ) 252

III 乳腺下および筋膜下豊胸術(腋窩アプローチ) 253

2)脂肪注入による豊胸術 辻 直子 258

適応/手術法の選択/合併症と対策

I 脂肪採取 260

II 脂肪注入 261

3.乳房固定術・乳房縮小術 野村 紘史 264

適応/手術法の選択/合併症と対策

I 乳房固定術:縦型切除(vertical excision) 267

II 乳房縮小術:縦型切除(ventical excision:Hall Findlay 法) 269

III 乳房縮小術:逆T 字型切除(inverted T excision) 271

4.乳頭・乳輪形成術

1)陥没乳頭の治療 白石 知大 273

適応/手術法の選択/合併症と対策

手術手技 275

2)乳頭縮小術・乳輪縮小術 白石 知大 277

適応/手術法の選択/合併症と対策

乳頭縮小術 278

第8章 体幹輪郭形成術 281

1.脂肪吸引術 石井 秀典・半田 俊哉 282

適応/手術法の選択/合併症と対策

手技 283

2.余剰皮膚切除術 石井 秀典・半田 俊哉 287

適応/手術法の選択/合併症と対策

手技 288

第9章 腋臭症・多汗症の治療 293

1.治療法の適応 森 弘樹 294

腋臭症・多汗症とは/診断

2.薬物療法 森 弘樹 296

外用薬:作用機序と効果/ボツリヌストキシン注射:作用機序と効果/

内服薬:作用機序と効果/適応/合併症と対策

ボツリヌストキシン注射療法 297

3.手術療法 森 弘樹 299

適応/手術法の選択/合併症と対策

皮弁法(切除剪除法) 300

第10章 外陰部形成術 303

1.包茎の治療 土井 秀明 304

適応/手術法の選択/合併症と対策

手術手技 305

2.小陰唇肥大の治療 土井 秀明 307

適応/手術法の選択/合併症と対策

手術手技 308

第11章 刺青の治療 311

刺青の治療 林 洋司 312

適応/治療法の選択/合併症と対策

レーザー治療...314

第12章 知っておきたい知識 317

1.美容外科の歴史 大慈弥裕之・白壁征夫 318

美容外科の歴史のあらまし/美容手術の歴史

2.抗加齢医学の歴史・背景と現状 大慈弥裕之・高木誠司 323

はじめに/抗加齢医学の背景と歴史/抗加齢医学研究のトピックス/

抗加齢医学と美容医療/おわりに

3.美容外科患者の精神病理 中嶋 英雄 329

美容外科を受診する心理/身体醜形障害とは/境界性パーソナリティ障害とは/

思春期失調症候群とは/美容外科医の患者に対する責任について

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:110.4MB以上(インストール時:228.1MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:441.6MB以上

  • android icon

    AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:110.4MB以上(インストール時:228.1MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:441.6MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784771905184
  • ページ数:358頁
  • 書籍発行日:2019年6月
  • 電子版発売日:2020年3月4日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。


※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。


※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍(iOS/iPhoneOS/AndroidOS)が必要です。


※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。